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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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ヨハネによる福音書14・1~14

2014年6月9日

14:1 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。
14:2 わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。
14:3 行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。
14:4 わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」
14:5 トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」
14:6 イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。
14:7 あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。」
14:8 フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお示しください。そうすれば満足できます」と言うと、
14:9 イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。
14:10 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。
14:11 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。
14:12 はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。
14:13 わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父は子によって栄光をお受けになる。
14:14 わたしの名によって何かを願うならば、わたしがかなえてあげよう。」

2014年6月8日

2:1 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、
2:2 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。
2:3 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。
2:4 すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
2:5 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、
2:6 この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。
2:7 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。
2:8 どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。
2:9 わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、
2:10 フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、
2:11 ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」

2014年6月7日

信仰告白について採決せず  三役一新

大阪教区

 第59回大阪教区総会は、5月5、6両日、大阪女学院ヘールチャペルで、開会時、正議員290人中、202人が出席して開催された。

 総会審議で最も議論が白熱したのが、「教区総会開会礼拝、准允式・按手礼式で教団信仰告白を全文、告白する」議案だった。

 「教団信仰告白は信仰の根幹。すべての教会に求めているのでなく、教区総会、教職を立てる際の告白は当然」との意見に、向井希夫議長は、「今総会の准允式も、教団信仰告白に則って行われており、開会礼拝で行わなかったのは、対立から10年間、総会が開けず、大阪教区の3号精神の生まれた歴史の反映」と議論が噛み合わず、並行線を辿る中で、「強行すれば、分裂しかなくなる。議案は採決にそぐわないので、採決しない」提案が出た。
 
 「賛否、常置委員会付託の何らかの結論を出すべき」「採決になじまないとなると、今後提案出来なくなる」と反論が続いたが、セコンドを得た「採決せず」修正動議を賛成多数で可決した。

 同様に、時間を取り、発言者が続いたのが、教団問安使・伊藤瑞男・教団副議長への活発な質疑だった。質問者は12人。「改訂宣教基礎理論は、余りにも内向き。牧師は説教に専念しろというのか」「仙台国際会議はとても良い会議だったが、宣教基礎理論の論議とに乖離がある」「沖縄教区との関係を悪化させたのは、伝道推進室の沖縄伝道応援」「教会選出でなく、推薦議員で教団総会議員となり、常議員に選出された人が27人中5人もいる。常議員会の構成がこれで良いのか」「東日本大震災募金支出で人件費と事務費合計が1億円を超えている」。伊藤副議長の過去の発言への質問も続いた。

 伊藤副議長は、1人1人の問いに答えたが、「持ち帰って検討の材料とする」との答えも多く、例年通り厳しい意見を問安使に投げ掛ける時間となった。また、伊藤副議長は、自らの発言について、「性の問題に聖書は厳しく律しているが、米国の教会もこの問題への真正面からの取り組みは避けており、以後、教団がこの問題を棚上げしたことは神の御心かもしれないと思っている」と述べた。

 向井議長の「5月末に他教区へ転任するので、議長を辞任する」との発言を議場が了承し、向井議長は、任期1年を残し、6期11年の議長を終えた。教区規則により、残任期間のある議長辞任は、小笠原純副議長(高槻日吉台)の議長昇任となり、副議長選挙の結果、上地武書記(大正めぐみ)が副議長に当選した。正副議長とも任期1年。書記に、正副議長推薦の井口智子議員(河内松原)を選任して3役が一新された。

 「教団沖縄宣教連帯金減額分80万円の半額40万円を教区が負担する」議案を賛成多数で可決した。大阪教区は2011年以来、同様の沖縄教区支援を継続しており、論議では「伝道推進室の沖縄伝道応援が関係悪化を招いた」との意見が続いた。

 「北村慈郎教師の『免職処分』を撤回し、教団内に聖餐の在り方の議論の場を求める議案を、39回教団総会に提案する」議案も挙手多数で可決した。大阪教区は、55回総会以来連続して同様の議案を可決して来たが、これまでは教区総会可決、56回の教区声明止まりだったが、今総会では、秋の39回教団総会議案として提案することを決めた。また、熊取伝道所の熊取教会設立と北大阪真愛伝道所廃止を承認した。

