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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4728号】被災地現地訪問から課題を共有 第2回社会委員会

2011年7月30日

6月6日(月)~7日(火)、第37総会期第2回社会委員会が大阪のぞみ教会にて開催された。
村上恵理也委員の司式による開会礼拝を行い、委員会を開催した。第1回委員会議事録(案)を承認し、続いて担当幹事及び担当職員よりA)業務報告、B)会計報告、C)常議員会報告について報告を受け、それぞれ承認し、協議に入った。
今回の委員会では、「東日本大震災」被災地現地訪問について報告を受け、課題を共有し、今後の社会委員会の活動を協議した。
震災直後の訪問について森田恭一郎委員より、一ヶ月後の訪問について釜土達雄委員長、上森俊明委員より、二ヶ月後の訪問について大三島義孝幹事より報告を受けた。続いて、キリスト教社会事業同盟の震災関連の働きについて、原田史郎委員より報告を受けた。また、委員としての活動ではないが、村上委員も現地を訪問したので、その報告を聞いた。
以上の報告を受け、9月12日(月)~14日(水)に開催される第3回社会委員会開催地及び内容を変更することにした。開催地については、被災地もしくはその周辺で行うこととし、開催可能な教会を事務局で検討することとなった。
また、仙台、福島を訪問し、原発周辺を視察したいとの希望があり、事務局で調整することとした。
また、来年7月23日(月)~24日(火)に予定されている全国社会委員長会議は、震災、原発を踏まえたテーマとすることとし、その詳細については継続審議とした。
2日目は、淀川キリスト教病院の礼拝に出席し、その後、病院伝道部会議室において、田村英典牧師(伝道部長)より、伝道部の働きについて説明を受けた。淀川キリスト教病院の医療理念「全人医療」の根幹となっているキリスト教を堅持し、医療に反映させることを伝道部の使命とし、毎日行われる礼拝の全館放送、全病床への無料テレビ放送など、日常的にキリスト教にふれることができるように工夫されていることを聞いた。
その後、質疑応答により理解を深め、会議を終了した。
(上森俊明報)

第37総会期第2回伝道委員会が6月27日(月)~28日(火)長野本郷教会(1日目)と信州教会(2日目)にて開催された。
27日夜は、教団伝道委員会主催の伝道講演会を諸教会に案内して開催した。石橋秀雄教団議長により「『今この時』-日本基督教団の伝道-」との主題で講演がなされた。詳細は別枠の報告にゆずることにする。
今回は、張田眞宣教委員長、北紀吉伝道方策検討委員長の陪席も得て、両委員会の取り組みに聞きつつ「伝道する教団の形成」に向けて協議した。
特に「宣教方策会議」と「教区伝道委員長会議」のテーマ設定について連携して準備することを確認した。2012年6月25日(月)~26日(火)西千葉教会にて開催予定の「教区伝道委員長会議」については、地方教区の実情、教区格差の現実を踏まえつつも、伝道とは何かを確認すること、教職謝儀互助や伝道協力の共通基盤を確認すること、信仰の一致による伝道を目指すこと等のほか、東日本大震災支援に関する課題の取り上げ方を時間をかけて協議し、継続審議とした。
2012年2月27日(月)~28日(火)開催予定の「『農』に関する協議会」については、会場を四国教区に決定した。前回の協議会の反省を議事録から確認しつつ、協議会の性格や方向性について協議した。講師・発題者の選任、会場教会・宿泊先の詳細は次回委員会にて確定する。
「伝道アイデア・アンケート」については、担当者から集計資料が提出された。諸教会の協力により充実した内容を持つ資料となり、これをどのように発行するかを協議した。アンケートの内容には教団伝道委員会への要望も含まれ、今後のために生かす所存である。
加えて今総会期も伝道委員会による伝道応援を実施することを確認した。委員会を開催する際、諸教会のニーズをあらかじめ調査し必要に応じて委員が前日の主日礼拝の説教奉仕を引き受けることにした。
次回は9月26日(月)~27日(火)に東中国教区の蕃山町教会にて開催される。
(岩田昌路報)

