キリストは肉において現れ、
“霊”において義とされ、
天使たちに見られ、
異邦人の間で宣べ伝えられ、
世界中で信じられ、
栄光のうちに上げられた。
それで、キリストは世に来られたときに、次のように言われたのです。
「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、
むしろ、わたしのために
体を備えてくださいました。
あなたは、焼き尽くす献げ物や
罪を贖うためのいけにえを好まれませんでした。
そこで、わたしは言いました。
『御覧ください。わたしは来ました。
聖書の巻物にわたしについて書いてあるとおり、
神よ、御心を行うために。』」
ここで、まず、「あなたはいけにえ、献げ物、焼き尽くす献げ物、罪を贖うためのいけにえ、つまり律法に従って献げられるものを望みもせず、好まれもしなかった」と言われ、次いで、「御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために」と言われています。第二のものを立てるために、最初のものを廃止されるのです。この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです。
すべての祭司は、毎日礼拝を献げるために立ち、決して罪を除くことのできない同じいけにえを、繰り返して献げます。しかしキリストは、罪のために唯一のいけにえを献げて、永遠に神の右の座に着き、その後は、敵どもが御自分の足台となってしまうまで、待ち続けておられるのです。なぜなら、キリストは唯一の献げ物によって、聖なる者とされた人たちを永遠に完全な者となさったからです。
聖霊もまた、わたしたちに次のように証ししておられます。
「『それらの日の後、わたしが
彼らと結ぶ契約はこれである』と、
主は言われる。『わたしの律法を彼らの心に置き、
彼らの思いにそれを書きつけよう。
もはや彼らの罪と不法を思い出しはしない。』」
罪と不法の赦しがある以上、罪を贖うための供え物は、もはや必要ではありません。
こういうわけで、キリストは新しい契約の仲介者なのです。それは、最初の契約の下で犯された罪の贖いとして、キリストが死んでくださったので、召された者たちが、既に約束されている永遠の財産を受け継ぐためにほかなりません。遺言の場合には、遺言者が死んだという証明が必要です。遺言は人が死んで初めて有効になるのであって、遺言者が生きている間は効力がありません。だから、最初の契約もまた、血が流されずに成立したのではありません。というのは、モーセが律法に従ってすべての掟を民全体に告げたとき、水や緋色の羊毛やヒソプと共に若い雄牛と雄山羊の血を取って、契約の書自体と民全体とに振りかけ、「これは、神があなたがたに対して定められた契約の血である」と言ったからです。また彼は、幕屋と礼拝のために用いるあらゆる器具にも同様に血を振りかけました。こうして、ほとんどすべてのものが、律法に従って血で清められており、血を流すことなしには罪の赦しはありえないのです。
このように、天にあるものの写しは、これらのものによって清められねばならないのですが、天にあるもの自体は、これらよりもまさったいけにえによって、清められねばなりません。なぜならキリストは、まことのものの写しにすぎない、人間の手で造られた聖所にではなく、天そのものに入り、今やわたしたちのために神の御前に現れてくださったからです。また、キリストがそうなさったのは、大祭司が年ごとに自分のものでない血を携えて聖所に入るように、度々御自身をお献げになるためではありません。もしそうだとすれば、天地創造の時から度々苦しまねばならなかったはずです。ところが実際は、世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。また、人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっているように、キリストも、多くの人の罪を負うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負うためではなく、御自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてくださるのです。
けれども、キリストは、既に実現している恵みの大祭司としておいでになったのですから、人間の手で造られたのではない、すなわち、この世のものではない、更に大きく、更に完全な幕屋を通り、雄山羊と若い雄牛の血によらないで、御自身の血によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです。なぜなら、もし、雄山羊と雄牛の血、また雌牛の灰が、汚れた者たちに振りかけられて、彼らを聖なる者とし、その身を清めるならば、まして、永遠の“霊”によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか。
統一協会で被害に遭われた方々と現在関わりのある方々へ
日本基督教団では、1986年に「統一原理問題連絡会」が組織されて以降、約30年にわたり、旧統一協会(現:世界平和統一家庭連合。以下、単に「統一協会」)で被害に遭われた信者や家族の方々に寄り添い、相談を受け付けてきました。その後、カルト問題全般を取り扱うようになったことから、2018年に「カルト問題連絡会」と名称変更するに至りましたが、現在も統一協会問題は終わっておらず、多くの相談が寄せられています。
今回、2022年7月8日に起きた安倍元首相に対する銃撃事件は、母親が統一協会に入ってしまった信者2世によって実行されました。多くの信者2世や祝福2世は、親が統一協会の活動へ邁進することについて、深刻な葛藤を抱いてはいるものの、犯罪や暴力とは無縁で、今回のような殺人に心を痛めており、このような行為が繰り返されてはならないと考えています。信者2世であることと今回の犯行は直結するものではありませんが、統一協会によって、家庭を破壊された人々が今も苦しんでいること、政治家や著名人が統一協会を支持し応援することで、新たな被害者を生み出し続けている現状にも目を向けなければなりません。
日本基督教団では、1986年の第24回教団総会で「統一協会が日本基督教団とは信仰的にも組織的にも全く関係なく、その実態から見て宣教協力の対象でもあり得ないこと」「日本基督教団は、統一協会の活動を憂慮し、その実態を広く人々に知らしめ、被害者たちの叫びを聞き、教会の重要な働きとしてこれと取り組むこと」を表明する声明を採択しました。また、1993年にも、被害者救済の決意を新たにして『今後も一層の努力をして統一協会の実態を世に示し、被害者を出さない活動を行い、被害者の救済に取り組む』声明を発表しました。
日本基督教団カルト問題連絡会は引き続き、これからも全国霊感商法対策弁護士連絡会やカルト問題キリスト教連絡会と連携して、統一協会に関するご相談に対応します。ご家族あるいはご友人の誰かが統一協会に入ってしまった方は、まずは最寄りの相談窓口へご連絡ください。統一協会やその信者の心情について理解しないまま、信者本人と直接話をすることにより、話し合いが感情的になり、事態が悪化する場合があります。一人で悩みを抱えこまず、すぐに相談窓口を頼ってください。日本基督教団では、ホームページで一覧を掲載している各教区事務所で相談の受付をしています[i]。
また、統一協会や関連団体に関わり、その活動を支持・応援している政治家、著名人、キリスト教関係者の方は、速やかにその関係を解消し、被害を拡大させないよう、ご協力ください。統一協会による被害事例や、被害者の相談事例、これまで起きてきた刑事裁判、民事裁判などは、「全国霊感商法対策弁護士連絡会[ii]」や「全国統一協会被害者家族の会[iii]」ホームページで確認することができます。
どうか、金銭的・身体的・精神的被害をもたらす反社会的集団の信用を高める宣伝に加担し、被害者を生み出し続けることのないよう、心からお願い致します。
2022年7月20日
日本基督教団カルト問題連絡会 世話人一同
[i]「日本基督教団」ホームページ(https://uccj.org/organization/organization14)
[ii] 「統一協会被害者家族の会」ホームページ(http://e-kazoku.sakura.ne.jp/)
[iii] 「全国霊感商法対策弁護士連絡会」ホームページ(https://www.stopreikan.com/)
統一協会で被害に遭われた方々と現在関わりのある方々へ(PDF)
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