《報告会》
「熊本・大分地震支援」について、梅崎浩二九州教区議長が報告した。「継続的な支援に感謝である。被災教会15教会中8教会が再建完了。3教会が部分完了。2教会が復旧予定。2教会は見込みが立たない状況である。再建が完了した3教会は献堂式を行うことが出来た。支援活動として、ボランティアセンター・エルピスくまもとを設置し地域に奉仕している」。その後、献堂式を執り行った別府不老町教会・齋藤真行牧師と、同じく献堂式を行った隈府教会代務者の錦ヶ丘教会・川島直道牧師より、全国から捧げられる祈りと支えへの感謝の言葉が述べられた。
「西日本豪雨被災」「大阪北部地震・台風21号被災」「北海道胆振東部地震被災」について、秋山徹総幹事が報告書により報告した。大阪北部地震では、被害は比較的少なかったが、台湾基督長老教会より1万ドルの送金があり、大阪、兵庫、京都の3教区に託した。西日本豪雨では、被害が広範囲に及んでいる状況の中で、それぞれの地にある教会が活動拠点を立ち上げ、地域の組織と協働しながら支援活動を行っていることが報告された。
「WCC世界宣教伝道会議」については、三浦洋人氏(仙台北教会)、野川祈氏(国立教会)、廣中佳実氏(教団職員)が、「会議の目的として、欧米中心の伝道ではなく、第三世界の課題に向き合うための会議であること。主の弟子であること、宣教すること、エキュメニカルであることという三本柱を中心に活動を行っていること。違いを乗り越えること、少数意見に耳を傾けることを学び、また、女性の権利を守る等、マイノリティー問題への意識を高めることが出来た」と報告した。
「リフォユース500」については、増田将平実行委員長が「中高生大会について、最終的に中高生自身で礼拝を形作ることを目標にプログラムが展開された。出身神学校や教派的背景の違う比較的若い約70名の教職がスタッフとして奉仕したことは画期的なことだった。青年大会は超教派の大会としたが、準備の中で、他教派からの教団への期待を強く感じた」と報告した。 (小林信人報)
《協議会》
総会二日目午後、議事の終わりに約1時間の協議会が持たれた。18年各教区総会において「教団機構改定骨子案」が示されたことを受けて教団全体の意見を聴くはじめての協議の場となった。
質疑応答ではなく、議場に立てられた4本のマイクに発言者が並び次々に発言した。17名の発言者が概ねまとめると次のような意見を述べた。財政の逼迫に機構改定は必須である。教団総会規模、教団三局体制、50年にわたって機構の見直しを行っていないことなどの指摘。その一方で、財政問題からのみの機構改定が先行することで、そもそもの伝道論や宣教論が希薄になることへ危惧。教団紛争において顕著となった、いわゆる教会派、社会派と言われる教会群を越えての改革の必要。他教派の改革の実情調査、青年伝道、離島・過疎地の伝道、信徒育成、献金運動など、発言は多岐に渡った。
一つの結論や協議会としての着地点があったわけではなく、それぞれの発言を踏まえて骨子案への具体的な肉付け、展開、提案が今後必要で、41総会期の最も重要な案件となる。 (新報編集部報)
教団総会ごとに行われる部落解放劇が50分ほどの上演時間で行われた。
香澄さんと遙君、二人の教会青年が「部落解放青年ゼミナール」実行委員会に参加して劇が進む。遙君は部落差別問題について詳しくないが、香澄さんに誘われてはじめて実行委員会に参加する。委員会では、武牧師に導かれながら、今年の教団総会に上演する解放劇についての話し合いがはじまる。差別問題をめぐる経験を寸劇の仕方で披露して解放劇に仕立てゆく。焼肉パーティーでの精肉業者の話。被差別部落に建つ学校に遣わされた教師の話。同和地区近くの極端に安い土地の売買を巡る話。演じられる寸劇と幕間に入れられた東谷誠センター運営委員長のワンポイントレッスンで差別問題の理解を深める工夫をする。
「寝た子を起こすな」と言うことで問題を避け、そのままにして忘れるのを待つことや、「部落分散論」と言われることによって、被差別部落を出て他のところに住まえばわからなくなる、といったことでは差別は無くならないことを指摘する。
部落差別問題に疎かった遙君も、他の実行委員たちと一緒に劇を準備してゆく中で問題の理解を深めてゆく。最後に「さようなら無関心—関係者でいこう!」という今年の解放劇の題が決まる。
