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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4653号】互助制度維持充実を模索 東海

2008年6月28日

第85回東海教区総会は、五月二七~二八日、千曲市の上山田ホテルを会場に、開会時正議員一九五名中一五九名の出席を得て開催された。
議長報告に於いて、教区・教団の諸重要事項に先んじて、逝去した教師のことなど教区諸教会・教師の消息に触れられた。また、祈念式では、一年間に亡くなられた全信徒の名前が朗読され、祈りに覚えられた。隠退した教師には、全信徒を代表して北紀吉議長から謝辞が述べられ、慰労金が手渡された。教区主催の諸集会に驚く程多くの出席者があることは昨年度も報告した。一つ思いとなって伝道・教会形成に当たる東海教区の姿勢が、これらのことに如実に表れていた。
裏腹に、議長報告で言及された「悔い改めのへ返済献金」について、内容のみならず呼称にまで異論・反論があり、直接は無関係と思われる他の議事でも、このことが蒸し返された。二年前の総会で明らかにされた、かつての教区会計担当者による所謂使い込み事件の処理を巡って、七千万円という金額の大きさもあり、教区に浅からぬ傷が残っていることが露呈した。
北議長は、「総会で損金処理として扱い、事柄は終わっている。これ以上議論することはない」とした上で、「返済献金」の入金状況を説明し、当人が総会の場で謝罪すべきだという要求については「在籍していた教会で、陪餐停止という信仰者としては重い戒規処分を受けている。謝罪云々は、戒規の期間が終わってからのことだ」と述べた。
傷跡は残ってはいるにしても、教団総会議員選挙に於いては、現執行部が揃って上位当選しており、問題への対応を含めて、大方の信任を得ているものと思われた。
教団問安使挨拶では、多くの教区に於いて、その性格上、疑義・反論が述べられることが多いが、東海教区では、それ以上に、積極的な賛意・謝辞が述べられた。所謂「退任勧告」についても、性急だという批判と並んで、「洗礼の有無を問わない配餐は、教会員であるかないかを問わないことであり、もしそうなら誰が献金・奉仕で教会を支えるのか、それではやがて教会は衰微する」という強い発言が信徒議員からなされた。
総会初日夜、教区互助制度検討協議会が持たれた。西之園路子議員による発題は、詳細なデータとその分析に基づくものであり、鷹澤匠議員によるものはマンガ・イラスト入りで分かり易いものであった。何れも、提案ではなく、シミュレーションによる試案であり、今後検討を重ねるべきものだとの説明であった。「無いが意見の総仕舞」という言い回しがあるが、資金が「無い」中で、如何に制度を残し充実させていくのか、真摯な模索、活発な議論が続けられている。
「八ヶ岳伝道所開設に関する件」が可決され、八ヶ岳南麓に伝道所が誕生した。主任担任教師は山本護牧師、現住陪餐会員十三名、その伝道・牧会のために祈りが捧げられた。
教団総会議員選挙結果
【教職】北紀吉(愛宕町)、小出望(静岡草深)、小林眞(遠州)、山本将信(篠ノ井)、宮本義弘(沼津)、佐々木美知夫(静岡)、加藤誠(静岡一番町)、長倉勉(三島)、森田恭一郎(遠州栄光)、西之園路子(蒲原)
【信徒】塩入隆(長野本郷)、的場武彦(下田)、小林貞夫(日下部)、村田誠(甲府)、原田昭三(諏訪)、辻昭(静岡)、本堂正(沼津)、増田伸子(静岡一番町)、鈴木保美(富士見高原)、長谷川了(遠州栄光)
(新報編集部報)

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