【4782号】日米教会青年交流大会 ユースミッション2013

震災支援をきっかけとして大会実現

2013年7月19日~30日にかけて、教団伝道委員会の下に設置された伝道推進室「ユースミッション2013」実行委員会の企画で、日米教会青年交流大会が開催された。交流先の教会はアメリカ・テキサス州オースティンにあるシダーパーク第一合同メソジスト教会(以下、シダーパーク教会)である。国内外の青年を募集し、青年10名、引率者3名(牧師2名、信徒1名)が日本より参加し、充実した時を持つことができた。
このユースミッション日米は今回の開催が初めてであるが、この企画にいたる前史がある。2011年3月11日、日本は大きな痛みを経験した。まもなくボランティアセンター・エマオが開設され、その働きが現在も有益に用いられていることは周知のことである。
このエマオの働きに、シダーパーク教会の青年たちが2012年3月、Pro-
ject Youth To Japan(PYTJ)と呼ぶチームを結成して被災支援のために来日し、東北の厳しい寒空の中、ボランティアに従事した(現在もエマオ石巻にPYTJのTシャツが飾られている)。その後、PYTJの出会いをきっかけにして、日米の教会青年による互いの宣教のための交流へと発展させたいとの思いが、シダーパーク教会内及び日本のメンバーの中で高まり、具体的な計画へと踏み出そうとしたところ、今年度より発足した伝道推進室の設立意図とも深く合致し、今回の実現となったのである。
開会礼拝は石橋秀雄教団議長が成田まで駆けつけてくださって説教を担当されたが、その3・11の痛みの経験を通して与えられたこの旅の企画の意義を丁寧に語っておられたのが印象深い。
オースティンは、人口80万人ほどのテキサス州の州都であり、自然が大変豊かであるとともに、近年、人口増加が著しい都市である。ヒスパニック系の移民も多く、英語とスペイン語の両方が記された看板ばかりであった。典型的な南部州であり、信仰・政治思想共に保守的な趣が強い。
交流先のシダーパーク教会は、1983年に設立された、比較的歴史の若い教会である。礼拝出席は80名ほどと、アメリカにおいては多い人数ではない。けれども、迎え入れてくださった教会員及び青年たちは大変活気があり快活であり、まさにアメリカ的な雰囲気に満ち溢れていた。
私たちは、シダーパーク教会の青年たちとの10日間を始終共に過ごした。シダーパーク教会は、バランスのとれた中身の濃いプログラムを用意してくださった。テキサス州立歴史博物館や州議事堂の見学、巨大な鍾乳洞、遊園地、カヌー下りなど、テキサスの歴史と自然を肌で感じるようなプログラムを多く入れてくださった。
しかし何よりも、教会ならではの働きを濃密に体験することができた。たとえば、3日間を費やしてのホームレス支援活動である。Street Youth Ministry
の活動を行っているテリー・コール氏の指導の下、オースティンのダウンタウンにいるホームレスへのボランティアを経験した。
Sock Kitsと呼ぶ食料・衣料・雑貨などを入れた袋を作って、道端にいるホームレスに配布したり、テキサス大学の傍にある大学メソジスト教会の1階ホールを開放して、食事の給仕ボランティアをした。多くのホームレスの人々が集ってきており、定例となっていることが伺えた。
食事支援ボランティアは2日かけて行われたが、興味深いことは、その食事の時間と並行して必ず聖書研究の時間が設けられていたことである。ホームレスの人々が、教会の図書室に集まり、信徒や牧師とともに聖書の御言葉から分かち合いをし、最後に祈った。
また、United MethodistWomanのセンターに行き、貧困者の生活を支えるための資金を集めるための衣料整理ボランティアや、古くなった壁のペンキ塗りなども行った。いずれの日も、テキサスの40度近い猛暑の中の作業であったが、暑さに負けることなく、シダーパーク教会の青年たちと和気あいあい、じゃれあいながら行っている青年たちであった。

五感全体で礼拝の恵みに浴した

土曜日の夜は、ユースワーシップとして、ギターを用いた賛美形式の礼拝を行い、2時間近く、賛美をして日米の青年たちが自由に証しを行う時を持った。共に過ごした時を振り返りながら、感極まって涙する青年たち、手を叩きながら喜んで賛美をする青年たち、抱き合って再会を誓い合う者たちなど、瑞々しい感情が素直に表現されていた時であった。
これを後ろの席から、喜んで見守っている高齢の教会員の姿も印象深かった。この10日間は、日本の青年のみならず、シダーパーク教会の青年にとってもかけがえのない貴重な体験だったのである。
日曜日は2度、教会の主日礼拝に参加することができた。最後の日曜日の礼拝では、ここでも日米の青年が6名、各3分くらいずつ証しをした。それぞれがこの10日間で与えられた恵みを語ったが、非常に素晴らしい内容であった。彼らはホスピタリティを持ってもてなしてくれたことの感謝や、また、国を越え、海を越えて、キリスト者として共に活動することができたことの恵みを語った。また、“One Voice”という、日本語訳もあるワーシップソングを日米青年合同の奉献曲として賛美し、会衆全員がスタンディングオベーションで祝福してくださった。
「平和の挨拶」では、互いに頭を下げるだけではなく、握手をしたり、席を離れて挨拶しあったりと、フレンドシップに溢れた雰囲気であった。礼拝の感想を一言で表すとするならば、礼拝を“enjoy”したという言い方が一番適切なのではないだろうか。五感全体を通して、アメリカらしい礼拝の恵みに浴したのである。
青年たちは再会を誓い、それぞれの教会へ帰って行った。テキサスの地で与えられた恵みの経験を、それぞれの教会に持ちかえって、青年伝道の働きのために用いるためである。彼らは一様に、この与えられた出会いを次につなげたい、と語っていた。このユースミッションの働きが継続され、さらなる日米の教会青年の国際交流の次なる一歩につながることを祈り願う。
最後になったが、このユースミッションの働きのために、多くの献金をささげてくださった教団世界宣教委員会、ウェスレー・ファンデーション、学生キリスト教友愛会を始め、各教会、個人の皆様に、心より感謝を申し上げる。
(五十嵐成見報/花小金井教会)

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