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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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コヘレトの言葉8・9〜17

2018年10月9日

8:9わたしはこのようなことを見極め、太陽の下に起こるすべてのことを、熱心に考えた。今は、人間が人間を支配して苦しみをもたらすような時だ。

8:10だから、わたしは悪人が葬儀をしてもらうのも、聖なる場所に出入りするのも、また、正しいことをした人が町で忘れ去られているのも見る。これまた、空しい。

8:11悪事に対する条令が速やかに実施されないので/人は大胆に悪事をはたらく。

8:12罪を犯し百度も悪事をはたらいている者が/なお、長生きしている。にもかかわらず、わたしには分かっている。神を畏れる人は、畏れるからこそ幸福になり

8:13悪人は神を畏れないから、長生きできず/影のようなもので、決して幸福にはなれない。

8:14この地上には空しいことが起こる。善人でありながら/悪人の業の報いを受ける者があり/悪人でありながら/善人の業の報いを受ける者がある。これまた空しいと、わたしは言う。

8:15それゆえ、わたしは快楽をたたえる。太陽の下、人間にとって/飲み食いし、楽しむ以上の幸福はない。それは、太陽の下、神が彼に与える人生の/日々の労苦に添えられたものなのだ。

8:16わたしは知恵を深めてこの地上に起こることを見極めようと心を尽くし、昼も夜も眠らずに努め、

8:17神のすべての業を観察した。まことに、太陽の下に起こるすべてのことを悟ることは、人間にはできない。人間がどんなに労苦し追求しても、悟ることはできず、賢者がそれを知ったと言おうとも、彼も悟ってはいない。

2018年10月8日

7:1名声は香油にまさる。死ぬ日は生まれる日にまさる。

7:2弔いの家に行くのは/酒宴の家に行くのにまさる。そこには人皆の終りがある。命あるものよ、心せよ。

7:3悩みは笑いにまさる。顔が曇るにつれて心は安らぐ。

7:4賢者の心は弔いの家に/愚者の心は快楽の家に。

7:5賢者の叱責を聞くのは/愚者の賛美を聞くのにまさる。

7:6愚者の笑いは鍋の下にはぜる柴の音。これまた空しい。

7:7賢者さえも、虐げられれば狂い/賄賂をもらえば理性を失う。

7:8事の終りは始めにまさる。気位が高いよりも気が長いのがよい。

7:9気短に怒るな。怒りは愚者の胸に宿るもの。

7:10昔の方がよかったのはなぜだろうかと言うな。それは賢い問いではない。

7:11知恵は遺産に劣らず良いもの。日の光を見る者の役に立つ。

7:12知恵の陰に宿れば銀の陰に宿る、というが/知っておくがよい/知恵はその持ち主に命を与える、と。

7:13神の御業を見よ。神が曲げたものを、誰が直しえようか。

7:14順境には楽しめ、逆境にはこう考えよ/人が未来について無知であるようにと/神はこの両者を併せ造られた、と。

2018年10月7日

5:27彼らが使徒たちを引いて来て最高法院の中に立たせると、大祭司が尋問した。

5:28「あの名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。それなのに、お前たちはエルサレム中に自分の教えを広め、あの男の血を流した責任を我々に負わせようとしている。」

5:29ペトロとほかの使徒たちは答えた。「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません。

5:30わたしたちの先祖の神は、あなたがたが木につけて殺したイエスを復活させられました。

5:31神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。

5:32わたしたちはこの事実の証人であり、また、神が御自分に従う人々にお与えになった聖霊も、このことを証ししておられます。」

5:33これを聞いた者たちは激しく怒り、使徒たちを殺そうと考えた。

5:34ところが、民衆全体から尊敬されている律法の教師で、ファリサイ派に属するガマリエルという人が、議場に立って、使徒たちをしばらく外に出すように命じ、

5:35それから、議員たちにこう言った。「イスラエルの人たち、あの者たちの取り扱いは慎重にしなさい。

5:36以前にもテウダが、自分を何か偉い者のように言って立ち上がり、その数四百人くらいの男が彼に従ったことがあった。彼は殺され、従っていた者は皆散らされて、跡形もなくなった。

5:37その後、住民登録の時、ガリラヤのユダが立ち上がり、民衆を率いて反乱を起こしたが、彼も滅び、つき従った者も皆、ちりぢりにさせられた。

5:38そこで今、申し上げたい。あの者たちから手を引きなさい。ほうっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、

5:39神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ。」一同はこの意見に従い、

5:40使徒たちを呼び入れて鞭で打ち、イエスの名によって話してはならないと命じたうえ、釈放した。

5:41それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたことを喜び、最高法院から出て行き、

5:42毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア・イエスについて福音を告げ知らせていた。

2018年10月6日

I Love Taiwan Mission 活き活きとした青年たちに触れる
 今年も台湾基督長老教会(PCT)青年委員会が主催するI Love Taiwan Mission(ILT)が、「初αThe beginning」というテーマで7月4日から21日に行われた。

