12月24日、教会に与えられるプレゼント
郡中南教会牧師 小林 秀樹
この3月で、私がこの地に赴任してちょうど10年となります。初めての任地であったこともあり、着任当初は10年後に自分がどうなっているか、全く想像がつかなったことなど、懐かしく思い出されます。
この、郡中南教会がある愛媛県伊予市は、四国最大の都市、松山市の郊外にあり、人口およそ4万人、農林水産業が中心でのどかな町で、教会の周りも、田畑が広がり、近くには山林もあります。
現在、会員は10名、礼拝出席は8名ほど、教区の互助を受けながら、その歩みを続けています。この10年で、5名の会員を天に送りました。一時は大きな悲しみを感じましたが、その後、受洗者や転入者も与えられ、ただただ感謝した、ということもありました。
私が着任した最初の年のクリスマス、24日の夜に、しばらく途絶えていた燭火礼拝をしてはどうかとの声が上がり、急遽、企画しました。道路に面した掲示板に、手書きのポスターを貼ることぐらいしか、周囲への案内はできませんでした。ロウソクを20本近く用意したものの、時間になって来たのは会員ばかり4名、せっかくだからと用意したロウソクの全てに火をつけて、讃美歌を歌ったり、御言葉を聴いたりしました。
しかし、それで終わり、ではありませんでした。途中で一人、教会の近所に住んでいて、かつて学生時代に聖書の言葉にふれたことがある、という方が入ってきました。掲示板のポスターを見て、行ってみようと思ったとのことです。地方の小さな教会は、新来会者もほとんどなく、このように教会を訪ねて下さる方がある、ということは、どれほど嬉しいことかと感じたひとときでした。その後、この方は毎年、24日の夜には来ておられます。
以後、少しずつ24日夜の出席者は増えていきます。知人を誘ってきたり、会員が自分たちの子どもたちを連れてきたりするようにもなりました。普段は部活などで教会学校に来られない子も来たりして、再会を喜ぶ光景も見られます。
子どもたちを交えて礼拝をし、讃美歌を歌う、賑やかになっていきます。そのうち、楽器の演奏ができる子たちが、礼拝の後で演奏してくれるようになったりもしました。時には讃美歌のコピーやお茶菓子が足りなくなったこともあります。
今回(2012年)は、新しい試みとして、教会学校生徒と教師で、23日のクリスマス礼拝の中で讃美を捧げました。「また歌いたい」、「また聴きたい」という声が上がり、急遽24日の燭火礼拝の後にも行ないました。今年は、初めて来られた方も2名あり、楽しんでいただけました。共に、豊かな恵みを頂くこととなりました。
毎年のこのクリスマスの出来事、特に24日夜の光景を思い起こすことで、少しずつ、しかし、確実に、教会が前進していることを感じることができるものであります。これは、神がこの教会へ与えてくださった豊かで、大きな恵みにほかなりません。まさに、24日に教会全体に与えられるクリスマスプレゼントです。
10年前、着任した当時は、このようなことになるとは、思ってもいませんでした。小さな教会であっても、確かにここにも、神が来て下さっていると感じることができる時であります。
♦奥羽教区「東日本大震災2年を覚えての礼拝」
〈秋田地区〉3月9日(土)13時、秋田高陽教会《説教者=赤田直樹》
〈北東地区=青森〉3月10日(日)14時、大三沢教会《説教者=東山道晴》
〈北西地区=青森〉3月10日(日)14時30分、弘前学院チャペル
〈岩手地区〉3月10日(日)14時30分、宮古教会《説教者=小田島久子》、新生釜石教会《説教者=生嶌陽子》、大船渡教会《説教者=邑原宗男》
(℡019-622-5770 奥羽教区事務所)
♦東北教区「3・11東日本大震災記念礼拝」
3月11日(月)12時30分、仙台東一番丁教会《説教者=小西望》 《活動報告=大阪教区派遣医師・山崎知行》
(℡022-222-0998 東北教区事務所)
♦関東教区「記念礼拝」
3月11日(月)14時、宇都宮上町教会《説教者=秋山徹》《ゲスト=布興大立(ぷしんたり)・台湾基督長老教会》
(℡048-647-0862 関東教区事務所)
♦西東京教区「東日本大震災救援募金チャリティーコンサート2013」
3月9日(土)14時、阿佐ヶ谷教会《ヴァイオリン=蜷川いづみ、チェロ=井上とも子、ピアノ=奥山初枝》*有料*
(℡03-5305-3991 西東京教区事務所)
川島正行氏(三里塚教会主任担任教師)
12年9月25日逝去、79歳。千葉県に生まれる。’64年農村伝道神学校を卒業。同年三里塚教会に赴任。遺族は妻・川島豊子さん。
山添順二氏(隠退教師)
12年12月13日逝去、80歳。大阪府に生まれる。’58年東京神学大学大学院を修了、同年品川教会に赴任、板橋教会、熊谷教会、下谷教会を経て、08年まで岩槻教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・山添和加さん。
喜田典雄(つねお)氏(摂津富田教会担任教師)
12年12月14日逝去、96歳。兵庫県に生まれる。’37年福井高等工業学校を卒業、00年受允、02年摂津富田教会に赴任し、牧会した。遺族は娘・石田和美さん。
深渡重秀氏(紀伊岩出伝道所主任担任教師)
12年12月29日逝去、62歳。和歌山県に生まれる。’79年和歌山大学を卒業、’96年受允、’98年受按、’96年粉河教会に赴任、’99年紀伊岩出伝道所を開設し牧会した。遺族は妻・深渡博子さん。
