受難節、受難週、そして復活日を、それぞれの教会の礼拝において恵み深く過ごしたことと思う。信仰を告白し、洗礼を受けて聖餐の食卓に新しく加えられる兄弟姉妹の誕生に立ち会った教会も多かっただろう。▼今年の復活日は暦の中でも比較的遅いほうだった。今年より遅い復活日を調べてみると、4月21日(2019年、2030年)、4月25日(2038年)が下限であろうか。仕える教会では、4月24日(2011年)に受洗した教会員が現在最も遅い。▼移動祭日の復活日は、学事暦になかなか位置づけにくいけれども、今年は、幼稚園では新しいクラスが始まって2週間ほどで復活日を迎えた。教会学校の復活日礼拝にも、幼稚園、学校でそれぞれの新しい学年を始めた子供たちが、春休みにイースター礼拝となる年とは違って、たくさん出席した。▼主の御苦しみを覚える受難週の礼拝、そして復活日の喜び礼拝をたくさんの子供たちとしっかり過ごすことができた。聖金曜日と最初のイースターの日の明るさの違いをいっしょに過ごすことができた。▼主がよみがえられたことは教会にとって最も大きな喜びだ。十字架ゆえの罪の赦しを、復活ゆえの永遠の命の約束を、春まだ浅いときに、そして春深まるときに、これからも覚える。主は本当に生きておられる、と覚える。
震災3年礼拝、教団救援対策本部報告を行う
3月9日午後、奥羽教区北西地区の「東日本大震災三年を覚えての礼拝」が青森松原教会、五所川原教会、大三沢教会の3会場に分かれて開催された。
いずれの礼拝も奥羽教区が作成した式次第をもとに行われ、大澤求牧師(青森松原)、川上清樹牧師(五所川原)、白戸清牧師(野辺地)が説教を担当した。五所川原会場ではちょうど2時46分に礼拝の後奏を迎え、一同はパイプオルガンの荘厳な音色に合わせて黙祷を捧げた。
礼拝後、青森松原教会では教団救援対策本部から派遣された計良祐時財務幹事、大三沢教会では佐久間文雄救援対策本部財務委員長、五所川原教会では長崎哲夫教団総幹事がそれぞれ教団の震災対応について報告した。
長崎総幹事は、「教団が責任をもって教会の復興にあたる決意をもって、教団内の立場の違いを超えて一致して取り組んできたことに意義がある。また、これまで救援対策本部、東北教区および海外から届けられた募金に感謝である。『人道支援』募金によって、被災した学生等への奨学金、遠野センターや東北教区エマオ(仙台・石巻)への活動支援、保養プログラム支援、東北大学寄附講座支援等をすることができた。今後は東北教区の放射能対策等がより重要になる。放射能の性質上、保養プログラムを企画・実施する際にも細かな配慮が求められるほか、放射能問題に直面する教会の内外において差別の問題がある。そんな中、震災後に海外の教会諸団体から頂いた励ましやつながりを通して、今度は困難を抱える世界に連帯していく機運が教団本部に生じつつある。例えば、支援をしてもらったEMSからの要請によって、レバノンに避難したシリアの子どもたちの学校建設を支援したことなどがその一例である」と報告した。
報告後の質疑応答では、「原発は都会に作るべき」「人と人をつなぐ取組みこそ大切である」などの意見が出され、約1時間で報告会は終了した。
青森松原教会には50名、五所川原教会には35名、大三沢教会には58名が集った。一同、軽い地吹雪の中、帰路についた。
(村岡博史報/弘前教会牧師)
第4回伝道委員会が2月25日~26日、洛北教会で開催された。
①伝道委員会主催による第9回 農村伝道に関する協議会が、2月24日~25日、丹波新生教会で開催された。同教会の伝道圏伝道40年の歩みから学んだ。主題講演・竹ヶ原政輝牧師「口丹波における伝道圏伝道」、農従事者による発題・谷口成生氏「胡麻の信仰と愛農」。2日目に谷口氏の農園を見学。
「農村伝道」は「伝道圏伝道」と密接に関わっていることが明確になった。複数の異なった伝道形態を持った拠点をもつこと、複数教職による広範な地域への伝道牧会、都市近郊型教会と純農村地域型の教会との共存、についてその意義と現状を分析した。教団が過去におこなった「伝道圏の現地診断」を引き継ぎ、伝道圏伝道の歴史的意義を総括するべきことが提案された。参加者 31名。
②伝道推進室から、沖縄集中伝道、伝道トラクトの見本作成、伝道キャラバン、学校伝道、等について報告。
③教会中高生・青年大会2014実行委員会報告。8月19日~21日、国際青少年センター東山荘、伝道委員会から青年大会へ本年度30万円、次年度30万円を支出することを承認。
④教区伝道委員長会議(14年6月23日~24日、会場・大和キリスト教会)について協議した。主題「伝道推進室の働き」、各教区報告。プログラムは、基調講演(石橋秀雄伝道推進室室長)と推進室報告(岩田昌路伝道推進室書記)、伝道講演(大和キリスト教会・市川忠彦牧師)、青年伝道としての「教会中高生・青年大会2014」アピール(増田将平牧師)。
⑤今年度前期分開拓伝道援助資金申請に関する件は、宇治大久保伝道所120万円、川上教会180万円、南紀の台教会180万円、福光教会180万円、花小金井教会180万円、東戸塚教会180万円、安来教会180万円、都城妻ヶ丘教会180万円を援助する。