教団総会議員選挙結果
【教職】小豆真人(東梅田)、上地武(大正めぐみ)、小笠原純(高槻日吉台)、平井文則(阿倍野)、斎藤成二(大阪東十三)、林邦夫(大阪城北)、古郝莊八(高石)、大澤星一(西大和)、岡本拓也(南住吉)、尾島信之(大和郡山)、岡村恒(大阪)、田邊由紀夫(茨木)、小池磨理子(玉出)、中西真二(小阪)、浅見覚(枚岡)

【信徒】安田信夫(高槻)、東谷誠(いずみ)、鎌田英子(玉出)、山田淳子(大阪聖和)、西浜楢和(西大和)、田川久美(吹田)、鈴木恵美子(馬見労祷)、山崎喜美子(愛隣)、飯沼眞(高石)、駒木和男(河内長野)、江本義一(茨木東)、楠原道温(茨木)、宮本修(千里丘)、平田和子(吐田郷)、星野晴彦(和歌山)
(永井清陽報)

 

第4次長期宣教計画を策定

北海教区

 第74回北海教区総会が4月29日、30日、札幌北光教会にて開催された。開会時出席議員は126名中104名。開会礼拝で按手式が行われ、新たに2名の正教師が立てられた。

 笠田弘樹副議長が健康上の理由にて辞任したため選挙が行われ、西岡昌一郎氏(旭川六条)を任期1年で選出した。

 任期満了となった教区幹事の選任を諮った。全教区中唯一、幹事を置いていることを再考するよう意見もあったが、必要との意見が大勢で日向恭司氏を任期4年で再任した。

 久世そらち教区議長は、2013年度総括で「日本社会の深刻な格差を覆い隠す国家主義、近隣諸国との対立、権威による個人の自由の封じ込めがある」と社会情勢を分析した上で、「格差の重荷を負う北海道の地にあって、自由の抑圧と平和の危機の中、教会は主の福音をどのように証しすべきか」とした。10年ごとの教区長期宣教計画総括、策定年度を迎えたが、長期宣教計画は「教区固有の歴史的経験、教団『宣教基本方策』(1961)、『宣教基礎理論』(1963)に負うところが大きい」。宣教基礎理論改訂、また教区活動連帯金から伝道資金制度移行となるならば教区は大きな困難に直面すると、改訂、移行に反対を示した。

 2004年から10年に亘り掲げられてきた第3次長期宣教計画の総括と、新たに2023年までの第4次計画策定が諮られた。

 第3次総括は、「この10年は、戦争・紛争・大災害・世界規模の不況にさらされた。こうした中で『平和を生きる神の民』の標語が示されたことは意義深いことだった」とした。

 第4次計画は前文で「北海教区のすべての教会が礼拝を守り、自らを豊かに革新し、神の愛を証しし、平和を実現することを改めて確認し、『礼拝の喜びに生きる神の民』をミッションを表すことばと定め、新たな10年を歩み出す」としている。前計画から踏襲される「革新・連帯・平和」各項についての解説を前文に付している。10年を3期にわけて期ごとの評価・総括を行うとしている。前文に「イエス・キリストの福音」「十字架と復活のキリスト」等を挿入する修正案を否決して、原案を90名中82名賛成により可決した。

 長期宣教計画可決を受け、直ちに2014年度活動計画、予算案7420万円(前年度決算比899万円減)を可決した。新しい長期宣教計画が各年度活動計画に実質的に反映されてゆくのはこれからになる。

 伝道所信徒が教区総会議員となる道を備えるため教規61条改正を教団総会に提案することが可決された。多くの伝道所信徒が、教会信徒同様、教区においても大きな働きをしている。役員会を有している等、一応基準を満たしている伝道所を教区議長が認め教区総会議員を選出できるよう教規改正を経た上で教区規則を変更する、としている。