第37総会期第2回教師委員会が、天城山荘にて6月20日(月)・22日(水)に、新任教師オリエンテーションをはさんで行われた。
第1回委員会以降の委員長及び事務局報告が、道家紀一担当幹事より資料に基づいて報告され、質疑応答がなされた。雲然俊美教団書記(前教師委員)より、教規が定める職務に従事しない教師(休職、無任所、隠退)の中で、特に無任所教師について、資料に基づいて報告を受け、質疑応答の後、継続審議とした。総会期初年度は、教団立及び認可6神学校を問安することになっているが、その日程や内容について協議した。その他にも教師継続教育研修費、神学校日献金、人事交流、戒規問題について話し合われた。
第2回委員会の中心議題は、新任教師オリエンテーションであり、20日の委員会では、主としてオリエンテーションでの配付資料に基づき、出席者(新任教師49名、DCE〈キリスト教教育主事〉3名、教団四役・神学校教師・講師・教師委員・担当幹事・職員/26名、合計78名)、プログラム各担当の確認をした。また2日目午後の自由時間の委員の担当(温泉、滝散策)、分団の持ち方等についても確認した。
22日の委員会では、主として新任教師オリエンテーションの反省と今後の課題について話し合われた。全体として、出席者の協力も得られてプログラムは順調に進み、講演等も新任教師オリエンテーションにふさわしいものであった。DCEの分団が持てたこと、良き学びと交わりの時が持てたことを感謝している。来年度の課題として、質疑応答の時間が少なかったこと、事務的連絡が徹底していなかったことがあげられた。
2012年度新任教師オリエンテーションは、2012年6月18日(月)~20日(水)、天城山荘で開催する予定である。
秋には教団立及び認可6神学校を問安するが、神学校と教団の架け橋となれることを祈っている。
次回委員会は、9月2日(金)、教団会議室で開催することとした。
(堀眞知子報)

《1日目のプログラム》

開会礼拝

1日目、開会礼拝から始められた。小宮山剛委員長は、開会礼拝説教において、新任教師であった頃の地方伝道の経験に基づいて、伝道の主人公は主御自身であると語った。

講演「教会に仕える」

その後、石橋秀雄教団総会議長による講演「教会に仕える」がなされた。講演では、日本基督教団は合同教会であり、教団信仰告白と教憲・教規に基づいて教会形成に励むべきと語り、特に正しい聖礼典執行について強調した。さらに教団の教勢の減少について触れ、その中にあって、主によってなされる伝道について語った。

交わりの時

夜には交わりの時がもたれた。新任教師以外の出席者も加わり、自己紹介を中心にして、いろいろなゲームが行われ、新しい出会いと共に、交わりを深めた。

《2日目のプログラム》

「信仰に生きる」

東日本大震災で被災した教会に遣わされた新任教師を通して「信仰に生きる」というメッセージで2日目の朝を迎えた。

講演「教団教師論」

午前は岡本知之教団総会副議長による講演「教団教師論」がなされた。ていねいなレジュメに基づき、教団は合同教会であるがゆえに、教師観、教会観においても多様な理解が共存するが、教派の相違を越えて、牧師の「職務」について共通の理解を持つことができるという可能性が語られた。牧師の職務を伝統的な「三職(預言者的職務、祭司的職務、牧者的職務)」の観点から提示し、職務の内実、職務を遂行するに当たっての基本的資質が述べられた。その上で、教団の今を担い、明日を築くために、教団の教師に求められていること、教団の明日を開く宣教論はミッシオ・クリスティであることが力説された。

講演「教会の形」

全体での写真撮影の後、講演に先立ち、内藤留幸総幹事より東日本大震災への教団の取り組みについて報告と説明があった。内藤総幹事による講演「教団の教会的権能・教務・教会・教区・教団の関わり」がなされた。教会形成の土台としての正典(聖書)、信条(信仰告白)、秩序(教会法・組織)について紹介した後、教憲が示す「教会の形」について、また公同教会の権能としての神の言葉の説教と聖礼典(洗礼と聖餐)について述べた。さらに教団(宣教を担う教師を生み・育てる)・教区(宣教の場所である教会を生み・育てる)・教会(神の手足として、教師と共に宣教を担う信徒を生み・育てる)のそれぞれの働きについて語られた。

