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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4649・50号】広島キリスト教社会館 創立50周年記念会

2008年5月2日

広島キリスト教社会館の創立五十周年記念会が、二月十七日午後催された。
当館は、被爆後の広島において、被差別地域の子どもたちとその家庭を支えるために、一九五八年に米国メソジスト教会の協力でメアリー・ジョーンズ宣教師により開設された。創立の記念と共に、教団や教区の「部落差別問題」への取り組みや、広く人権と平和の課題を担ってきた運動体としての歴史も、覚えたい。
ジョーンズ宣教師は、教団が部落差別問題に取り組む礎を築き、解放センター開設の道を拓いた方である。
記念礼拝で説教者の東岡山治さんは、霊的示唆を受けて労したジョーンズ宣教師の活動を記念する意義を語られ、ジョーンズ宣教師作詞の讃美歌も歌った。
社会館の属す西中国キリスト教社会事業団理事長西尾正嗣さんは、地域に仕える業が継続されてきた事への感謝を述べられた。地域代表の神崎常夫さんは、設立当初の苦労や生活支援の様子について語られた。柴田もゆる教区議長は、館を教区・教会が宣教的視点で支援する決意を述べた。
現在の学童保育、保育所、高齢者介護の活動を、職員がプロジェクターで紹介した。「0歳から百歳まで」を合言葉に、意欲的なはたらきがなされている。
今回は、昨年夏の大改修で、広く快適に使えるようになった館内の見学もかねた。この会には約八〇名が集い、教団部落解放センター主事の小林明さんをはじめ、開設以来の職員や様々な形で支援してきた教区近隣諸教会の方々から、様々な祝辞をいただいた。職員の手作りクッキーや、在日大韓基督教会広島教会の協力による韓国菓子などで、テーブルが彩られた。今後も利用者のそれぞれの人生にしっかりと向き合い、神の前に一人の人間としての尊厳が守られるよう、地域に根ざした地道な活動を続けていきたい。全教会に送られている『社会館だより』等を通してこの活動を覚え、祈り、ご支援いただければ幸いである。
(西嶋佳弘報/館長〈臨時〉)

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