第5回教師委員会は、4月3日、教団会議室にて開催された。主に二つの研修会について話し合い、準備をすすめた。
第一は、「新任教師オリエンテーション」である。6月11~13日、ハートピア熱海で実施する。「伝道を共に担う教団の教師」というテーマに基づき、石橋秀雄教団議長に講演をしてもらう。教団議長として教師に望むことを語ってもらうことにしている。さらに、島隆三東京聖書学校前校長に講演をしてもらう。教師の霊性に対する深い理解があり、教師として何が大切であるかを教えてもらうことになる。三日間共に集う中で、新任教師たちがさまざまな違いを超えて同労の教師としてのつながりを豊かに持てることを、毎回感謝している。今回も意味深いものとなるに違いない。
第二は、「教師継続教育研修会」である。伝道推進室が行ってきた「夏期研修会」に代わるものである。教師委員会主催としてはじめて実施することになるが、8月21~23日、ハートピア熱海で開催する。テーマは「説教と牧会~福音を伝える喜び」である。准允及び転入後10年までの教師を対象としているが、教師としての重要な働きは、説教と牧会にある。教師が現場の中で豊かに御言葉を語り、牧会者としての働きが豊かになされていくために行われる。
須田拓牧師(橋本教会、東京神学大学准教授)と柳下明子牧師(武蔵野緑教会主任担任教師、日本聖書神学校教授)に講演をしてもらう。さらに、岡本知之牧師(洛北教会)、小宮山剛牧師(逗子教会)、東野尚志牧師(聖学院教会)に発題をしてもらう。夕礼拝説教は、佐々木美知夫教団副議長にしてもらうことにしている。教団の教師養成に取り組む出発となるよう祈ってほしい。 (古旗 誠報)
西東京教区は1999年の設立以来、日本基督教団信仰告白を奉じ、教憲・教規に堅く立ち、宣教の三本柱「伝道・連帯・奉仕」を掲げて歩んできました。
2017年度は教区宣教活動計画により、「教区による立川開拓伝道としての立川からしだね伝道所の土地建物取得」、「教区青年活動の充実」、「他教区との交流および宗教改革500周年記念集会への参加支援」、「震災被災教区への支援」を年度の重点活動項目として共に歩んできました。
教勢という面では教団全体と同じくとても厳しい状況ですが、このような時こそ、礼拝の恵みのうちに主イエス・キリストの福音による喜びに共に生きていきたいと願います。
教区のさまざまな集会や取り組みが諸教会・伝道所の歩みを支え、キリストのからだの一部分の働きとして祝福されていることを信じています。教区のそのような歩みは、全体教会としての教団を支えるものであり、たとえば、教区の立川開拓伝道の取り組みも、伝道する教団のひとつのモデルとなり、諸教会の大きな励みとなるよう願っています。
立川からしだね伝道所は念願の土地建物が昨年の5月に与えられました。支援を感謝いたします。
また北海教区と宣教協約を結んで第7期(2016年度より2020年度まで)に入っています。
第7期は「キリストの体なる全体教会としての教団の形成と伝道のために、日本基督教団信仰告白に堅く立ち、教憲・教規を遵守することを共通基盤として」結び、興部伝道所の支援に加えてもらっています。
みなさまと礼拝共同体としての喜びをさらに共にできますように祈ります。(西東京教区議長)
宣教委員会の下に設置されている当小委員会は、「障がいを考える全国交流会」を2年ごとに主催している。10月1~2日には「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」を主題に全国交流会を開催する。
また「牧会者とその家族のための相談室」設置は当委員会の祈りの課題である。
4月16~17日、第3回委員会を瀬戸キリスト伝道所(高知)にて開催した。1日目は委員会協議の時を持ち、2日目は、今秋の全国交流会講師の杉本園子氏(高知教会員、臨床心理士)を招き学びと懇談の時を持った。委員会を高知で開催したのは、高知で働きを担っている杉本氏と会うためである。
1日目の協議では、主に全国交流会のための準備の確認をした。各教区を通して参加申込みしてもらいたい。
