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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4725号】被災支援へ会計費目新設 中部

2011年6月18日

第61回総会は、5月24~25日、名古屋中央教会に正議員203名中、開会時189名が出席して開催された。
1日目は、来賓挨拶、諸報告、三役選挙、常置委員選挙が行われた。
問安使として派遣された岡本知之教団副議長は、「2011年度教区総会への挨拶」に加えて、沖縄教区訪問の経過を報告し、更に東日本大震災について、海外と国内それぞれから募る献金額と、その具体的な用い方について説明した。
2日目は隠退教師感謝会から始まり、5名の准允式後、常置委員選挙結果が発表され、諸報告が続き、議案へと進んだ。
大きな議論を巻き起こした報告や議案はなく、すべて賛成多数で、承認あるいは可決された。その中で、教区がどう主体的に伝道に関わることができるか、という課題が示された。
例えば、開拓伝道を教区の責任において実施するという決議のもとに進められてきた桃花台伝道所について、移転場所の検討が続けられているが、状況は厳しい、との報告があった。
また、支援のあり方を考えさせる議論が幾つかあった。
その一つは、常置委員会報告内の「在広韓国人・朝鮮人被爆者救援会(現地五人委員会)」への中部教区平和聖日献金を巡る質疑応答で見られた。
当該問題が起こった経緯を知りたいとの要望に、高橋潤議長は次のように述べた。10年ほど前に会計報告を出してほしいとの意見があり、当時の教区社会部と五人委員会が協議して、会計報告がなされるようになったが、その後、信頼性を増すためにという当方の意図が十分伝わらずに、五人委員会側は会計処理を疑われていると受け止め、そこから問題が始まった。
この件について、金銭授受とそれに付随する事務処理だけの問題ではなく 戦争をめぐる歴史的な背景に対する配慮や、被爆者と共に歩むという本当に大切な事柄が置いてきぼりになっているのではないかとの意見が出された。
もう一つは、東日本大震災に関する二つの議案を巡る質疑応答においてである。議案2「2011年度宣教実施目標(案)」に盛り込まれた「東日本大震災被災教会再建のために協力し、祈る」ことを内容とする件。
これについて、能登半島地震被災教会再建献金の残金処理として、当該支援に回すことを検討してほしいとの意見が出された。また、岡本教団副議長によって示された「地域の人々の救いに仕える教会の再建」という教団の理念との整合性を図れば、地域の復興がこの文言に含まれているとの認識が確認された。
「2011年度通常会計予算に新しい費目を設け、会堂融資金会計より500万円を繰り入れ、教団救援対策本部の募金を待って、常置委員会の議をへて予算執行する」ことを内容とする議案5「東日本大震災被災教会等支援に関する件」。
人が共にいて一緒に重荷を担う人的支援を視野に入れながら、また現在ボランティアの運営など実際に活動している東海フェローシップに協力しつつ、教区として具体的に何ができるかをも検討してほしい、との意見が出された。
原発の問題に関して、教区内にも原発銀座(福井県南部)と呼ばれる現実があるという指摘があった。
三役選挙結果
【議長】井ノ川勝(山田)、【副議長】横山良樹(半田)、【書記】田口博之(名古屋桜山)
常置委員選挙結果
【教職】加藤幹夫(阿漕)、勇文人(若草)、渡部和使(名古屋北)、小堀康彦(富山鹿島町)、横井伸夫(金沢)、滝口洋子(鈴鹿)
【信徒】須田静代(名古屋中央)、大杉弘(若草)、野村敏彦(名古屋桜山)、辻康(四日市)、平尾貴美子(幸町)  (秋葉恭子報)

