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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4658号】主にあって共に歩む ユースミッション2008 7.31~8.8

2008年9月13日

台湾基督長老教会から青年を迎え

七月三一日-八月八日の間、教団が協約を結ぶ台湾基督長老教会から青年七名を迎え、青年交流ユースミッション二〇〇八が行われた。教団は協約に基づき隔年で協議会を開催しているが、二〇〇五年の協議会の共同声明において、青年交流の開催が決定された。二〇〇六年には、最初のユースミッションが行われた。昨年は日本から台湾に七名が遣わされ、今回は、通算三回目の交流となる。
今回のユースミッション開催にあたり、教育委員会は、台湾協約委員会と学生キリスト教友愛会(以下SCFと表記)と協力して実行委員会を組織した。委員長は職責上、教育委員長が務めることとした。特に、SCFには共催という形で全面的に協力をいただき、物心両面において、多くの支えをいただいた。また、当初より、三名の青年(二〇〇六参加者、二〇〇七参加者、SCF推薦者)に実行委員として奉仕をいただき、特に青年たちを中心にカンファレンス部分の準備を行っていただいた。また、東京台湾教会の李孟哲牧師(実行委員・台湾協約委員)が同教会の青年たちに呼びかけてくださり、また、通訳として御奉仕くださったことは感謝にたえない。
二〇〇六年の開催よりも早く準備に入ったが、肝心の青年の参加者が得られない。これが教団の現実である。開催近くなって、漸く西東京教区と東京教区千葉支区から推薦された青年があり、実行委員の三名を含めて結局、日本側の青年は五名である。
一方の台湾側には、青年伝道の部署があり、青年専門の幹事の下にスタッフも充実している。日本以外の教会とも交流をしている。日本への七名の青年を派遣するために公募をすると、八十名の青年が手を上げた。熟慮によって選ばれ、充分な準備をもって臨んでいるのが今回の七名の青年たちである。
七月三一日、台湾から一行が来日、委員長と李委員、東京台湾教会の青年一名とで成田空港へ迎える。一方、その時間、日本青年たちは高橋眞人委員によるオリエンテーション、レクチャー(台湾の歴史について)を聞きつつ、東京での宿舎である在日本韓国YMCAで到着を待った。着後、レセプションを行い、交わりを深めた。青年たちがすぐに親しくなれたのは、教会の交流のよいところだ。
今回、東京での滞在は八月三日まで、四日以降は関西でのプログラムである。前回二〇〇六の時は、ホームスティが多く、全体の交流は中三日のカンファレンスが中心であったが、今回は主日礼拝出席のための一泊のみがホームスティで、ほぼ全日程で一緒に過ごす。それゆえ、前半のプログラムは交流中心であった。
八月一日は実行委員長による開会礼拝後、東京見物に出かけた。委員会では浅草や秋葉原を準備していたが、台湾青年の希望は渋谷や原宿だった。ここにも認識の違いがみられ、結局、全員で原宿へ。青年以外の委員にとっては刺激的でもあった。夜はSCF主催の歓迎会、皆で餃子をつくり(中には怪しい具の餃子もあったが)、おいしくいただいた。また、このときに、佐藤飛文委員による「横浜プロテスタント史」のレクチャーを聞いた。これは、翌二日に計画される横浜探訪のプレセミナーであり、同時に教団として祈っている「日本伝道150年」を踏まえたものでもあった。

横浜、大阪、神戸、奈良-学びを共に

二日は朝より横浜へ。横浜海岸教会、ヘボン邸跡、フェリス女学院、横浜共立学園、横浜指路教会などを見学した。また、ブラウネル委員の配慮により、横浜ユニオンチャーチにおいて昼食休憩をとらせていただいた。横浜から、それぞれ礼拝出席のために散らされた。なお、三日の平和聖日に、ユースをお迎えくださったのは、高崎、長原、早稲田、千葉本町、東京台湾、吉祥寺、相愛の七教会であった。感謝しつつ報告する。
四日、朝の新幹線で大阪へ。昼ごろに到着し、道頓堀界隈を散策した。夕刻、神戸を訪れ、阪神大震災の記念モニュメントを見学後、六甲山YMCAへ。
五日、六日を六甲山YMCAでカンファレンスを行う。「主にあって共に歩む」の主題のもと、青年委員の代表である佐藤智子神学生による開会礼拝(ルカ24章13〜35節)で御言葉が取り次がれ、「主にあって共に歩んできた日々」を振り返るグループディスカッションで恵みを分け合い、「主にあって共に歩んでいく日々」を描きあうグループディスカッションで、祈りを共にした。六日夜のキャンドルサーヴィスでは、主題に則して「エマオ途上」の物語をドラマにして恵みを味わうなどして、御言葉の豊かさのなかに共に浸った。六甲山の自然に触れつつ、創造主を共に崇める恵みは豊かなものであった。
七日、多くの恵みを分け合いつつ下山、台湾側のリクエストでもあった伝統的地域として奈良へと向かう。大阪教区教育委員会と奈良高畑教会の格別な配慮により、閉会礼拝と交流会とが行われた。礼拝、交流会に先立ち奈良見学をしたが、日本青年でも初めての者も多く、意義ある時となった。閉会礼拝は、村山盛芳台湾協約委員長(浪花教会牧師)によりルカ10章25〜37節が取り次がれ、御言葉によって散らされ行く思いにされた。さらに、大阪教区教育委員会による豊かな交流の時や、奈良高畑教会の教会員による手作りの夕食(フェアウェルパーティ)は心熱くされるものであった。
八日、当初、出迎え同様三名で行く予定であった関西空港へは青年たちの希望もあり、参加した青年全員で行くことになった。早朝にもかかわらず、皆で送りたいとの思いは、交流の深さを知らされるものであった。ここで養われた恵みを分かつ者として、キリストの十二人の青年たちが使徒のごとく遣わされる幻を描きつつ。
(岸憲秀報)

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