 ILTの企画・運営はすべてPCT青年主体で行われており昨年末から準備を始めていたそうだ。「教会活動に関わることが楽しくて」活き活きしている台湾青年の姿に、日本の青年は毎年感銘を受ける。そして、教会に青年たちの居場所があることに羨ましさを覚えて帰国する。

 ILTは、海外で生まれた台湾ルーツの青年が夏期休暇中に帰郷し、現地教会での奉仕を通して神様と台湾に出会うことが最初の目的であった。現在は国内外の青年や現地教会が共に主を礼拝し、仕え合うことで「主の大家族」を体験することが中心になっている。今年は107名の国内外青年(海外から10ヶ国)が集まった。

 メインは10日間の現地教会における奉仕である。参加者は台湾各地の教会に派遣され夏キャンプの奉仕をする。キャンプ中、海外青年は自らの文化、歴史、料理、踊り、讃美歌を分かち合う。原住民の教会に派遣された参加者もおり、現地教会の青年が井上伊之助(日本が統治していた時代に原住民へ大きな影響を与えたキリスト者)について子どもたちに教える時間があったそうだ。

 参加者の印象に深く残ったのは、台湾教会の大人が青年たちに、青年たちが子どもたちに、そして海外青年に向ける非常に温かく細やかな「まなざし」だった。小さき者を慈しむ主イエスの教え(マタイ25・40)を彼ら、彼女らの「まなざし」を通して思い起こしたという声があった。

 教団は台湾協約委員会を通して2009年からILTへ青年を派遣している。これまでの参加者や、他の海外派遣プログラムの参加者の情報共有によって、久保島結希氏(東大宮)、志茂誠氏(大和キリスト)、小林七海氏(芦屋浜)、大山海声氏(セムナン)を派遣した。祈りと支えに感謝する。 (廣中佳実報)

 

台湾ユースミッション 台湾と日本の歴史に学ぶ経験
 8月17日から27日、台湾ユースミッションが行われた。2006年に始まった日本基督教団と台湾基督長老教会(PCT)の青年交流である。日本の青年4名(新報で公募)と牧師1名が台湾を訪ねた。

 台湾側は4名の青年(台湾語、中国語、日本語、英語を話す)が、台北市から高雄市まで案内してくれた。双方のメンバーの多くが2年前のユースミッション(軽井沢など)や東北教区キャンプで友になっていた。今回は日本側も青年リーダーを置いた。ほぼ毎朝夜、デボーション(一人一人が担当の礼拝)を行い、聖書を読み語り合った。

 19日は台北市の4教会に分かれて礼拝し、夕に苗栗縣の三義(さんぎ)教会で青少年と交流した。20日から中部のPCTのキャンプ場に三泊した。キャンプ場は、既に召された謝緯牧師が青少年伝道のために献げた財で造られ、青少年の信仰のため有効に用いられている。青少年伝道のプログラムを継続することが実りをもたらすと学んだ。青年が互いの教団・教会を紹介し、山登りを楽しんだ。21日は、霧社事件(日本植民地時代の1930年に多くの日本人が殺された事件)の現場に近い、セデック族の教会である史努櫻(スーヌーイン)教会で交流した。高齢者は日本語を話し、機織りの見事な技術を持つ。後半に台中市、高雄市を見学し、戦時中に高雄で空襲があったことを知った。26日は高雄の新莊(しんしょう)教会の礼拝(台湾語)に皆で出席し、日本語で讃美する機会を与えられた。

 親日的な人が多いが、日本に厳しい人にも会った(1895~1945年の植民地支配)。決して忘れてはいけない。

 しかし青年は親しく交流し、信仰的にすばらしい刺激を受けた。ぜひ継続してほしい。私が訪ねた4教会にはドラムセットとギターがあり、伝統的な讃美と最新の讃美が献げられていた。(石田真一郎報)

 

カナダ青年研修ツアー 初の青年研修を開催
 8月20日から29日まで、世界宣教部を通して派遣された教団、聖公会、在日大韓教会等に属する青年たち10名をバンクーバーに迎えて、研修ツアーを行った。

 20日到着後、翌21日は、ブリティッシュコロンビア州立大学を訪ね、構内にあるバンクーバー神学校でR・トッピング校長から同校の神学教育の特色についてビデオを使った説明を受けた。先住民博物館、ボタニカルガーデンを見学し、先住民の文化と自然に触れた。

 22日は、セントアンドリュース・ウェスレー合同教会を訪ね、デイキャンプに参加している子どもたちと、折り紙、コマ回し等、日本の遊びを通して文化と言葉の違いを超えた交流をした。