講義「教団の取り組み」

昼食を終え、午後には「教団の取り組み」と題して、教団の具体的な働きについて学ぶ時が設けられた。教団事務局(道家紀一教団幹事)、出版局(有澤年出版局長)、年金局(藪田安晴年金局長)、「隠退教師を支える運動」(大杉弘委員長)、宣教研究所(宮本義弘委員長)、部落解放センター(一木千鶴子委員)のそれぞれの働きや取り組みの紹介がなされた。

講演「教会総会・教会役員会の持ち方」

休憩をはさんで、楠本史郎教師(北陸学院院長)より「教会総会・教会役員会の持ち方」と題して、特別講演がなされた。まず主に従う形が教会会議であり、教会会議は法(教憲・教規、教団信仰告白、教会規則等)に従って行われるという基本が語られた。次に合同教会としての日本基督教団の「会議制」と教派的伝統が説明され、いずれも教会法に基づく会議によって担われることが語られた。それらを踏まえた上で、具体的に教会総会の持ち方、教会役員会の持ち方が、総会・役員会とは何か、開催のための手続き、任務、開催準備、運営、議事の進め方、会議後の事務的なことも含めて説明された。教会総会・教会役員会は、教師として赴任した時、重要な課題である。参考になったのではないかと思う。夕食前の自由時間は、温泉組と散策組に分かれ、しばしの休憩によって英気を養った。

分団の時間

夜は分団の時間を持ち、各講演についての感想や、それぞれの働きの紹介や課題、悩みや喜びが活発に話し合われた。また今回は、清藤淳教育委員が司会者として加わり、キリスト教教育主事3名の分団が持たれたことは幸いであった。

《3日目のプログラム》

牧会講話

3日目は、小島誠志教師(松山番町教会牧師)による牧会講話が行われた。ここ数年、小島教師に依頼しているが、今回も牧師としての豊富な経験から、説教作成の苦労話や、牧会の失敗談、牧師夫人のことなどが率直に語られた。新任教師にとって、大きな慰めと励ましを覚える時となった。

閉会

その後、全体のまとめとして、参加した新任教師全員が、一言ずつ感想等を述べた。参加をやめようかと思っていたが、来て良かったという感想、また約3ヶ月ぶりに同窓生に会えたこと、異なる神学校出身者、Cコース出身者にも出会えたことへの感謝が述べられた。 最後に雲然俊美教団総会書記による閉会礼拝を持って、すべてのプログラムを終えた。5回の食事の席は、毎回くじによって決められ、初めて出会った参加者同士が、和やかに語り合い、お互いを知り合い、交流を深め合うことができたと思われる。これらの出会いが、今後のそれぞれの働きの場において豊かに生かされることを心から祈りつつ、恵まれた新任教師オリエンテーションを終えることができ、感謝である。(堀眞知子報)

2011年7月21日

東日本大震災 日本基督教団救援対策本部 第3回会議 決議事項

日 時 2011年7月5日(火)午後6時~8時、6日(水)午前9時30分~午後1時7分

会 場 教団4階 A会議室

出席者 委員 石橋秀雄、岡本知之、雲然俊美、北 紀吉、佐久間文雄、長崎哲夫、大村 栄、藤掛順一、

稲松義人、田中弘志

幹事 内藤留幸、藤盛勇紀、計良祐時、大三島義孝、加藤 誠、道家紀一、野村和正

陪席者 邑原宗男(奥羽教区議長)、高橋和人(東北教区議長)、秋山 徹(関東教区議長)、

竹澤知代志(教団新報主筆)、前北未央(救援対策本部スタッフ)

開 会 第1日目(5日) 聖書 マルコによる福音書15章37~38節   祈祷 石橋秀雄本部長

第2日目(6日) 聖書 詩編150編   祈祷 石橋秀雄本部長

議 事

Ⅰ.前回記録承認

雲然書記が第2回会議(2011年5月9~10日開催)記録を朗読し、これを承認した。

Ⅱ.報告事項

1.教団関係報告

(1) 37総会期第3回常議員会報告

雲然書記が、第3回常議員会(7月4~5日)において本救援対策本部の会議の報告をしたこと、および、同常議員会において、「日本基督教団 東日本大震災救援募金」開始、シンポジウム開催、「11246祈りの日」の呼びかけ等が承認されたことを報告した。