 建議「改訂宣教基礎理論再検討」「集団的自衛権について要望書提出」「伝道資金制度に反対する教区声明」3案を採択し議案として審議した。建議は議案とならないとの指摘があったが、久世議長は教区に取り扱いが委ねられていると説明。議案はいずれも可決した。

 雲然俊美教団問安使との質疑では、教区負担金算定方式変更、伝道推進室、沖縄教区関係回復、未受洗者陪餐等が論じられた。

常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】佐藤幹雄(岩見沢)、原和人(手稲はこぶね)

【信徒】稲垣正策(函館千歳)、三浦英敏(札幌北光)

教団総会議員選挙結果
【教職】久世そらち(札幌北部)、原和人(手稲はこぶね)、西岡昌一郎(旭川六条)、佐藤幹雄(岩見沢)、秋山千四郎(北見望ケ丘)、日向恭司(教区)、卜部康之(千歳栄光)、石川宣道(室蘭知利別)

【信徒】稲垣正策(函館千歳)、佐久間光昭(置戸)、山下信行(札幌北光)、今多正行(札幌元町)、板谷良彦(札幌北部)、浦部浩行(新発寒)、島田久美子(月寒)、松尾みつ子(真駒内)
(新報編集部報)

「教団に対する態度表明」僅差可決

九州教区

 5月6日~7日にかけて、九州キリスト教会館を会場に、第64回九州教区定期総会が開催された。開会時の議員数は231名中175名。開会礼拝が捧げられ、議長、常置委員会の各報告の後、准允式が執り行われ、4名の教師が立てられた。

 その後、各議案の議論がなされた。議案「『伝道資金』制度の更なる検討を求める件」。総会前日に行われた議員研修会においてこの議案の前提となる議論がされたのであるが、具体的には、この構想が実現したならば、九州教区のみならず、財政面での負担の増加や予算の見通しが立たない等の混乱が生じる教区が複数出ることが予想され、よって、第39回総会への提案の見送りを、常議員会に要請するものである。議場では、議案に賛成の意見の他、必ずしも議案にあるような負担増や混乱が生じるわけではないといった意見が聞かれたが、賛成多数で承認された。

 「日本基督教団の現況に対する九州教区の態度表明に関する件」。この議案は、前年の教区総会に提出され、常置委員会付託となった議案の改訂版ともいえる議案である。内容は、第33回教団総会以降の日本基督教団の現況について、「或る一部の『歴史的特質』が他のそれを侵し、屈服せしめ、或るいは排除して全体を制圧し統制するという教団の現況」と厳しく指摘し、このような教団への服従を拒否し、「夫々の地やそこに立つ教会の『歴史的特質』を尊重し、互いに支え合い、等しく歩む道を求め続ける」と表明している。議場では、議案の中でなされているのと同様の教団への厳しい指摘が多くあり、それに対して、このような表明をすることに躊躇をするといった意見もあった。採決の結果、164中賛成87という僅差で議案を可決した。議長は、「この採決の結果を畏れを持って受け止め、この議案の今後の扱いは慎重にしたい」とコメントした。

 「『改訂宣教基礎理論』(草案)の撤回を求める件」。現段階で作成された草案の白紙撤回と、今後豊かな議論を求める議案である。改訂宣教基礎理論の早急な作成手続きに対して批判の意見が多く出され、賛成多数でこの議案は可決した。

 その他「教会種別変更に関する件」「沖縄教区規則変更に関する件」「神が創造された世界に生きる者として、原子力発電所の稼動に反対し、新しい生き方を志す件」「九州教区の教会および付属施設における『元号』の不使用に関する件」「川内原子力発電所1号機と2号機の再稼動に反対する件」等が賛成多数で可決された。

教団総会議員選挙結果
【教職】梅崎浩二(大牟田正山町)、原田のぞみ (宮崎清水町)、新堀真之(香椎)、多田玲一(福岡女学院)、青山実(名瀬)、日下部遣志(川内)、西畑望 (大分)、池上信也(犀川)、本多香織(瀬戸内)、木村真彦(津屋崎)、西岡裕芳(福岡警固)