 23日は、キリスト教超教派の社会正義に取り組む団体「カイロス」と、先住民リーダーを招き、植民地政策の下、土地と家族共同体のつながりを奪われた先住民の悲しみの歴史を学ぶ「ブランケット・エクササイズ」を体験した。先住民の長老メラニー氏の体験談、受継がれた彼女のドラムと歌に耳を傾け、多くの参加者にとってこのツアーのハイライトと言える深い経験となった。

 24日は、ダウンタウン東部のホームレスの街で人々に仕え、シェルターと食事、その他、様々なサービスを提供している第一合同教会を訪ね、聖書とキリスト教信仰に深く根差し柔軟に人々のニーズに応える姿勢に一同深く心を打たれた。24日の夕方から26日にかけて、5つの近隣・郊外の教会のメンバー宅に分かれてホームステイを経験し、日曜日はそれぞれの教会に出席した。

 山火事の影響で煙のかかった空もようやく晴れ、27日は、ウィッスラーで氷河の残る山々を一望した。

 28日は、日系人発祥の地スティーブストンから太平洋を望み、カナダの雄大な自然を体感し、充実した9日間の学びを振り返った。
(木原葉子報)

《教区青年担当者会》
 第8回教区青年担当者会が、9月3日から4日にかけて教団会議室で開催された。

 今年度は講師に岡村直樹氏(東京基督教大学大学院教授)を迎え、一日目に「ユースミニストリーの実践とリーダー養成」と題した講演をしてもらった。いかに若い世代が教会を居場所とできるかに主眼が置かれた講演であった。教会や地区などの組織において、ユース(若者)と共にいるリーダーたちは、しばしば若者と上の世代との「中間管理職」のような存在となる。ユースリーダーたちに前からある型を押し付けるのではなく主体性を尊重し、また時代を見据えた柔軟さをもって接していくという、教会のあり方も教示された。一日目は講演のあと、ユース向けに開催された「リフォユース500」「台湾ユースミッション」「えきゅぷろ!」の報告がなされた。

 二日目は分団のあとにまとめの時間をもった。このまとめの時は、参加者からの多くの本音がぶつけられたひとときであった。たとえば一日目に報告されたユース向けの諸集会も、教団新報や他の媒体で情報が発信されているが、その活発さを共有できているのはごく一部であることも指摘された。教団内の諸教会が、どうしたらひとつとなって青年育成に取り組めるか、そのことについてはもっと検討していかなければならない。また、「地方」の教会の青年をよりよく「都市」の教会に送り出したいという意見も多く出された。青年世代の特徴として、ある程度の年齢になったら東京などの大都会に出て行く人が多い。それは教会でも同じである。せっかく教会あるいは地区で大切に育てた青年も都会へ送り出さざるを得ない。都会にある教会には、そうした青年を受け入れてほしいが、しかしそれが十分に機能していないのが現状である。

 この青年担当者会は「無事に終わらせる」ための会ではなく、こうした率直な意見をぶつけてもらい、課題を見つけてより良い青年育成につなげる場であることを委員として実感した次第である。
(望月麻生報)

 

《教育委員会》
 第6回教育委員会が、9月4日から5日にかけて教団会議室で開催された。協議事項は2018年度クリスマス献金関連を中心に行われた。

 今回は特に、5日に秋山徹総幹事との懇談を持った。話題は教団に青年担当者を置くことについてである。

 秋山総幹事は、台湾長老教会(PCT)との協約に「青年部署を作る」ことを盛り込んだこと、17年3月、京都で行われた国際会議でも青年のネットワーク作りについての話題が出たことなどを挙げ、これらをどう結びつけていくかについての構想を示した。それは、インターネット上に様々な情報を共有できる場を作り、より多くの人に情報を提供し、必要とする人材や力を結びつけていくためにはどうしたら良いか、そこに注視しての「プラットフォーム構想」ということであった。

 これに対して、委員から様々な質問・意見が出された。情報共有や行事への呼びかけ、また人と人とのつながりにおいて、インターネットは本当に有効であるかどうかという疑問が多く呈された。また、情報共有も大切ではあるが、今は青年への伝道・牧会に関して専門的に関わる人材がより必要であるという意見も強くあった。

 また、教区青年担当者会でも話題になっていた、「地方」の教会出身で「都会」で新たな生活を始める青年層への働きかけも進めていかなければならないことへの意見もあった。

 青年担当者設置の件は、昨年度よりすでに「早急に進めるべきこと」として教育委員会では深く議論されている。青年担当者会でも強く要望されている。なんとかして形を作っていきたいと願いつつ進めた今総会期であり、その最後の委員会であった。 (望月麻生報)

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