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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4799号】▼救援対策本部会議▲救援対策室、13年度決算を報告

2014年6月7日

 4月28日、38総会期教団救援対策本部第14回(通算第31回)会議を教団会議室にて開催した。まず、4月28日現在の国内募金総額は8億5982万842円、海外からの献金は3億7036万9154円となっていることが報告された。

 続いて、救援対策室において、台湾における第2回こひつじキャンプ実施報告、次回こひつじキャンプ(国内)計画、2013年度決算報告、教会堂・牧師館再建復興貸付金の貸出および返済状況の確認等を扱ったことが報告された。

 被災教区報告として奥羽教区からは、宮古教会の教会堂新築設計見積り検討状況、新生釜石教会礼拝堂修築工事終了、第5回北日本三教区短期親子保養プログラム実施等が報告された。東北教区からは、被災教会の再建復興状況(今後支援申請を予定しているのは福島教会)、被災者支援センター活動(エマオ石巻専従者交替など)、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」活動(第2回子どもの甲状腺検診実施、講演会開催、2014年度活動計画・予算案検討など)等が報告された。関東教区からは、被災教会の再建復興状況等が報告された。

 また、東日本大震災国際会議に関して、会計報告作成、報告書作成、ステートメントの確定等を行なったことが報告された。

 審議事項においては、これまで総務幹事が担当していた教会堂・牧師館再建復興支援および貸付に関する業務について、飯島幹事が担当することを承認した。

 続いて、2013年度救援対策本部会計決算、こひつじキャンプ(国内)追加計画、PCTからのボランティアワーカー受け入れ、被災支援コンサート実施、尚絅学院大学への奨学金支援(500万円)について、いずれも承認した。

 さらに、教会堂・牧師館再建復興貸付金に関して、申請時に提出されている返済計画よりも返済が遅れている教会に対する返済督促手順を検討し、承認した。

 次回会議は、6月20日、教団会議室にて開催する。(雲然俊美報)

 4月29日、富士見町教会を会場に、東京教区伝道協議会が開催された。テーマは「改訂宣教基礎理論第2次草案の理解を深める」とされ、講師として東京神学大学准教授であり、改訂宣教基礎理論第2次草案の作成を担った教団宣教研究所委員会の一員である小泉健牧師が立てられた。参加者は教職、信徒合わせて177名であった。

 この協議会は、一昨年の東京教区総会において、北支区から提案された開催案が常置委員会付託となり、教区伝道部を中心に開催が模索され、今回開催に至ったという経緯がある。東京教区にとって初めての伝道協議会の開催となったが、開会礼拝の説教の中で、東京教区議長の木下宣世牧師がそのことの意義の大きさと喜びを語った。

 小泉牧師は、東京教区が一つになって伝道について語り合う場ができたことは喜ぶべきことであり、日本の教会は議論する教会であるとマイナスで語られることがあるがしかし、伝道についてならば積極的に語り合うべきと講演を始めた。

 宣教基礎理論なるものを初めて耳にするという信徒が多いことが予想され、教区としてはなるべくこの宣教基礎理論が信徒に馴染み深くなるようにとの願いがあり、小泉牧師の講演も、その目的に沿った講演となった。

 現行の宣教基礎理論誕生から、改訂までの流れが確認され、改訂宣教基礎理論第2次草案の具体的な項目である、①「三位一体の神の招き」②「宣教の主体であられる神」③「宣教の内容」④「宣教の対象」⑤「宣教の方法」⑥「宣教の目標」の順で、内容をわかりやすく紹介するという形で講演は進み、最後私見として、「単に文書を出してそれで終わりとするのではなく、この改訂宣教基礎理論が教団再建の礎となることを願う」と結んだ。

 このような会が全国的になされればもっと改訂宣教基礎理論についての理解が深まるだろう、そんな声が参加者から聞かれたことを付記する。(小林信人報)

藤田 公氏(隠退教師)
 14年2月17日逝去、75歳。京都府に生まれる。63年同志社大学大学院を卒業、同年南大阪教会に赴任。洛陽教会を経て、02年まで能勢口教会で牧会し、09年に隠退。
 遺族は妻・藤田多恵子さん。

 

小林政子氏(無任所教師)
 14年3月10日逝去、89歳。東京都に生まれる。51年日本聖書神学校卒業、52年目白教会に赴任し、54年から84年まで二本松教会で牧会。
 遺族は息・小林元さん。

 

小林 信雄氏(隠退教師)
 14年3月23日逝去、91歳。山口県に生まれる。49年受允、兵庫松本通教会に赴任。53年トロントエマニュエル大学院卒業。甲東教会を経て、関西学院大学に務め、07年に隠退。
 遺族は孫・小林由美子さん。

 

田村喜代治氏(隠退教師)
 14年4月4日逝去、98歳。新潟県に生まれる。45年同志社大学神学部を卒業、46年洛南教会に赴任。名寄、中川、北見北斗、北見望ヶ丘教会を経て、88年に隠退。
 遺族は妻・田村禮子さん。