【信徒】川畑馨(佐世保)、浅野直人(福岡警固)、島田晋(大分東)、伊津見七生子(若松浜ノ町)、松山萌子(武蔵ヶ丘)、東隆義(田川)、今村泰子 (長崎銀屋町)、園眞實(国分)、中松禎夫(鹿児島加治屋町)、志満秀武(福岡中部)、湯元睦美(中津)
(小林信人報)

 

互助検討委、中間報告を巡り協議

四国教区

 第72回四国教区総会は4月29~30日、琴参閣を会場として開催された。開会礼拝では野村義和牧師(香美)が説教、聖餐式が小島誠志牧師(久万)の司式により執り行われた。開会時出席正議員は154名中125名。

 議事冒頭で「議長メッセージ」が扱われ、芦名弘道教区議長は「四国教区の特質は『教区は各個教会を支える主体』にあらわされる。福音がどこで前進するか。各個教会の伝道である。教区は各個教会の意志を尊重し、生かし、支え、用いられるよう、評価、課題、指摘する。互助と自立連帯献金は各個教会の主体性、教区の主体性の緊張関係の中で、85教会・伝道所が伝道前進していくため。東日本大震災支援は継続して行われている」と述べた。その後、諸報告を扱い、教団総会議員選挙が行われた。夕食の時間中には各分区の近況報告、新任教師紹介があり、互いの教会を覚え合うひとときとなった。夜には「これからの四国教区の伝道を考える」と題し協議会を開催。芦名教区議長より互助検討小委員会中間報告として「互助使途拡大(開拓伝道への摘要)の可能性」及び「互助基準の設置」について述べられ、近藤康夫氏(新居浜西部教会員)より「伝道、互助と自立連帯献金に関するアンケートの集約」が報告された。「なぜ使途拡大なのか。今の教会には幻が見えないというように聞こえる」「複数の教会と共に味わう伝道の喜びがある。自分たちと同じ教会が拠点として生まれることにより、教会一つ一つのかけがえのなさ、それが増え続けることに幻がある」「自立連帯献金の教会予算を満たす意識を変える必要性がある。牧師ではなく信徒が伝えたら意識が変わるのではないか」等活発な意見交換がなされた。

 2日目朝に准允式が執行され、主の委託に応えるべく補教師2名が新たに立てられた。その後、伊藤瑞男教団副議長問安使挨拶により「信仰の一致に基づく伝道協力」「東日本大震災救援対策について」「教団教師養成」「沖縄教区に関して」「教団財政について」等を巡って質疑応答がなされた。また「教師謝儀規定に関する件」「2014年度教区教会互助に関する件」「2014年度各部計画に関する件」「2014年度会計予算に関する件」「2014年度負担金割賦に関する件」等の各議案が可決された。

 閉会礼拝では黒田若雄教区副議長が説教、「主がみわざを起こそうとしておられる、一人の魂の救いのために教会は召されている」と御言葉により教区の歩みを再確認して総会を終えた。

教団総会議員選挙結果
【教職】小島誠志(久万)、黒田若雄(高知)、寺島謙(松山城東)、芦名弘道(近永)、黒田道郎(石井)、篠浦千史(さや)、矢野敬太(愛南)、上島一高(今治)、堀眞知子(瀬戸キリスト)

【信徒】長島恵子(鴨島兄弟)、近藤康夫(新居浜西部)、遊口百合子(西条栄光)、竹村徳子(高知)、安宅登代子(石井)、西村大吉(久万)、木俣努(香川豊島)、土居省悟(丸亀)、柏原伸行(潮江)
(松本のぞみ報)

 

教団議長、陪席者として出席

京都教区

 第78回総会を5月5日、6日、京都教会にて開催。

1.「こだわり」と「見通し」
 教団問安使を拒否し、対話の無いまま、11年が過ぎた。今教区総会を開催するにあたり、教団執行部と京都教区がどのような関係を作りだせるか、話合いを続けたが、結果としては、問安使という位置づけではなく、協議会を開催し、要請陪席者として総会へ陪席して頂いた。石橋秀雄教団議長には3点にわたる質問を事前にし、この回答をもって協議をした。昨年7月に開催の常置委員会にて、教団議長の陪席をお願いし、協議の時間を持ち、そしてこの総会において2度目の協議となったが、溝を埋めると言うよりは、溝を確認するという内容となった。