青年たちは、信じることだけでは差別は無くならない、と信仰と差別問題に悩む。しかし、確かに無くならないかもしれないが、信じることで問題に取り組むための力を持つことができるはずだ、と道を見出してゆく。「課題から信仰へ」ではなく、「信仰から課題へ」という信仰の秩序を教会の青年たちが発見することが印象に残った。劇中の青年たちにも、観劇する者たちにも差別問題の現実を知ってもらうため、高いハードルを下げようという工夫がいくつも見られた。
また台本を持った半朗読劇で長いせりふが多かったが、はっきりと聞こえ理解しやすく、効果的なBGMと相まって見る者を劇に引き込む力があった。 (新報編集部報)
総会二日目の議事終了後、第7回信徒交流の集いが開催された。出席者全員の声が聴かれる全国規模の会への期待もあり、北は奥羽教区から沖縄教区まで、52教会65名が出席した。
世話人津村正敏兄の開会祈祷に始まり、来賓として出席した石橋秀雄教団総会議長は、「伝道推進基本方針が設定されたことはとても大きなことだ。祈ろう、伝えよう、献げよう、信徒運動として全国展開を願っている。信徒の皆さんが、ある意味では一緒に献身して頂いて、一緒に主のために働くことが出来ればと願っている」と激励した。
特別ゲスト日本原水爆被害者団体協議会の和田征子姉は、「私たち被爆者は同じ苦しみを世界中の誰にも経験させたくない。『核兵器廃絶国際署名』への支援協力を願いたい」と呼びかけた。続いて東海教区・大和田浩二兄は、1949年に始まる山梨分区の信徒活動について報告した。
第2部全国信徒会総会では、2019年に「日本伝道160年記念全国信徒大会」を東京で開催することを決定した。 (鈴木功男報)
栗田芳子氏(隠退教師)
17年5月26日逝去、102歳。大阪府生まれ。75年受允、同年より港復活、西九条教会を牧会し88年隠退。
遺族は娘・東條直美さん。
土屋恵子氏(隠退教師)
18年10月3日逝去、87歳。東京都生まれ。92年東京神学大学大学院卒業。93年より宮島口教会を牧会し、08年隠退。
遺族は義娘・土屋綾子さん。
台湾基督長老教会 シェ・ポーツァン総会議長
日本はこの一年多くの災害に見舞われた。同じ環太平洋に位置する台湾でも同様の災害が起こるが、教会には具体的な行動や相互扶助が求められる。私たちの心は日本の人々と共にある。2月の花蓮地震に際する教団からの支援に感謝する。
中国の圧力がますます強まる中で原住民の人権と正義を守るために海外諸教会とのパートナーシップ保持を強く求めている。お互いのために祈ろう。また台湾独立デモ、プユマ号事故をおぼえ祈っていただきたい。
韓国基督長老会 キム・チュンソップ総会長
韓国基督長老会と貴教団は1967年の宣教協約締結以来、長年パートナーとして歩んできた。私たちの第103回総会および平和会議に秋山徹総幹事をお迎えし、心温まる協働の時が持てたことは大きな喜びであり、忘れがたい財産である。
一方で台風21、24号や大阪と北海道で起きた地震の被害と苦難から早く回復されるよう心からのお見舞いを祈る。被災した人々に神の恵みと癒しが届くように。この総会のすべてに神の知恵と導きを祈る。
基督教大韓監理会 イ・ヨンユン総幹事
135万の信徒、6500の教会を代表して第41回教団総会を心からお祝い申し上げる。神は東北アジアに貴教団と韓国の教会を建てられ、各教会が東北アジアの平和と和解、神の国の拡張を求めて歩んできたことに感謝する。特に1967年の宣教協約締結以降、両教会の成長のために宣教師の受け入れなど交流と協力を行ってきた。今後も両教会の宣教協力が未来への希望となることを期待している。また朝鮮半島の統一と和解のために祈っていただきたい。
在日大韓基督教会 金鐘賢総会長
神戸東部教会で行われた54回総会において教団世界宣教幹事より祝辞をいただいた。また8月の宣教110周年記念大会では石橋総会議長より暖かい祝辞を、秋山総幹事より記念講演をいただき感謝である。西日本豪雨、熊本地震でも教団の教会と同じ支援と励ましをいただき感謝申し上げる。
韓国の教会との協約を模索しつつ貴教団と共に歩みたい。福音宣教が進まない時代だが、時が良くても悪くても互いにパートナーとして祈り合いたい。
アメリカ改革派教会 エン・ヨン・キム東アジア担当幹事
今日の変わりゆく政治、経済、社会の課題の中で神の国の発展の一翼を担ってきた貴教団の信仰と献身的な奉仕に、深い感謝をこめて神を賛美する。