(2) 救援対策委員会報告

内藤総幹事が救援対策委員会の活動の報告を、計良幹事が救援対策委員会会計中間報告および「東日本大震災緊急救援募金」の報告をし、その後、意見交換をした。

(3)「東日本大震災 海外献金プロジェクト」関連報告

加藤幹事が別紙資料に基づき、東北教区被災者支援センターの活動、遠野における自殺防止センター活動の準備状況、会津における放射能汚染対策関連の動き等を報告した。

また、秋山徹世界宣教委員会書記が、ドイツおよびスイスでの会合に出席し、震災関連の報告をし、意見交換をしたことを報告した。

(4) 公式ホームページ関連報告

大三島幹事が、救援対策委員会で立ち上げた公式ホームページの現状について報告した。

(5) 日本キリスト教社会事業同盟報告

稲松委員が、被災地への高齢者の介護者派遣等の支援を計画していることなどを報告し、その後、意見交換をした。

(6) 宣教協力学校協議会

田中委員が、学納金納入が困難である生徒へのサポートを検討していることなどを報告し、その後、意見交換をした。

2.教区関係報告

(1) 奥羽教区

邑原宗男奥羽教区議長が資料に基づいて、宮古教会、新生釜石教会、千厩教会の会堂の被害状況、大船渡教会での支援物資配布活動などを報告し、さらに、本対策本部派遣の調査員である大村委員と長崎委員が調査報告をし、その後全体で意見交換をした。

(2) 東北教区

高橋和人東北教区議長が別紙資料に基づいて、東北教区における被災状況、および「東北教区被災者支援センター」と「教区教会救援復興委員会」の活動について報告し、さらに、本対策本部派遣の調査員である岡本副本部長と藤掛委員が、主に福島第一原発事故による放射線並びに放射性物質の影響下にある教会・関係施設を訪問したことの調査報告をし、その後全体で意見交換をした。

(3) 関東教区

秋山徹関東教区議長が別紙資料に基づいて、関東教区における被災状況と対応、および奥羽・東北教区の被災教会への支援活動等について報告し、さらに、本対策本部派遣の調査員である雲然書記と北委員が調査報告をし、その後全体で意見交換をした。

(4) 東京教区

長崎委員が、東京教区における被災状況として、主に千葉支区の安食教会の被害状況について報告した。また、藤盛総務幹事が同教会を訪問し、被害状況を確認したことを報告した。

Ⅲ.協議事項

1.被災教会等への今後の支援について

被災教会等への今後の支援について意見交換をし、被災教会への支援の公平性については今後の課題とすること、放射能汚染問題に関する対応について教団としては岡本副本部長にその責任を担っていただくこと、教団からの支援額の目安については今後継続して話し合うことを決定した。

2.「日本基督教団 東日本大震災救援募金」について

石橋本部長が東日本救援募金について意見を求め、意見交換の後、さっそく募金依頼文書とポスターを作成し、発送することとした。また、具体的な献金運動の内容については次回検討することとした。

3.広報活動について

石橋本部長が海外教会へのプレゼンテーションのことなどについても今後継続して検討することを提案し、これを承認した。

4.シンポジウム開催について

石橋本部長がシンポジウム開催の詳細については担当者に一任することを提案し、これを承認した。

5.その他

救援対策本部スタッフの雇用、被災地の高齢者への介護者派遣、教団に寄せられている支援要請の取り扱い、NCCとの関係のあり方等について協議した。

なお、東日本大震災関連の会計全般の把握(救援対策委員会会計、社会委員会による緊急救援募金、奥羽・東北・関東の各教区に直接寄せられた献金、救援対策本部会計、東日本大震災救援募金)と、今後の取り扱いについては次回会議で検討することとした。

Ⅳ.次回(第4回)会議

2011年8月5日(金)午前11時~午後5時、東京山手教会にて開催する。

なお、全国教会幼稚園連絡会と日本キリスト教保育所同盟から陪席の要請があり、これを承認した。

閉 会 祈祷 大村委員

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