お知らせ
「教団新報」今号を4976・77合併号とし、次号は8月6日に発行します。
なお夏期休暇は、教団事務局が8月3〜5日、年金局が8月3〜8日、出版局が7月15日と8月4〜5日となります。
総幹事 秋山 徹
荒野の声
「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15・13)、軍事侵攻に舵を切った大統領は、戦意高揚のための集会で聖句を引用した。大統領の業績を「神の奇跡」と称賛する総主教も侵攻を正当化する言葉を語る。▼自らの正しさを主張し、人間の思いを実現するために、主の名を唱え、聖書を用いる。この、人間が歴史の中でしばしば陥る過ちは、主を信じて歩む私たち自身の問題でもある。▼かつて、エルサレムがバビロンに包囲された時、偽預言者たちは、「平和があなたたちに臨むと主が語られた」と語り、民もその言葉を疑わなかった。しかし、真の預言者は、「わたしはただ近くにいる神なのか」、「わたしは遠くからの神ではないのか」(エレミヤ23・23)と、主の言葉を語った。更には、バビロンの王ネブカドレツァルこそが神の僕であり、異邦人の手によって神の民を滅ぼすことに御心があると語った。▼人間の罪が生み出す争いや対立の中に置かれている時に、真の神の言葉を聞くことは難しいのかもしれない。敵対する者たちの背後にある主の働きを告げる言葉に耳を傾け、畏れを持って受け止める者とされたい。
東京・西中国・沖縄・東中国
延期されていた選挙を実施
東京教区
三役、常置委員、教団総会議員改選
第82回定期教区総会が5月31日〜6月1日、赤羽会館を会場にして開催された。組織会に先立って小橋孝一教師(新島)が聖書を朗読して祈祷をささげた。組織会において、議員461名のうち263名の出席があり総会が成立した。
教団問安使として石橋秀雄総会議長、挨拶者として、事務局より秋山徹総幹事、出版局より山北宣久理事長、年金局より中川義幸理事長、隠退教師を支える運動推進委員会より鈴木秀信委員長、会堂共済組合より辻井秀雄常務理事が出席した。
事前に提出された議案および建議・請願はなく、岸俊彦総会議長による議長報告・2021年度常置委員会報告および三役報告が審議承認された後に、教区三役選挙と東京教区選出教団総会議員の第一選挙(教職16名・信徒16名、計32名選出)が行われた。
教団問安使および三局からの挨拶と質疑応答を経て、2021年度の決算案が審議され原案通りに承認された。さらに2022年度の予算案が審議され原案通りに可決された。さらに本総会期での教師検定試験合格者に対する按手礼および准允の執行承認を常置委員会に委任する件が可決され、教区常任委員・各部委員・常設委員会・特設委員会の委員選出に関する議案が可決された。続いて常置委員会半数改選選挙(定数20名の半数10名、教職5名・信徒5名選出)が行われた。議場は教区三役の選挙結果を承認し、一日目を終えた。
二日目は常置委員半数改選および教区選出教団総会議員第一選挙の開票結果を承認し、各支区からの推薦者を参考にしての第二選挙(教職10名・信徒10名、計20名選出)が行われた。第二選挙の開票結果については、第82総会期の常置委員会にその承認を一任して後日に郵送にて発表することを議場は承認した。
三役選挙結果
【議長】渡邊義彦(柿ノ木坂)、【副議長】伊藤英志(三軒茶屋)、【書記】遠藤忠(むさし小山)
常置委員結果(半数改選)
【教職】増田将平(青山)、大友英樹(赤羽)、大三島義孝(碑文谷)、原田裕子(薬円台)、岸俊彦(経堂北)
【信徒】西田寛子(鳥居坂)、奥山盾夫(千葉本町)、物井惠一(小松川)、尾野明子(王子)、速水 謙(石神井)
教団総会議員選挙結果
【教職】藤盛勇紀(富士見町)、古旗誠(目白)、岸憲秀(千葉本町)、村上恵理也(松戸)、林牧人(西新井)、増田将平(青山)、伊藤英志(三軒茶屋)、岸俊彦(経堂北)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、大友英樹(赤羽)、松井睦(聖徒)、神保望(日本聖書神学校)、高橋和人(田園調布)、東野尚志(滝野川)、遠藤忠(むさし小山)、小橋孝一(新島)、髙橋潤(銀座)、篠田真紀子(浅草)、平野克己(代田)、北川正弥(代々木中部)、大塚啓子(目黒原町)、藤崎義宣(久ヶ原)、大久保正禎(王子)、古賀博(早稲田)、原田裕子(薬円台)、真壁巌(西千葉)
【信徒】遠矢良男(富士見町)、西田寛子(鳥居坂)、奥山盾夫(千葉本町)、髙花富夫(柏)、守安久美子(船橋)、鈴木齊(銀座)、河野精介(田園調布)、横山良一(銀座)、鎌田あつ子(目白)、粟野悠美子(聖ヶ丘)、伏見陽子(新津田沼)、川添裕一(自由が丘)、尾野明子(王子)、速水謙(石神井)、中島由美(聖徒)、桝田恒(柿ノ木坂)、上杉洋子(亀戸)、長尾大佑(西新井)、青笹都(青山)、宮原正行(ベテル)、小林義彦(高輪)、澤田竹二郎(白金)、伊藤朝日太郎(大泉)、塚越智世江(エパタ)、橋本伊作(佐原)、池田勝則(松戸)
(伊藤英志報)
西中国教区
北村慈郎教師、回答書に関する抗議と要望を提出
第71回西中国教区定期総会が去る5月24〜25日、オンラインで開催された。
オンライン開催を決めたのは昨年11月に遡る。当教区も過去2年にわたり書面開催とし、一度はやむなく改選を延期した。しかしこれ以上の任期延長を避けるため、尚且つ選挙規定を満たした選挙を実施するため、そして感染症状況の見通しが依然として立たない中でより確実に開催するため、その準備期間を確保するため早めの決断をした次第である。