第66回総会が、5月24~25日、奥羽キリスト教センター(盛岡)を会場にして開催された。開会時、正議員114名中100名の出席を数えた。
組織会を終えて直ちに、按手受領願いを全会一致にて可決し、1名の正教師按手を執行した。
「議長報告」で、邑原宗男議長は、東日本大震災における津波、地震による被災教会として宮古、新生釜石、大船渡、八戸小中野、千廐、また内丸を挙げた。関係施設を含めるとなお多くの被害が及んでおり、今後の調査継続に言及した。常置委員会の下に緊急支援委員会を組織し教区内被災教会支援募金を立上げ、奥羽キリスト教センターを中心に救援物資受付・配給、広報活動に務めてきたことを報告した。
また、福島における原発事故を受けて、教区内に核燃料サイクル基地を持つことから、今後の取組みの必要を述べた。
教区内の教勢減少は顕著で、今期長期宣教基本方針を開始した03年度に比べ、10年度現住陪餐会員は1割強減で1、825名となった。教勢減少による教会負担金減額に伴い、教区財政見直しを財務委員会で行ったことを報告した。財政検討に留まらず、13年度より実施を予定している第6期長期宣教基本方針を策定してゆく中で抜本的な教区機構改正に着手することの必要を述べた。
第65回教区総会における教団新報に対する取材拒否については、第64回教区総会報告記事訂正に新報が応じなかったことが理由と報告した。
「10年度決算報告」では、今年度末に東京教区の教区活動連帯配分金拠出留保が解かれ、過去2年度分479万円が送金されたため、これを教職謝儀互助会計に繰入れたことが報告された。
震災関連では、「教区内被災教会支援会計」を時限的別途会計として設置したこと、3月末現在、教団、各教区、教会、個人等から震災見舞金、支援金として1、600万円が届けられたことが報告された。
「教師謝儀互助会計規定改定」を可決した。これまで明文化されずに運用されてきた。同一生計にある複数教職には、そのうちの1名に互助支給することを規定に明記した。
また、受給者を謝儀基準年齢相当額の75~80%に収入実額が満たない者としてきたのを、55~80%に下限を引き下げ運用幅を広げた。さらに支給額上限を120万から100万に引き下げた。限られた資金の中、今後も受給者増加が見込まれることから、今回の改定となった。
第5期教区長期宣教基本方針(03~12年度)「さあ、共に生きよう」の主題のもと「11年度教区宣教計画」を可決した。聖句イザヤ43・19を掲げて、震災の大きな被害に直面しているが、その中に主が始めてくださる新しいことを信仰の目を持って見出したい、としている。教区の「一つなる教会」の伝統を受け継ぐこと、第5期総括と第6期方策の協議に入ること、常設委員会計画、主な教区集会計画等が決められた。
「11年度経常会計予算案」は、教会負担金が58教会・伝道所中7割強の教会・伝道所で減額となり、負担金収入は前年比90万円減となる。減額分を補填するため教区開拓伝道資金会計からの繰入れを、教区体制・運用見直しまでの臨時処置として承認し、総額2、536万の予算案を可決した。
「原子力発電、核燃料サイクル中止、自然エネルギー転換を求める決議」は、今回の震災、福島原発事故を受けての議員提案で、声明の表明と原発事故の検証を行うことを提案している。原案では一つの提案となっていた声明の表明と事故検証を分割した上で、脱原発の姿勢を明確にした修正案が提案され、賛成多数により可決した。
教団問安使である内藤留幸総幹事に対しては1時間強の質疑で、教団の震災対応が質され、被災教会議員から被害状況が強く訴えられた。
来賓として出席した韓聖炫(ハン・ソンヒョン)在日大韓基督教会関東部会長らは、挨拶の中で震災の見舞を述べ、また見舞金を、直接、教区に手渡した。
三役選挙結果
【議長】邑原宗男(江刺)、【副議長】白戸清(野辺地)、【書記】村上義治(舘坂橋)。
常置委員選挙結果
【教職】雲然俊美(秋田桜)、松浦裕介(下ノ橋)、江戸清(奥中山)、飯田敏勝(大曲)。
【信徒】鈴木務(秋田高陽)、浅沼千春(秋田桜)、松尾亨(青森松原)。
(渡邊義彦報)

