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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5031号】在日韓国朝鮮人連帯特設委員会 (4面)

2025年4月26日

外国人住民基本法の制定を求める署名に協力

 私どもの生きる社会は多種多様な人々によって構成されている。私どもはそれらのよき隣人であることが求められている。

 そのような願いを実現すべく、在日大韓基督教会との宣教協約に基づき、教団常議員会のもとに「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」が設置され、それらの課題に取り組みキリスト教諸団体と思いを共有している。

 2月27日に本委員会の第2回委員会をズームによって開催した。すでに第1回常議員会の休憩時間を利用して組織を行い委員長に久世そらち、書記に岸憲秀を選任しており、また、1月23日、24日の大阪で行われた「外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)」の全国集会への委員長の派遣を決めており、その報告から第2回委員会を始めた。

 委員会においては外キ協から依頼された外国人住民基本法制定を求める署名について今年度も協力することを決め、また、委員会としてもこの課題を共有する学びをすべきと協議をした。その際、四国教区で佐藤信行さん(外キ協事務局)による講演の記録をまとめることが紹介され、それを通して学びを深めることが提案された。また、広く課題を共有するため、委員会内に留めるだけでなく、広く諸教会等にも共有すべくふさわしい仕方で配布していく方向ですすめていくこととした。

 また、教区や地域での取り組みの情報収集も必要だと思われ、その方法について今後検討していくことにした。

 例年参加している「全国キリスト教学校人権教育セミナー」(8月11〜12日、大阪)には岸書記を派遣することを決めた。(岸 憲秀報)

受験者のために祈り仕える姿勢をもって

 3月14日、第43総会期第1回の教師検定委員会が開催された。今期の委員会は、前総会期から春原貞光、横山良樹、川島直道の3名が継続し、新たに飯田敏勝、上竹裕子、武久盾、成田いうしの4名が加えられ計7名で構成された。最初の委員会ということで各委員の自己紹介に始まり、委員会の任務についての確認、組織の編成がなされた。互選により委員長に春原、書記に川島が選出された。

 委員会の実務は、主に試験問題の作成、課題論文や説教の採点、試験当日の試験監督から採点、面接と実に多岐に渡る。しかし委員長より受験者のために祈ること、神の召しの前に共に立つこと、そして委員会が一つのチームとして誠実に受験者に仕えることが何よりも重要であると述べられた。教師を立てることは神の御業であり、それは祈り無くしては成り立たない。すべて御前に為すこととして祈りつつ畏れをもって取り組む姿勢が改めて確認された。。

 さらに今総会期委員会の方針が話し合われた。道家紀一担当幹事より教師養成制度検討委員会から『日本基督教団の教師論』と「教規から導き出される『日本基督教団の教師論』」に基づく検定試験の実施について、今総会期中に本委員会と意見交換を行う要望がなされることが述べられ委員会としてもこれを承認した。また委員の中からは日本基督教団信仰告白制定70年の節目にあることから方針にもその点を反映させてはどうか、第43総会期30号議案(日本基督教団の全体教会としての一体性を確認する件)の議決を踏まえることを方針に盛り込むべき等の意見が出された。議論の後、前総会期の方針を概ね踏襲しつつも、これまで「教憲教規に基づき、教師検定規則に則って」としてきた部分を「日本基督教団信仰告白に基づき、教憲教規および教師検定規則に則って」と改めることとした。

 日本基督教団が試験を行う以上、検定基準となるものが必要である。今回の方針をめぐる議論は、その基準を明確にする上で大変意義深いものとなった。(川島直道報)

教区伝道委員長会議に集中

 第43総会期第1回伝道委員会が3月14日、教団事務局3階スタジオで開催された。主な議案は以下の通り。

(1)今期委員及び委員会組織

 委員長・中西真二、書記・山口紀子。宣教委員会出席・中西、鈴木善姫。刑務所伝道担当・宮本裕子、荒井偉作。「こころの友」「信徒の友」編集委員会担当・石井佑二、山口。農村伝道担当・荒井、鈴木。青年伝道担当・片岡宝子。

 さらに前総会期で活動を閉じた伝道推進室の経緯と要望を雲然俊美教団総会議長から聞き、二つの働きを引き継いだ。委員会は担当者を新たに選任した。「日本伝道の推進を祈る日」担当・石井、片岡、山口。小規模教会支援担当・中西、宮本。