選挙は「e投票システム」を導入した。また、オンライン環境にない人や不慣れな人を支援するためのいくつかの施策を講じた上で、練習の機会は、オンライン会議用アプリであるズームに慣れるために3度、発言や採決、そして投票のために2度設け、議員にはそれらに出来るだけ臨んでいただくようにした。
果たして当日は、軽微なトラブルのみで、ほぼ滞りなく終えることが出来た。準備に当たった教区事務所をはじめとする様々な人々の奉仕に感謝申し上げる。
一方で、従来ならば多々意見が出たであろう場面でも意見が殆どないなど、オンライン故の難しさもあったと思われる。
特別議案としては、オンライン開催のための議案を除くと「『北村慈郎教師に対する2021年9月30日付第41総会期教師委員会回答書に関する抗議と要望』に関する件」1件であった。異議なく可決され、同文書を常議員会・教師委員会・総幹事に提出することとした。誠実な回答を心から期待している。准允式・按手礼は志願者がなかった。
三役選挙結果
【議長】小畑太作(宇部緑橋・宇部)、【副議長】西嶋佳弘(広島牛田)、【書記】鎌野真(福山延広)
常置委員選挙結果
【教職】足立こずえ(広島主城)、小片聡(福山東)、後藤慧(広島南部)
【信徒】野口菊義(大島)、島村眞知子(広島牛田)、土井桂子(廿日市)
教団総会議員選挙結果
【教職】小林克哉に代わり菊田行佳(萩・津和野)
【信徒】藤田修に代わり山田通代(広島)
第69回教区総会で選挙された議員の任期延長と、欠員について繰り上げし、結果、不足した補充員のみを投票により選挙した。
(小畑太作報)
「わたしは、あなたの名を
わたしの兄弟たちに知らせ、
集会の中であなたを賛美します」
と言い、また、
「わたしは神に信頼します」
と言い、更にまた、
「ここに、わたしと、
神がわたしに与えてくださった子らがいます」
と言われます。ところで、子らは血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。確かに、イエスは天使たちを助けず、アブラハムの子孫を助けられるのです。それで、イエスは、神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです。事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。
神は、わたしたちが語っている来るべき世界を、天使たちに従わせるようなことはなさらなかったのです。ある個所で、次のようにはっきり証しされています。
「あなたが心に留められる人間とは、何者なのか。
また、あなたが顧みられる人の子とは、何者なのか。
あなたは彼を天使たちよりも、
わずかの間、低い者とされたが、
栄光と栄誉の冠を授け、
すべてのものを、その足の下に従わせられました。」
「すべてのものを彼に従わせられた」と言われている以上、この方に従わないものは何も残っていないはずです。しかし、わたしたちはいまだに、すべてのものがこの方に従っている様子を見ていません。ただ、「天使たちよりも、わずかの間、低い者とされた」イエスが、死の苦しみのゆえに、「栄光と栄誉の冠を授けられた」のを見ています。神の恵みによって、すべての人のために死んでくださったのです。
神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました。御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられますが、人々の罪を清められた後、天の高い所におられる大いなる方の右の座にお着きになりました。御子は、天使たちより優れた者となられました。天使たちの名より優れた名を受け継がれたからです。
いったい神は、かつて天使のだれに、
「あなたはわたしの子、
わたしは今日、あなたを産んだ」
と言われ、更にまた、
「わたしは彼の父となり、
彼はわたしの子となる」
と言われたでしょうか。更にまた、神はその長子をこの世界に送るとき、
「神の天使たちは皆、彼を礼拝せよ」
と言われました。また、天使たちに関しては、
「神は、その天使たちを風とし、
御自分に仕える者たちを燃える炎とする」
と言われ、一方、御子に向かっては、こう言われました。
「神よ、あなたの玉座は永遠に続き、
また、公正の笏が御国の笏である。
あなたは義を愛し、不法を憎んだ。
それゆえ、神よ、あなたの神は、喜びの油を、
あなたの仲間に注ぐよりも多く、あなたに注いだ。」
また、こうも言われています。
「主よ、あなたは初めに大地の基を据えた。
もろもろの天は、あなたの手の業である。
これらのものは、やがて滅びる。
だが、あなたはいつまでも生きている。
すべてのものは、衣のように古び廃れる。
あなたが外套のように巻くと、
これらのものは、衣のように変わってしまう。
しかし、あなたは変わることなく、
あなたの年は尽きることがない。」
神は、かつて天使のだれに向かって、
「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまで、
わたしの右に座っていなさい」
と言われたことがあるでしょうか。天使たちは皆、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになっている人々に仕えるために、遣わされたのではなかったですか。
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan







