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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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エレミヤ書12・1~6

2018年2月19日

12:1 正しいのは、主よ、あなたです。それでも、わたしはあなたと争い/裁きについて論じたい。なぜ、神に逆らう者の道は栄え/欺く者は皆、安穏に過ごしているのですか。
12:2 あなたが彼らを植えられたので/彼らは根を張り/育って実を結んでいます。口先ではあなたに近く/腹ではあなたから遠いのです。
12:3 主よ、あなたはわたしをご存じです。わたしを見て、あなたに対するわたしの心を/究められたはずです。彼らを屠られる羊として引き出し/殺戮の日のために取り分けてください。
12:4 いつまで、この地は乾き/野の青草もすべて枯れたままなのか。そこに住む者らの悪が/鳥や獣を絶やしてしまった。まことに、彼らは言う。「神は我々の行く末を見てはおられない」と。
12:5 あなたが徒歩で行く者と競っても疲れるなら/どうして馬で行く者と争えようか。平穏な地でだけ、安んじていられるのなら/ヨルダンの森林ではどうするのか。
12:6 あなたの兄弟や父の家の人々/彼らでさえあなたを欺き/彼らでさえあなたの背後で徒党を組んでいる。彼らを信じるな/彼らが好意を示して話しかけても。

2018年2月18日

1:12 それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。
1:13 イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、
1:15 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。

2018年2月17日

わたしは、神の恵みを無にはしません。もし、人が律法のお陰で義とされるとすれば、それこそ、キリストの死は無意味になってしまいます。 《ガラテヤの信徒への手紙 2章21節》

キリストと共に生きる恵みを無にはしない
 無にはしません! 神様がキリストを与えて下さって以来、この決意はずっと私たちの前に与えられています。言わばキリストが私たちの顔を見つめられて、そうだろう、私たちはこの恵みを無にしようだなんて思わない、さあ、わたしについて来なさいと、言って下さっている。そうやってキリストと共に恵みに生きる決意を新たにする。何度も何度でも。私はキリストと共に生きるこの恵みを無にはしません、イエス様、助けて下さい! と主に向かい、日々新たに。

 人や悪魔は言うかもしれません。あれ? もう決意破ったのって。でもキリストはそうはおっしゃらない。さあ、わたしのもとに来なさい。この恵みに共に生きよう。ついて来なさいと言われる。だから言えるのです。私は神の恵みを無にはしません。それが神様のくださったイエス・キリストの恵みだからです。

 「無にはしません」という言葉は「無効にしない」と言い換え得る言葉です。私は神様のこのキリストの恵みを、無効にはしません。

 無効にも色々ありますが、キリストの恵みを無効にしないとは、こんなイメージでしょうか。

 私は、刑務所で収容者の助けをする教誨師と、これを支える後援会の事務局長もしています。会長は四国銀行の相談役。後援会運営のお金を出し入れする銀行口座も四国銀行にあって、通帳の名前は会長の名前です。結構な額が後援会費として振り込まれます。私が必要なお金を引き出す時は、会長の名前を書いて後援会のハンコを押して窓口に行くと、引き出せる。そのあたり、イエス様のお名前によって祈るのと同じです。私の名前では引き出せない。「だって、私こんなにも頑張ってやっていて、牧師ですよ、信用できないんですか?」と言っても無理。私の口座ではないですから。イエス様の口座からイエス様の名前でいただく。それが恵みだと言ったらわかりよいでしょうか。

 ところが以前その恵みを無効にするこんなことがありました。後援会費の振り込みを確認しようと四国銀行の入口にあるATMに通帳を入れたら、使えません、と返ってくる。頁を間違えたかなと入れ直しても、使えません、ベロっと。何回やってもダメ。しばらく仕事を怠けて通帳使ってなかったから、ひょっと期限切れで無効になった? と、真っ青になって窓口に行って「この通帳使えんて返ってくるんですが」と見せたら「すみません、これはうちでは扱えません」と返された。「え? 何でですか?」と尋ねたら「うちは高知銀行ですので。四国銀行さんはお隣です」。大汗かいて外に出たら駐車場がくっついてまして、入る銀行を間違えていました。

 皆さん、キリストの恵みを頂いて、入る場所、その恵みが有効に働く場所を間違えるってこと、ないでしょうか。具体的に言うなら、自分はこんなにも頑張って信じているんだからと、自分が主語になってしまう態度に入り込んでしまうと、御言葉が言う「律法のお陰で義とされる」自分を信じましょう銀行に、恵みの通帳を持っていくようなものです。この世の至る所に支店がある自分を信じましょう銀行では、この恵み、キリストの恵みは無効なのです。

 

キリストが身を献げられた目的
 キリストが私たちのため身を献げられたのは、このため! という目的があるのです。それは単に天国という、ともするとボンヤリしてしまう死んだ先のことだけでなく、今! 律法のお陰ではなく、つまり自分の頑張りや自分の正しさのお陰で自分は天国にも入れるほど正しくやっていけると自分を信じるのではなくて、むしろそんな生き方や態度のお陰で、自分ではなく人の気持ちを考えて生きる愛の生き方も、まして神様のお気持ちを考えて生きることもできない生き方をしてしまう。人にも神様にも罪を犯してしまう。