また、「相談室」設置準備委員会の加藤幹夫委員長より経過報告を受けた。常議員会では時間を割いて審議され、理解が深まったこと、実際に相談に当たる相談委員の研修や匿名性の課題、牧師からの相談を担うのは牧師の方が良いとの指摘があることなどを共有した。
2日目は杉本氏を招いて話を聞いた。精神科では治療法として与薬があるが、障がいは薬では治せない場合が多く、心理療法、環境調整などが必要なこと、牧会にて牧師が一人で背負い込むのではなく、保健所などとの連携を求めて良いこと、また例えば、臨床心理士でも患者の相談に乗りながら、臨床心理士自身のメンタルヘルスを守るためにストレスを管理していく術が必要であることなどを聞いた。
もっとも、結果的に一方的に話を聞くよりも、委員が障がいと牧師・家族を巡る課題を出し合い、杉本氏に共有してもらう会となった。交流会に向けて良い準備の時となった。(森田恭一郎報)
去る3月27日、教団会議室にて部落解放センター主催の「第31回神学校等人権教育懇談会」が開催された。8つの学校から9名の教師と部落解放センター担当者を合わせて21名の参加があった。この懇談会は神学教育・キリスト教主義教育における人権教育の深化と発展を求めて、積み重ねられている。
今回の主題は「教会内外におけるLGBTセクシャル・マイノリティ差別について」だった。LGBTセクシャル・マイノリティの理解は教会内外に広まりつつあるが、まだまだ根強い差別と偏見があると言わざるを得ない。日本基督教団において同性愛者が牧師になることを巡って激しい議論が起こってから20年が経過した。この課題を今日的視野から問い直すと共に、セクシャル・マイノリティについてより深く学び、無意識にも意識的にも差別をしない福音共同体の形成と発展を求めて、今回の懇談会は行われた。
森なおさん(加古川東教会)による開会礼拝の後、松見俊さん(西南学院大)から、西南学院におけるセクシャル・マイノリティの人権に関わる取組みの報告を受けた。そして平良愛香さん(農村伝道神学校)より発題を受けた。平良さんは、セクシャル・マイノリティについての基本的な理解を提示しつつ、教会における差別の現実を指摘した。
発題後の懇談では、20年前からの議論が未だに同じところに立ち止まっている現実が明らかになった。部落解放センターは「同性愛者は牧師となるべきではない」という理解は差別であると認識している。教会が差別をしないために、今後もこの課題に向き合い対話を継続していくこと、そのために次年度も同じテーマで行うことを確認して会は閉じられた。
森なおさんの礼拝メッセージと平良愛香さんの発題の概略は、部落解放センター機関誌「良き日のために」14号に掲載されている。(斎藤成二報)
3月8日から13日にかけて世界教会協議会(WCC)の世界宣教伝道会議がタンザニア・アルーシャにて開催された。テーマは「霊に導かれて進むことー変革をもたらす主の弟子となることへの招き」だった。全体で1000名以上、日本から10名が参加、教団世界宣教委員会からは、野川祈氏(国立)と三浦洋人氏(仙台北)を派遣した。
会議は、礼拝、聖書研究、社会と教会が抱える課題についての発題とワークショップから成り、特に10日は「周縁からの宣教」(Mission from the Margins)というテーマで障がいを抱える人、少数民族、移民、女性等から発題があり、討論する時間があった。ここで言う周縁とは社会から弾き出された弱者を指す。確かに周縁に置かれている人々に眼差しを注ぐことは極めて重要であるが、「周縁や少数者という言葉を用いること自体が、中心にいる自分たちと、そうでない人々を既に差別してしまう」という指摘もあった。
会議にはイスラム教等、他宗教からも参加者があった。日本に存在する宗教は多様だが、他宗教であっても「隣人」として愛していくことが、この日本社会にキリスト者として生きていくためには大切なことと感じた。
会議中至るところで現地教会の方々による迫力のある讃美やダンスに触れた。心を込め精神を尽くして主に讃美を捧げる姿を見て、文化や個人各々に適した方法があるが、主を讃美する姿勢を省みる機会となった。 (廣中佳実報)
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