次回委員会6月24日~25日。(成田いうし報)
第9回「農村伝道に関する協議会」
第9回農村伝道に関する協議会は、2月24日、25日、丹波新生教会で開催され、11教区から31名が参加した。
当協議会は、「『農』に関する活動者協議会」の名称で00年に始められ、09年からは「『農』に関する協議会」に名称変更して続けられてきた。この間、伝道委員会の重点課題、「農村・都市・産業伝道および開拓伝道など伝道の調査・企画」に照らしつつ協議会のあり方について検討を重ねてきた。そして、今回より名称を「農村伝道に関する協議会」とし、農村教会の教会形成と伝道の働きに触れることに重点を置く協議会として位置付けることとなった。
丹波新生教会は、かつて宣教研究所が打ち出した「伝道圏伝道構想」により、旧丹波教会と旧亀岡教会が合同して始められた。現在は、園部、胡麻、須知、亀岡の4会堂を2牧師で担当しており、その伝道圏に農村地帯である日吉町、胡麻が含まれている。
初日は園部会堂に集合し、小林克哉委員長によるルカ4章42節以下のメッセージに聴く開会礼拝をもって始められた。
その後、山畑謙委員が運転するバスで研修及び宿泊施設である日吉山の家へ移動。「口丹波における伝道圏伝道~丹波新生教会40年の歩みを通して~」と題する竹ヶ原政輝牧師の主題講演を聞いた。
竹ヶ原牧師は、合同の経緯と4会堂の特徴並びに課題について丁寧に語り、その歩みと現状が教団全体で共有されること、また「構想」についての分析や総括が進められることを要望して講演を閉じた。
続いて「胡麻の信仰と愛農」と題して谷口成生氏による発題が行われた。胡麻の地理・歴史に始まり、当地で伝道を開始したキリスト者の歩みとその具体的な取り組みについて画像を示しながら大変わかりやすく話された。
2日目は朝食後バスで移動し、谷口氏の有機農園を見学。また、胡麻会堂に続いて平日礼拝が始まる直前の須知会堂に立ち寄り教会員と祈りを合わせた。
ほぼ予定通り最終目的地である亀岡会堂に到着。閉会礼拝において成田いうし委員による2コリント4章6節以下のメッセージを聴いて解散した。(北川善也報)
第38総会期第4回信仰職制委員会が、3月27日~28日、委員7名全員の出席により教団会議室で行われた。まず長崎哲夫総幹事による「戒規を受けた信徒の不服申し立てと教区との関係について」の諮問を取り上げて、答申をまとめた。
【諮問】
(1)戒規を受けた信徒が、教区に対して不服を申し立てた場合、教区総会議長がその不服申し立てを受理した時点で、教区総会議長の権限で教会役員会が執行中の戒規を停止あるいは保留とすることができるでしょうか。
(2)各個教会の信徒の戒規の問題を、本人が教区総会に訴えることができるでしょうか。また、その問題を教区常置委員会が教区総会の議案とすることができるでしょうか。
【答申】
(1)できません。教規および戒規施行細則には教区総会議長にそのような権限を与える規定はありません。
(2)いずれもできません(『教憲教規の解釈に関する答申集』の「124.信徒の戒規の最終決定は」および2011年11月8日付第37総会期第4回信仰職制委員会答申「信徒の戒規における教区常置委員会の審判の効力について」を参照)。
継続している『式文』の検討は、担当者が発題し、課題を確認した。按手礼と准允式については、「象徴」という言葉の理解、「手をおく」という行為の意味、信仰告白の位置づけと共に、補教師とは何かを明確にする必要性を確認した。
洗礼式ならびに入信諸式については、会衆の参与、洗礼の水の理解、洗礼を授ける所作についての解説を検討した。また、いわゆる障がい者の洗礼の式文の可能性についても協議した。
転入会式については、特に、教団外の教会からの転入の場合、成人洗礼の式文との整合性が必要であること、「転入会式」「転会式」という名称が妥当かどうかを検討した。全体として、誓約の言葉の拘束性など、核となる部分を明確にする必要性を確認した。次回委員会は8月4日、5日に開催の予定。(東野尚志報)
竹内靖幸氏(隠退教師)
14年1月23日逝去、76歳。東京都に生まれる。65年東京神学大学大学院を卒業、信濃町教会に赴任。浦賀教会を経て、横須賀学院高校に勤め、川越教会を93年まで牧会し、03年に隠退。
遺族は妻・竹内澄枝さん。
今橋 朗氏(隠退教師)
14年1月27日逝去、81歳。東京都に生まれる。59年東京神学大学大学院修了。60年南久ヶ原教会に赴任、蒔田教会を経て、12年まで日本聖書神学校に務め隠退した。
遺族は妻・今橋宣子さん。
米山正紀氏(無任所教師)
14年1月15日逝去、52歳。埼玉県に生まれる。93年日本聖書神学校を卒業、同年草加教会に赴任。所沢みくに教会を経て、12年まで草加教会を牧会した。
依田靖二氏(無任所教師)
14年2月12日逝去、81歳。満州に生まれる。75年関西学院大学神学部を卒業。77年京都丸太町教会に赴任し、80年から84年まで与那原教会を牧会した。
遺族は息・依田啓示さん。
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