(2)2024年会計報告・2025年度予算案の承認。

(3)今期委員会の方針と計画

 今期委員は7名のうち5名が再任のため、継続することで精一杯であった前総会期よりも踏み込んで活動方針と計画を立てることができた。

 今期は教区伝道委員長会議開催に集中し「農村伝道」に関する協議会は次期へ見送る。

(4)2024年度後期分会堂貸出金の件

 境南教会(西東京教区)より申請があり1000万円の貸出を承認した。

(5)2024年度開拓伝道援助金申請の件

 *大磯教会(神奈川教区)会堂増改築工事のため。*長岡教会(関東教区)新牧師館取得、消雪設備を備えた駐車場整備のため。*東京新生教会(西東京教区)会堂階段改築のため。

 3教会各200万円、合計600万円の援助申請を受け付けた。3教会に問安を行った上で、次回委員会にて審議、決定することとした。(山口紀子報)

出版局2千万円の借入を承認

 第2回、第3回常議員会(臨時)が3月25日、オンラインで、常議員30名中27名が出席して行われた。第2回の後、責任役員会を開催し、出版局についての協議を行った上で第3回を開催した。

 第2回常議員会では、書記報告の中で、黒田若雄書記が、三役が東日本大震災被災教会等を訪問したことを報告。また、教団三役・総幹事が2月3日に沖縄教区を訪問し、教区四役と話し合いをしたことを報告、「次につながる協議となった」と述べた。

 続いて、2025年春季教師検定試験合格者を承認した。清藤淳前期教師検定委員長が、合格者は補教師23名、正教師9名であったこと等を報告した。また、部落解放センター監事に、駒木和男(河内長野)、服部能幸(伊勢原)を選任することを承認した。

 第3回常議員会では、出版局が、2名の退職金支給のため、教団から2千万円を借り入れることを承認すると共に、この決定を受けて第1次補正予算を承認した。宇田真予算決算委員長は、臨時の委員会を開催し、遺贈特別会計(残高2948万円)から貸す対応を承認したことを報告した。雲然俊美議長は、直前の責任役員会では、借り入れを続けて経営する在り方の問題を指摘し反対する意見があったが、承認したことを報告、「経営改善会議を開催し、早急に対策をする」と述べた。

 協議の中で、これまでの借り入れの返済状況、今回、銀行からの借り入れとしなかったことの背景が問われた。雲然議長は、「職員の退職に関わることであり、教団で手当てすべきと考えた」と述べた。網中彰子総幹事は、これまでの銀行、教団、個人からの借入額と返済状況を告げ、銀行・個人の借入金額1億2600万円、月々返済額226万3000円、現在の残高9429万5000円であることを報告。「これ以上、外部から借り入れて返済が滞ることを危惧する」と述べた。

 髙橋潤出版局理事長は、「現代聖書注解」を巡って印税の問題が発生していること、出版局の状況は、23年度、24年度に急激に悪化していることを告げ、今後の見通しを「相当深刻」と述べた。

 「返済を求めず、教団の財産を付け替えるということの方が意図にもかなっているのではないか」、「教団が保証した場合の影響を踏まえ、教団の財政上の問題として考えて行くべき」等の意見もあった。(新報編集部報)

2025年春季教師検定試験
補教師試験23名、正教師試験9名が合格

日本語を母語としない受験者にパソコン受験を実施

 2月25日から27日まで、早稲田の日本キリスト教会館を会場に、2025年度春季教師検定試験が行われた。春季は、教団立及び教団認可の神学校を卒業して補教師試験を受験する方々が多く、今回の受験者数は、補教師試験32名、正教師試験12名であった。他に、他教派からの正教師転入審査2名が行われた。

 教師検定試験は礼拝をもって開始される。それは、受験者も教師検定委員も共に主なる神の御前に歩み出て、御心によって我々を教師へと召し出されるお方を崇めることが何よりも大切だからである。礼拝では横山良樹委員が説教を担当し、創世記22章1〜14節から、アブラハムとイサクには見えていない彼らの背後に必要なものが備えられており、神は我々の思いを超えた先を御覧になっていることが語られた。不条理な現実の中で我々は、神が前も後ろも見ておられるという摂理の信仰に生きるのであり、教師となるための手続きを一つひとつ踏んでいく際にも、神からの召しと摂理を確認していくことが示された。