RCAは事業協力と人事協力をとおして、日本での主イエス・キリストの伝道と宣教の共働者である貴教団のすべての献身的な働きに感謝を申し上げる。RCAと貴教団が今日の課題と困難に取り組む働きにおいて、神の恵みと導きがキリストの福音をとおして、私たちをさらに励まし強めてくださるように。
日本キリスト教協議会 金性済総幹事
貴教団は戦中戦後、今日に至るまで日本におけるプロテスタント最大の合同教会として歩んでこられた。NCCには1948年の設立に際しても中心的に貢献し、人材を送るなど支えてくれている。21世紀も20年が過ぎて政治情勢は大きく変わり、人口減少の速度も増している。異常な事件も起こる。そんな時代にどのように福音を語り、どのように奉仕するのかを教会は深刻に問われている。NCCは加盟教派団体と共に、主にお応えしていく所存である。
世界教会協議会 チャン・サン アジア議長
WCCは今年70周年を迎えたが、目指すクリスチャンの一致と行動において善き成果を得られた年だった。その一つの象徴として北朝鮮と韓国のクリスチャンが共に歌いダンスをする光景を見ることができた。歴史は動いている、北朝鮮は変わりつつあると認識した。
貴教団は日本の教会一致のために労している。教団が労苦している働きは、イエスの働きを真似ているものと思う。教団がWCCと共通の目的をもって共に働いてくれると期待する。
アジアキリスト教協議会 マシューズ・ジョージ・チュナカラ総幹事
CCAは、西はイランから東は日本まで、北はネパールから南はニュージーランドまで広範にわたる。貴教団は1957年のCCA創設以来のメンバーである。昨年ミャンマーで行われた60周年記念集会には教団から参加者が派遣され感謝する。
CCAの総会は教会の目指すべき宣教と証の業を協議し、方向は未来に向いている。本日の総会も歴史においては一つの道標に過ぎない。どうかこの総会が教団に属する教会にとって励ましとなるよう願っている。
大韓イエス教長老会 キム・テヨン副総会長
両教会は7回に渡り日韓5教団の宣教師の実務者協議会を行ったり貴教団から洛雲海宣教師が派遣されたりするなど協力関係にある。
朝鮮半島では今、南北首脳会談が行われ和解による平和的交流や協力の道を進んでいる一方で東北アジアにはなお緊張や葛藤がある。 その中で韓日の教会は長年親しい友として歩んできた。今後も両教会が平和の福音伝道のために、共に歩み続けたいと願っている。
挨拶された来賓者の他、総会に出席の方々
台湾基督長老教会
ジョシュア・リェン エキュメニカル幹事
英国メソジスト教会
シーラ・ノリス宣教師
ミナハサ福音キリスト教会
ヘイン・アリーナ議長
へニー・スマクル前議長
在日大韓基督教会
金柄鎬総幹事
ドイツ福音主義教会
マルクス・ティブルスキ宣教師
海外派遣宣教師報告
ケルン・ボン日本語キリスト教会 佐々木良子宣教師
なぜ教団は、国内の教会も大変な状況なのに海外に宣教師を遣わすのか、と思う方もおられるかも知れない。私もかつてはそう思っていた。しかし実際にドイツに派遣されて、海外で生活する日本人にとって母語で神の言葉を聞くことがいかに大切かということに気づかされた。礼拝での献金の際には「日本語で御言葉を聞けて感謝。これは当たり前ではなく恵みです」という祈りが必ず献げられる。私自身も母語で聞く御言葉に飢えを感じているが、この総会に来て開会礼拝で御言葉を聞き、日本語で賛美をすることができ現地の人々の気持ちが分かった思いである。海外に宣教師を遣わすことの大切さを実感させられる。
ドイツのケルン・ボン教会は現住陪餐会員が19名、今年は8名減少した。人的にも経済的にもどん底である。教会員も「どこまで試みに遭わないといけないの」と絶句している。けれども絶望はしていない。お金も人も、身近な頼れる存在も「無い無い尽くし」だからこそ神が働くのを待ち望むしかない、祈るしかない。それはどん底の教会の特権だと考えている。
経済的に独立することは難しく、ビザの関係で牧師が副業をすることもできない。だから支える会には感謝している。支援がプレッシャーに感じることもあったが、今は喜んで支えてくださる方々に応えていきたいと願っている。
どうか私たちの教会を「遠い海外の教会」ではなく「一地方教会」として、教団の仲間としておぼえていただけたらと願っている。 (米山恭平報)
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