 それでも自分は正しいと、どうしても捨てられない間違った正しさを、だからキリストが十字架で引き受けられたのです。愛に生きられないあなたの正しさを、わたしがこの身ごと捨てるからと、聖なる裁きを身代わりに受けられて、ご自身を、私たちとなって捨てて死んで下さった。それは私たちが古い自分も古い使えない正しさも脱ぎ捨てて、神様の愛という新しい正しさに生きるためです。それが私たちの受けているキリストの恵み、キリストが私たちの救い主として、さあ、この正しさに生きようと、共に生きて下さっている理由と目的です。

 それはもう罪を決して犯さないというのではありません。むしろまた自分を信じたがばっかりに、神様を悲しませることをしてしまった罪を、ごめんなさいと悔い改めて、自分の正しさを捨てて、キリストをくださった神様の恵みの正しさに、何度も何度でも向き直って生きられる道、恵みの道に、私はもういるということです。その道から離れようともするでしょう。くるっと後ろ向いて古い生き方に戻ろうともするでしょう。罪の力、肉の誘惑は強いのです。

 それでもそこにある恵みの道は消えません。希望の光、信仰の光は消えません。そこにキリストが、常に、私たちと共に、そして私たちの前に、私たちの主として、救い主としておられて言われるからです。この恵みを信じなさい。あなたは神様の正しさに生きられる。あなたの罪は赦された。あなたはわたしのものだ。だから一緒にこっちを向いて歩む他ないだろう。こっちがゴールだ。共にゴールするんだと、復活の主が共に歩んで下さっている。

 宗教改革の標語、恵みのみ! これは何よりキリストをくださった神様の決意です。わたしはあなたをあきらめないから、あなたも、わたしの正しさに生きることをあきらめるな、信じよと言って下さる。だから私たちもこの神様の恵みを信じて、私はキリストを無にはしませんと歩み続けていくのです。 (高知東教会牧師)

 第3回世界宣教委員会が、1月5日に教団会議室を会場に開催された。

 冒頭に、前総会期に世界宣教委員を務めた鍋谷憲一牧師が1月3日に逝去したことが報告された。

 インドネシアのミナハサ福音キリスト教会と日本基督教団との宣教協約については、今回の公式訪問によって、将来の宣教協約に向けての覚え書きの承認がミナハサ福音キリスト教会の執行部との間で行われた事が報告された。

 主な協議事項は以下の通りである。

 2018年4月より、秋山徹世界宣教委員長の教団総幹事就任を受け、4月からの残りの任期、西之園路子書記が委員長に、近藤誠委員が書記に選出された。また特別に委員の補充は行わず、現在の委員で任期を全うする方向が確認された。

 川上寧宣教師・真咲宣教師からの「語学研修費」および「緊急費(急な引越が必要)」、佐々木良子宣教師からの「語学研修費」および「医療費」の補助申請に対し、「世界宣教の日」献金より各5万円の支援を行う。

 カナダ合同教会から教団の宣教のための指定献金があり、その一部を、日台、CCA(アジアキリスト教協議会)ユースミッション等への青年派遣のため、また教団総会で世界宣教に関する事前準備、翻訳、海外ゲストの送迎等を青年たちに手伝ってもらうための費用としてこの献金を用いる事を決定した。

 できるだけ広く派遣青年を推薦してもらうためにも、世界宣教のネットワーク作りが必要だと考えている。教区の世界宣教担当者を集める会議を行うことも検討していきたい。

 教団から北米西海岸に派遣されている宣教師たちを集めた「北米西海岸リトリート」は、2018年6月開催を目指している。

 宣教師人事に関しては、新たにユニオン日本語教会(アメリカ・ニューヨーク)へ上田容功教師を、台南神学院(台湾)へ高井ヘラー由紀姉を派遣することを可決し、それぞれの派遣式の日程、会場を調整した。(西之園路子報)

 第4回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が1月9日、教団小会議室で開催された。

 協議の結果、以下の事項を決定した。

 ①2月1~2日に北海道クリスチャンセンター(札幌市)で開催される第32回外キ協全国集会(主題「アイヌモシリ〔人間の静かな大地〕から他民族・文化共生の天幕を広げよう」)に宮本義弘委員長が出席する。なお、外キ協の資料集の中に「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」の広告を掲載する。

 ②3月5~6日に開催される教団宣教方策会議に在日韓国朝鮮人連帯特設委員会より中嶌曉彦委員が出席する。

 ③各教区総会時に配布を依頼している「外国人住民基本法」制定を求める署名協力の文章を宮本委員長が作成し、2月に開催される常議員会へ提出する。

 ④次回委員会は6月28日に開催される予定である。午後はNPO法人在日外国人教育生活相談センター「信愛塾」を訪問する。

 委員会終了後、港区南麻布にある「在日韓人歴史資料館」を訪れ在日の歴史について学んだ。

 この資料館は、「韓人が日本に渡航した事情、在日の生活実態、権利擁護運動などの各種資料を蒐集・整理し、公開・展示することを通じて在日の歴史を後世に伝えることを目的」に設立された。どれも大変詳しい説明があり、在日韓人の苦難と誇りを知ることが出来た。

 資料館の中で、関東大震災時の朝鮮人虐殺の歴史のコーナーで、萩原朔太郎の「近日所感」という詩に注目させられた。

「朝鮮人あまた殺され/その血百里の間に連なれり/われ怒りて視る、何の惨虐ぞ」。

 埼玉県の中仙道沿いで目撃した惨状を詠んだものである。作者の強い怒りが伝わって来ると同時に人間のどうすることも出来ない罪を感じ、主イエスの十字架の赦しと全ての人への福音を祈った。
(豊川昭夫報)

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