2.「垂直的宣教?」
 現教団執行部は、特に山北宣久前議長の「荒野の40年」という総括をして以降、ここ4年余りの歩みは、急速に教団宣教体制の改変を進め、教区間の溝を深め拡げつつある。その改変の策が、伝道推進室の設置と伝道資金構想、改訂宣教基礎理論と言える。見通すことのできない教勢の回復を垂直的な方法でもって対応しようとする、それは時によっては良しとされるのであろうが、現状では現場と隔絶した施策が練られ作られようとしている。

3.「教団総会へ向けた議案」
 今回、教団総会・常議員会へ向けた議案が3点提案された。

⑴京都教区提案の「改定宗教法人法再改定を求める要望書」に、今教団総会の名による賛同・署名を求める件

⑵常議員会に「要望と意見」を提案する件

⑶今教団総会に現在の伝道推進室及び伝道資金規則設置に反対する提案をする件
これらの3議案は、京都教区が掲げる宣教方針・方策と教団執行部が掲げる宣教論との違い、そのような提案と考えている。

4.「教区の展望」
 今回、教区議案のひとつに、「教区センターの土地・建物を京都教会へ期間限定的に移管する。また、これを契機に『宗教法人京都教区センター教会(仮称)』設立を目指し、将来に教区センターを同センター教会に移管する件」が承認された。この議案が議決されたことにより、教区が責任をもって、同じ地域にある教会と協力して教会を設立する方向が確認された。

教団総会議員選挙結果
【教職】入治彦(京都)、井上勇一(洛南)、望月修治(同志社)、横田明典(近江金田)、今井牧夫(京北)、森下耕(洛陽)、大澤宣(紫野)、谷村徳幸(水口)、大山修司(膳所)

【信徒】川上穣(錦林)、原田潔(大津東)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、中井正子(堅田)、押本年眞(丹波新生)、菅恒敏(京都)、造田弘司(水口)、永島鉄雄(草津)、矢島哲夫(醍醐)
(井上勇一報)

 4月7日、愛知教会にて第4回教師委員会を開催した。

 神学校問安の記録を確認し、第4回常議員報告を受けた。会館問題や改訂宣教基礎理論についての現状を確認した。会館問題について報告がされ、現在の教団事務局を一時移転する計画があることが示された。

 教師検定委員会より、補教師試験の方法について、従来旧約か新約のどちらかを選択して説教を提出する形であったが、新旧約両方の説教を課題として提出するように変更することが報告された。

 教師養成制度検討会議について、教師委員会の前身に存在した、「神学校委員会」の設置について、各神学校代表者と教団の委員会が集い、より良い教師養成について協議をすることなどが提言されていることが報告された。

 教師検定制度について、各認可神学校で行われている講義内容を把握し、神学校委員会などで議論をする必要があるのではないかとの意見が出た。

 現状は教師養成検討会議から提出された答申書を、教団議長が受け取り、議長が答申書の取り扱いについて判断をする。

 東日本大震災国際会議に出席した大友英樹委員より、国際会議の報告がなされた。

 新任教師オリエンテーションについて、それぞれの担当者を確認。講演依頼や発題について、プログラムの内容について協議した。

 伝道推進室主催「夏期研修会」(Cコースの会)について、共催ではなく後援であることを確認。教師委員会からは委員長が出席する。夏期研修会に派遣する委員の費用は、教師委員会で負担することにした。

 戒規申し立て取り扱いに関して。教師委員会に対する質問や申し立てについて協議をした。

 福島問安について。本総会期最後の委員会を福島教会で開き、翌日から福島の諸教会、特に会堂再建した教会や、途上にある教会を問安し、共に祈りを合わせることが協議された。

 田邊由起夫委員の祈祷で会を終えた。(吉澤 永報)

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