星野 勉氏(宮古島伝道所主任担任教師)
12年12月31日逝去、65歳。沖縄県に生まれる。’71年農村伝道神学校を卒業、’72年宍喰教会に赴任、海南教会を経て、宮古島伝道所を牧会した。
柴田作治郎氏(隠退教師)
13年1月10日逝去、85歳。北海道に生まれる。’66年同志社大学大学院を修了、同年西荻教会に赴任、石巻本町教会、長岡教会、河内松原教会、小樽公園通教会を経て、11年まで小樽望洋台伝道所を牧会し、隠退した。遺族は妻・柴田みどりさん。
入江清弘氏(隠退教師)
13年1月14日逝去、80歳。岡山県に生まれる。’58年同志社大学大学院を修了、同年天満教会に赴任、福岡上東橋教会を経て10年まで香椎教会を牧会し、隠退した。遺族は息・入江清晃さん。
1月10日、教団救援対策本部が主催し、東北教区被災者支援センター・エマオ石巻が協賛した新春コンサートが、被災地である宮城県石巻市で行われました。
この企画は、昨年の夏の終わり、新日本フィルの現役奏者とその仲間たちが私たちに申し出て実現したものです。鈴木隆太さん(ピアノ)、山口幸子さん(ヴァイオリン)、渡辺玲雄さん(コントラバス)、田中成行さん(ファゴット)の4人の奏者が2台の車に分乗し、石巻を訪れました。演奏会は、午前中は石巻栄光教会附属栄光幼稚園(小鮒實園長)、午後は津波に襲われた石巻市立石巻小学校(鈴木則男校長)、夜は石巻山城町教会(関川祐一郎伝道師)が会場でした。幼稚園は50名の園児と保護者、小学校は300名の児童と保護者、そして教会は厳寒の中を訪れた50名を超える地域の人々が観客でした。
この4つの楽器の組み合わせは珍しいものでしたが、本当に素晴らしい演奏でした。特に、夜の部の石巻山城町教会では、ヴァイオリンとコントラバスによって演奏された「チャルダッシュ」が終わると、観客がスタンディング・オベーションを送るほどでした。
今回の企画の中心となった鈴木隆太さんが、会場に向かう車の中で言われた言葉に次の様なものがありました。「僕は、このような演奏をしながら、ふと考えることがあるんです。音楽がどこまで被災者の方々の心の深い傷を癒すことが出来るのかと…」。
この言葉は、私の心に残りました。そして、あの、被災者である観客のスタンディング・オベーションを目の当たりにしたとき、「確かに届いている。深い傷を負った方々であっても、この瞬間、音楽は確かに被災者の方々の心に届いている」との確信にも似た思いが私の心に生まれました。
それは、演奏者が、自分の持てるすべての力を尽くして演奏し、生み出した善意の音の結晶が、傷つき、閉ざされた、被災者の方々の心の厚い壁を解きほぐしていく場面であったと思います。
石巻の海岸線近くを吹く強い風は、5分と外にいることが辛く感じられるほどの氷のように冷たい風でした。しかし、この厳しく冷たい風が吹く一方で、新日本フィルとその仲間たちのような善意の熱い想いが、幾重にも石巻の地を優しく包んでいます。
(飯島信報)
第38総会期第1回年金局理事会が1月25日(金)教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め24名(北海教区欠席、九州教区代理出席、沖縄教区欠員)が出席した。
理事長には招集者である籔田安晴理事が推薦され、満場一致で再選された。常任理事に池田浩二、川原正言、長崎哲夫(総幹事)、中林克彦、疋田國磨呂各理事が推薦され、承認された。常任理事会の下に、従来通り制度検討諮問委員会と資産運用諮問委員会を置き、中林常任理事が制度検討諮問委員長に、川原常任理事が資産運用諮問委員長に推薦され、承認された。
資産運用に関して以下の報告がされた。
米国、欧州、中国の景気後退の影響を受け、円高で日経平均株価は低迷を続け、資産運用環境は厳しい状況であった。外部の専門家から将来の経済の見通し等についてレクチャーを受け、それを参考にしながら資産運用の実行をしてきた。12月の政権交代後は急速に円安が進み、株価が1万1千円に近づいた。その結果、年金局有価証券の評価損が好転してきたが、まだマイナスである。
昨年10月開催の第38回教団総会で「資産運用実績は評価するものの、評価損の圧縮を進めること」との意見がでた。これを受けて資産運用諮問委員会は、より積極的な評価損解消策を実施することを検討しており、次回の理事会に具体策を提案することとした。
制度検討諮問委員会は、「教団年金10年のあゆみ」(年金制度設立から10年)の続編を発行することを決め、その内容の検討を進めていると報告した。
各教区代表理事・支区代表からは謝恩日献金の目標額に対する達成率をあげるための色々な工夫が窺える報告があった。東日本大震災被災教区は、復興にまだまだエネルギーが要り、経済的にも厳しい状況にあるが、教団年金を成長・成熟させたいという強い願いで、教区がまた各教会が献金を献げていることに頭が下がる。また、年金協力金という形で献げる教区もある。
1月下旬現在の謝恩日献金額は約3200万円で目標額の29・6%で、昨年度とほぼ同水準である。
全理事・支区代表が教団年金に対する熱い思いを共有し、今年度残り2カ月間にまだ献金していない教会にアピールすることを確認し、半日の理事会を終えた。
(櫻井淳子報)
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2026
The United Church of Christ in Japan






