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【4882号】人ひととき 橋本 伊作さん 成長させてくださるのは神

2018年5月26日

 かつて「江戸優り」と言われるほどに栄えていた水郷の町・佐原には、屋号を代々引き継いでいる商家が多い。橋本伊作さんは「司佐野屋」に生を受けた。曾祖父は今年で創立130年となる佐原教会の当初からの教会員で、橋本さんは四代目にあたる。「あなたの家は教会守りなんて、よく言われますが」と、橋本さんは面映ゆげに目を伏せた。「人間に神様を守れるはずがありません。恩寵の中に置かれているのは私どもです」。

 教会に通うことを当たり前として育ったが、主との出会いはなかなか訪れなかった。千葉支区中高生修養会で、感動的な証しを語る仲間が羨ましかった。信仰ばかりでなく身近な事柄を、頑ななまでに真剣に受けとめ悩む十代を送る中で「その日の苦労は、その日だけで十分である」の聖句が心に沁みた。深く慰められ、今日を大切に生きることだけに集中しようと決めた時、心底から楽になった。

 高校2年で受洗した。救われた喜びは大きく、結婚して授かった長女には「今日」に通じる「杏子」をつけた。CS教師、役員として仕え、一昨年の会堂建築時は会計を担当し、建設のために働く中で、人の思いを超えて多くを与えてくださる主の恵みを知った。

 水に恵まれ、農地が広がる佐原で、肥料を中心とする農業関連資材を扱う会社を営んでいる。さらに、地元の仕事仲間と「小江戸」佐原の活性化をめざして興した街づくりの会社も16年目を迎えた。

 農家に美味な作物を育てる良い土作りの技術的な助言をしながらも、「土はひとりでに実を結ばせる」の御言葉を忘れたことはない。命も、すべての事柄も主が豊かに導き育ててくださると信じて、与えられたこの場とこの日を大切に生きてゆくことが橋本さんの祈りである。

クリスチャンホームに生まれ、佐原で肥料・農業生産関連資材販売業を営む。佐原教会員。

31:31 見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。
31:32 この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。
31:33 しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
31:34 そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。

 3年前、教会駐車場のアスファルト舗装工事をした際、余ったアスファルトを、雑草で悩まされていた細長い隙間に敷いてもらった。工事担当者からは、「下地をきちんとやっていないから草が生えて来ますよ」と言われた。

 その言葉の通り、アスファルトを突き破って、草ならぬ、球根を全部移植したはずの水仙とチューリップが顔を出し、前よりも大きく育った。花の生命力の強さに皆驚いたが、埼玉から引っ越して来られた会員が本当に感動して見ていた。彼女は息子さん家族がおられる秋田に転居して来られたのであるが、冬の寒さと雪国の生活の厳しさにいささか気落ちしておられた。

 彼女が先日、「こんな記事がありました」と、新聞の切り抜きを見せてくれた。あるテレビ番組の紹介記事で、アスファルトの下は乾きにくく、光が当たりやすいので、植物の成長には好条件なのだとあった。植物学者の、「(植物にとって)ハッピーだと思いますよ」との言葉もあった。植物は移動できないので、自分が置かれた場所で成長することしかできない。どうしてこんなところに根付いたのだろう…と思うような所でも、そこが植物の成長にとって好条件である場合もあるとのことである。

 置かれた場所、遣わされた地で、野の花を装ってくださる神さまが備えられた恵みがあることの不思議さを思わされた。
(教団総会書記 雲然俊美)

2018年5月25日

61:1 主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。
61:2 主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知して/嘆いている人々を慰め
61:3 シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆きに代えて喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。彼らは主が輝きを現すために植えられた/正義の樫の木と呼ばれる。
61:4 彼らはとこしえの廃虚を建て直し/古い荒廃の跡を興す。廃虚の町々、代々の荒廃の跡を新しくする。
61:5 他国の人々が立ってあなたたちのために羊を飼い/異邦の人々があなたたちの畑を耕し/ぶどう畑の手入れをする。
61:6 あなたたちは主の祭司と呼ばれ/わたしたちの神に仕える者とされ/国々の富を享受し/彼らの栄光を自分のものとする。
61:7 あなたたちは二倍の恥を受け/嘲りが彼らの分だと言われたから/その地で二倍のものを継ぎ/永遠の喜びを受ける。

2018年5月24日

3:1 わたしは言った。聞け、ヤコブの頭たち/イスラエルの家の指導者たちよ。正義を知ることが、お前たちの務めではないのか。
3:2 善を憎み、悪を愛する者/人々の皮をはぎ、骨から肉をそぎ取る者らよ。
3:3 彼らはわが民の肉を食らい/皮をはぎ取り、骨を解体して/鍋の中身のように、釜の中の肉のように砕く。
3:4 今や、彼らが主に助けを叫び求めても/主は答えられない。そのとき、主は御顔を隠される/彼らの行いが悪いからである。
3:5 わが民を迷わす預言者たちに対して/主はこう言われる。彼らは歯で何かをかんでいる間は/平和を告げるが/その口に何も与えない人には/戦争を宣言する。
3:6 それゆえ、お前たちには夜が臨んでも/幻はなく/暗闇が臨んでも、託宣は与えられない。預言者たちには、太陽が沈んで昼も暗くなる。
3:7 先見者はうろたえ/託宣を告げる者は恥をかき/皆、口ひげを覆う。神が答えられないからだ。
3:8 しかし、わたしは力と主の霊/正義と勇気に満ち/ヤコブに咎を/イスラエルに罪を告げる。

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