 日本基督教団の教師となり、今年で23年。教会担任教師として15年、そして現在、教務教師として8年目の歩みをしている。

 私が今、宗教主事として働いているのは、関西学院初等部という小学校である。関西学院は1889年南メソジスト監督教会から派遣されたW・R・ランバス宣教師によって、伝道者の養成とキリスト教主義教育に基づいて青年に智徳を授けることを目的として創立された。現在では幼稚園から大学院までを有する総合学園となり、今年9月に創立125周年を迎える。

 この関西学院の伝統を受け継ぎ、建学の精神であるキリスト教主義を教育の土台とする初等教育機関として、2008年4月に開校されたのが関西学院初等部である。全校児童540名がこの学校で学んでいる。

 関西学院の建学の精神としてのキリスト教主義は、第4代院長であるC・J・L・ベーツ宣教師によって提唱されたスクールモットー〝Mastery for Service〟の中によく表されている。この言葉を初等部では、「社会と人のために自らを鍛える」という意味で子どもたちに伝え、聖書の教えと共に「社会と他者に仕える」生き方の中にこそ、本当の生きる道があることを様々な教育活動を通して伝えている。

 初等部の一日は礼拝から始まる。毎朝、全校児童と教職員がチャペルに集い、讃美と祈りをささげ、聖書の御言葉に耳を傾ける。この朝の礼拝の積み重ねこそが、何よりもキリスト教主義教育の土台でありいのちである。この朝の礼拝は1年間に約200回、子どもたちは小学校6年間で約1200回の礼拝をこのチャペルで守る。単純には比較できないが、週1回の日曜礼拝に換算すると23年分にあたる礼拝を子どもたちは学校で守るのである。子どもたちは聖書の御言葉を通して、神の愛に触れ、他者を愛する生き方とは何か、そして人としてどう生きるのかを、繰り返し問いかけられるのだ。

 学校は子どもたちにとって、一日の三分の一を過ごす生活の場所である。そこには子どもたちの小さな社会がある。友だちや家族との関係に悩む子どもたち。頑張っても、うまくいかずに落ち込む子どもたち。小学生もまた多くの悩みを抱えながら精一杯生きている。そのような子どもたちの心に聖書の御言葉の種をひたすら蒔き続け、寄り添う。それが子どもたちの生きる力となることを信じている。

 ある子どもが卒業式前に書いてくれた手紙の中に次のような言葉があった。「先生はチャペルや聖書の時間を通して、直接わたしに語りかけてくれるような気がいつもしていました。根元の話は、いつも同じだったからです。『神様は決してあなたを一人にしないよ』。でもその前に、そうして心に響く話をいつもしてくださる先生が決して私を一人にはしませんでした。とてもあたたかく、そして穏やかでした」。

 この子どももまた、悩みの中にあった。その子が卒業を前にこのような言葉で自分の思いを手紙に書いてくれたことが嬉しかった。そして同時に御言葉の種を蒔き続けることの意味を改めて感じた瞬間でもあった。

 今日も明日も、ゆるされる限り愛を込めて子どもたちの心に御言葉の種を蒔き続けていきたいと思う。それが神が私に与えてくださった使命であると信じて。

 年長者のための集会を準備してほしい! そのように要望する多くの声を頂いて、伝道推進室は65歳以上の高齢者の集いとして『主にある命を喜ぶ集い』を企画した。この集いには『これからの人生を喜び楽しむ~主にあってゆったりと~』という主題がつけられた。

 第1回の集いは、3月31日~4月2日、この季節に桃の花が美しく咲き始める山梨県石和温泉において開催され、21教会から51名の教職・信徒の参加者があった。東海教区や首都圏の諸教会のほか、遠くは西中国教区の教会からの参加者もあった。

 信仰の養いとしての講演は2回もたれた。初日の午後、小島誠志牧師(元教団議長・久万教会)は、『老いてから生まれる』と題する講演で、創世記12章からアブラハムの信仰についてじっくりと説いた。2日目の午前、石橋秀雄牧師(教団議長・伝道推進室長・越谷教会)は、『笑って、笑って、伝道を楽しむ』と題する講演で、一同を腹話術による笑いに満たし、伝道の喜びへと招いた。

 讃美の集いも豊かであった。初日の夜、日下部教会信徒の矢澤孝樹兄に讃美歌の解説を頂きつつ、讃美の時をもった。全ての曲目は参加者の愛唱讃美歌から選ばれたものであった。

 2日目の夜は、福音歌手の森祐理さんをゲストに迎え、その美しい歌声と素晴らしい証しに、一同の心は深く癒され、主にある平安に満ち溢れる時とされた。

 その他、2日目と3日目の早天礼拝で、静岡草深教会の新庄多鶴子姉、津示路教会の道家良枝姉から信仰の証しを聴くことができた。

 また、2日目の講演後には桃の花ツアーにでかけ、野外で手作りのほうとうをごちそうになった。日下部教会の宍戸俊介牧師(現地協力委員)と教会員の方々のご奉仕によるもので本当に心に残る食卓となった。

 三日間、天候にも恵まれて、参加者に喜ばれる集会となり、また参加したいという多くの声を頂いた。今後も、高齢者伝道のさまざまなかたちを模索しつつ、伝道推進室としての取り組みを進めていきたいと願っている。(岩田昌路報)

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