 従来と同様に、事前に旧約及び新約の説教・釈義と組織神学論文、神学論文等が提出されており、会場では、一日目に筆記試験、二日目・三日目に面接試験が行われた。今回新たなこととして、日本語を母語としないために漢字の筆記に著しい困難を覚える再受験の受験者に対して、別室でのパソコン受験を実施し、3名がこの方法で筆記試験を受けた。

 提出された説教・釈義では、注解書の記述を抜き書きして並べただけのものが目立った。釈義として何を記述すべきかという基本をきちんと学んでほしいし、それ以前に日頃から聖書の言葉が御言葉として自分自身に響いてくる経験を積み重ねてほしいと願う。また説教では、釈義に基づいていない内容で語るものが見受けられた。丁寧な釈義に基づいて深く黙想し、それを説教の言葉に結びつける力を身につけてほしい。

 筆記試験では、旧約聖書神学、新約聖書神学どちらにおいても聖書を貸し出しているが、重要な聖書箇所が挙げられていない答案が多かった。この面でも、普段から伝道献身者として聖書によく親しむことが求められる。

 面接試験は、一人ひとりの信仰の経歴と召命の自覚についての確認を中心に行われる。受験者には、準備として面接試験事前レポートを提出してもらっている。しかし、丁寧に行おうとするとどうしても時間が延びてしまい、長く待ってもらう受験者もあって申し訳ないが、受験者の方々にも、日本基督教団がどのような教会であるか、また、教団の教師への召命をどのように確かめてきたかを簡潔に語れるよう準備されることを願いたい。

 筆記試験・面接試験が終わった時点で、合否保留となりレポートを課せられた受験者が補教師試験13名、正教師試験6名あった。これらのレポートの判定結果を含め、最終的に、補教師試験は合格23名、継続3名、不合格6名、正教師試験は合格9名、不合格3名であった。合格者は3月25日の常議員会での承認を受けて確定された。

 全体として、今回もさらなるレポートを課す保留が多く厳しい結果となったが、単なる受験勉強ではなく、主に召されて献身し、主にお仕えする姿勢を常に大切にしながら準備に取り組むことを切に願う。(春原禎光報)


講評

補教師の新約説教の課題で示された「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」という一言。日本基督教団という教会がこの方の血潮によって贖いとられた教会であることを受験者と共に見つめる教師検定試験とされた。試験のために課せられた聖書箇所としてだけでなく、受験者がイエスさまを証しする喜び、望みを語ることが期待された。残念ながら自分のこととして聖書に聞くことができた受験者は多くない。解説に終始し、教師として召してくださった方との関わりが不明瞭であった。それは日頃の聖書の素読の不足も一因としてあげられる。多くの働きを求められる教師の務めにあって、その基本はみ言葉に親しむことである。わたしたちが宣べ伝えるのは、み言葉を通して受け継いできた教会の信仰であるのだから。

第42総会期 教師検定委員長  清藤 淳


2025年春季・補教師試験問題

教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

 次の2題について答えてください。

1.教会総会と役員会について、教憲教規がどのように定めているか説明してください。また教会総会と役員会の関係について述べてください。

2.宗教法人である教会が「公告」を行わなければならない事例について述べてください 。

旧約聖書神学(60分)

 次の2題について、神学的に論じてください。

1.アブラハムの義について

2.祭司の務めについて

新約聖書神学(60分)

 次の2題に、神学的に論じてください。

1.マタイによる福音書における「天の国」について、聖書箇所をいくつか挙げて論じてください。

2.ヘブライ人への手紙について、聖書箇所をいくつか挙げて論じてください。

 

 公告

 教師検定委員会では、教師検定規則第6条⑥に基づき、同規則第3条6号対象者(所謂Cコース受験者)に対する認定面接を左記のように実施します。

 2026年春季試験以降に新たにCコース受験を志願される方は、本委員会の指定した書類を2025年7月18日(金)までにご提出いただき、左記日程の面接にご出席ください。なお、面接要領・提出書類用紙については、一一〇円切手を同封の上、本委員会事務局に直接お申込みください。

★認定面接

 日時  2025年9月18日(木)午後

 場所  大阪クリスチャンセンター

 なお、認定面接予定者には、書類受付後、正確な日時等の案内通知を送付します。

  2025年4月26日   日本基督教団教師検定委員会

  〒169−0051  東京都新宿区西早稲田2−3−18−31  電話 03−3202−0546

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