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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4786号】人ひととき 奥田昭弘さん 種蒔き人として用いられ

2013年11月23日

 農業高校卒業後、農業経営にも人生にも悩んでいた頃、土佐嶺南教会長老であった徳永安雄さんに誘われ、全国愛農会冬季講座に参加した。その1ヶ月間、創設者小谷純一さんが早朝講話で語る聖書の言葉に、これだ!と思い、丁度近くの後免で開始されたばかりの後免伝道所で求道を始めた。

 4年後の復活祭に洗礼を受け、続いて母、そして妻、父も神社総代だからと頑張ってはいたが、やがて受洗の恵みに与った。

 受洗後、伝道所が教会として歩み出し会堂建築に踏み切ったとき、建築委員長に推されゼロから勉強した。増築また牧師館建築にも長として仕え、それはやがて転籍した土佐嶺南教会の会堂移築時にも、また長として用いられる経験となった。少し奥まった所で静かに礼拝したいという声もあったが、当時JA南国市理事を務めていた関係で表通りにあったJAの建物競売の話を知り、これは伝道のために表に出てきなさいという召しだと信仰をもって踏み出した。全国募金でも尊い献金を頂き、改めて感謝をのべたい。移築は地域の人々にも喜ばれ、教会債返済のためのバザーも楽しみにされている。

 JA理事の他にも農業共済組合評価会会長を20年近く務めた。きっかけは評価会員から奥田はクリスチャンだから間違いないと推されたから。数年前組合に不祥事があったときも、今度は組合長として推され困難な問題の処理に努めた。

 若い頃身内から、「そんなクリスチャン、クリスチャン言ってたら地域で浮くよ」と心配されたこともあるが、主は世の働きにおいても地の塩として用いてくださった。至る所でキリスト者であることを証ししてきた。

 PTA会長挨拶をするときも聖書から子どもたちに語ってきた。時を贖い、蒔き続けてきた御言葉の種が、いつ実るかはわからないが、農業者として大いなる喜びである。

1937年高知県南国市に生まれる。1962年後免伝道所(現在南国教会)にて受洗。土佐嶺南教会長老。

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