2011年6月4日

東日本大震災で被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。教団でも数次に亘り対策会議を開催し、被災地支援の大綱を策定し、順次着手しております。

今後「新報」等にて詳細が報告されますので、皆様におかれましても何卒ご確認くださいますようお願い申し上げます。 さて震災発生以後、「風評被害」という言葉が様々な媒体において多用されるようになりました。

風評被害とは「存在しない原因・結果による噂被害」を意味しますが、最近この言葉が本来の意味とは異なって用いられるケースが相次いでいるように思います。

それは、政府やマスコミによる情報の隠蔽や誤魔化しが横行する中で、確かな根拠によって真実を指摘した者、またその意見を、「風評被害を流す者またその行為」として非難する風潮です。

「平安がないのに平安、平安」と言う偽りの預言者を重用し、真実を語る預言者を迫害する人間の心根は、今も同じであると思わざるを得ません。

レントゲン1回と1時間あたりの放射線量を比較して「大丈夫」という大学教授。年間20ミリシーベルトでも「大丈夫」という文部科学省(法律では年間1ミリシーベルト)。子どもを見殺しにするこの国の政府・マスコミは一体何を考えているのでしょうか。

真実を見極めつつ、子どもたちの命を守って行くことは、教会の為すべき重要な使命の一つです。皆で努力を結集致しましょう。 (教団副議長 岡本知之)

死を前にする隣人の言葉に聞くために

 

一人の医師との死別が、宍戸さんに死を前にした人々のために何かすることが出来ないかを考えさせるきっかけとなった。

大学卒業間近に、宍戸さんは難病を負い、命を取留めた後も長期治療を要した。病名すらわからなかった病だったが、原因を突き止め完治に導いてくれたのが先の医師だった。自分と同い年の医師が50歳を越えて間もなく逝去したことに大きなショックを受けた。

命を救ってくれた医師の死後、宍戸さんはホスピスでのボランティアを始める。死を目前に緩和ケアを受ける人々が語ることをベッドサイドで聞く奉仕である。このボランティアを通して、人に寄り添い、話に聞くことのできる自分を発見した。

死にゆく患者とその家族の側にいて、患者本人とこれを看取る家族の間に、死を受容するための時間差があることに気付かされる、と言う。多くの場合、患者本人は既に死を受容しており、家族は愛する者の死を受容するため直前まで揺れ続ける。本人も、家族も死について備えゆくことの大切さを思う、と言う。

日本の終末医療では霊的なケアが十分でない、と宍戸さんは思っている。緩和ケア病棟にチャプレンがいる病院は、キリスト教信仰に基づいて建てられた病院以外、ほとんど見られない。求める人に、霊における苦しみ、痛みを真実に和らげ、まことの慰めをお与えくださる方をこそ、お伝えしなくてはならないであろう。

死を前にした人々の言葉に聞く大切さに気付かされたことは、自死防止を目的に設立された電話相談にてボランティアすることにもつながった。このボランティアを通して、聖書の語る隣人がもっと大きな広がりを持っていることを知らされた、と言う。より多くの人々の言葉に聞くことができるよう、現在、この団体の広報委員として、多くのボランティアが応募されるよう訴えている。

 

主の御名を讃美いたします。

37総会期、「伝道方策検討委員会」も設置され、伝道について審議の最中です。

伝道委員会でも委員会の務めの範囲内で諸計画を進めています。

その一環として、下記の計画をたてましたので、ご案内いたします。

伝道講演会

◎日時 2011627日(月)午後630分~8

◎場所 長野本郷教会

(電話0262414362

◎講演 「今この時」-日本基督教団の伝道 -

◎講師 石橋秀雄牧師(日本基督教団総会議長)

 

後日、チラシを送付します。

ご予定もおありのことと思いますが、教会員の皆様にご出席をお勧めいただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

 

201145

 

伝道委員会委員長

米倉美佐男

担当幹事

大三島義孝

 

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