【4783号】東京教区東日本大震災募金委員会 宮城・福島で被災地・教会と交流

東京教区東日本大震災募金委員会の委員7名が、9月4・5両日、宮城・福島県の被災地、被災教会を訪れた。東京教区は、中越地震以来、能登半島地震、東日本大震災で特設委員会を設けて、募金運動を展開しており、委員の大半は、長年募金運動を続けているが、被災地・被災教会の現状を知って、よりきめ細かな募金運動をしたいとの願いからだった。
第1日目は、地域別に見て最も犠牲者の多かった石巻市(行方不明者含め3946人/2013・7現在)を訪れ、石巻エマオの飯野久美子教団派遣専従者の案内で見て回った。
「がんばろう石巻」と書かれた門脇地区の献花台に立ち寄ると、掲示された写真で、オフィス、店舗の立ち並ぶ賑やかな通りだったことを知るが、瓦礫が撤去され、荒れ地となった今では、かつての殷賑ぶりは、想像し難い。献花台奥には、津浪到達標があり、6.9メートルと記されていた。
河口に近い旧北上川畔では、川の数メートル中まで縄の張り渡した所があり、かつて建物跡だという。地盤沈下しているので、訪れたとき、地面から数十センチにまで水が迫っていた。護岸工事は、ほんの一部出来ただけだ。
近くの日和山に向かうと、中腹から家並みが続き、展望台からは、平地一帯で大きな被害が出たことが分かる。石巻山城町教会は、山に続く高台にあるので、会堂壁にひびが入り、庭の一部が陥没した程度で、被害は軽微だった。関川祐一郎伝道師は、3・11の大震災当時、東神大卒業式に臨んでおり、3月30日、石巻一帯が瓦礫で埋まった中を赴任した。
訪問した日、奉仕最終日となった台湾基督長老教会のボランティア7人、大学生を中心とする国内各地からのボランティア、私たちの30人ほどで集会が始まった。関川伝道師は、ヨブ記によるメッセージの中で、「教会員35人のうち、半数が何らかの罹災をし、1人が家族を失った。当初は、津波への怒り、嘆きだったが、次第に生かされている感謝を口にするようになった。私たちは、神から幸いを戴いている。不幸をも受け入れようではないか」と語った。
台湾からのボランティアは、「8・8水害、台湾地震のとき、日本の方々に助けられた。神に導かれて、日本で奉仕出来て感謝している」「ワークしていて、ここまで水が来たと聞いて、想像出来なかった。貴重な経験が出来たことを感謝している」と殆どの人が涙を浮かべながら、感想を述べた。
2日目午前、仙台エマオの活動拠点、仙台市荒浜地区をエマオ・スタッフの菊池護さんの案内で訪れた。七郷中央公園には仮設住宅が建てられ、建設時より半減したが、34人の被災者が居住している。エマオの活動の一つ、「お茶っこクラブ」はその一隅にあり、日曜を除く毎朝8時半から9時半まで、体操の後、お茶を飲みながら話し合う。
この日は、札幌から福岡まで大学生を中心とする8人のボランティアが参加していた。クラブは午後3時まで開かれており、お年寄りの被災者にとって、貴重な社会との接点の場となっている。この地区だけで、186人の犠牲者が出て、海岸沿いに慰霊碑も出来上がった。「仮設は、あと1年半と聞いている。その先、どうしたらよいか」とお年寄りのつぶやきがあった。
午後、福島市の中心部にある福島教会を訪れた。福島教会は、教団救援対策本部が、被災教会65、全壊1、半壊14、一部破損50と認定した、ただ1つの全壊教会。1909年、ヴォーリズ設計の会堂の塔部分が傾むき、危険とのことで取り壊された。似田兼司牧師は、会堂が更地となり、無牧となった教会に2011年12月着任した。大阪で隠退生活を送っていたが、生地のすぐ近く、礼拝に通い受洗した教会の状況を知って、現場復帰を名乗り出たのだった。
今、現住40人、出席25人前後と、大震災前に比べ、若干減ったが、落ち着きを取り戻した。ただし、「子どもたちがいなくなった」。原発から60キロの福島市では、8月から除染作業が始まり、礼拝は、牧師館のある伝道館で行われており、近く除染作業が始まる。
今年4月の教会総会で、会堂再建が話し合われ、旧会堂に趣きの似た設計試案が示された。似田牧師は、「年内に基本設計を終え、来年春には工事開始、クリスマスに献堂式をしたい」と祈るように語った。
(永井清陽報/東京教区東日本大震災募金委員会)

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