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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4976・77号】教育委員会(3面)

2022年7月9日

クリスマス献金、配布額・献金先を決定

 第12回教育委員会が6月7日にオンラインで開かれた。報告事項では事務局より2021年度会計決算報告がなされ、教育委員会会計の年度予算120万円(2020年度当初予算240万円の50%)に対して決算額が35万5160円、その他クリスマス献金会計や台湾ユースミッション会計、幼稚園融資貸出金などの報告が承認された。
 主な協議事項は2021年度のクリスマス献金(425件628万3814円)に関連して、国内外の配布額(4件)と2022年献金先(4件)を決定した。2021年配布額は次の通り。海外は、ミャンマー・バプテスト・コンヴェンションとNPO法人「ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会」のそれぞれに100万円。国内は北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会、および東北教区放射能問題対策支援室いずみのそれぞれに150万円とした。
 2022年の海外の献金先として、「ウクライナの子どもたちを覚えて」献金を募ることを決定。ただし、現情勢では送金可能な団体を特定できないため、教育委員会が継続して情報収集に努め団体を決定することとした。国内の献金先はアジア学院、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会、東北教区放射能問題対策支援室いずみの3件。
 その他の協議事項は、今年9月5日にオンラインで開催される第12回教区青年担当者会について。テーマは「青年たちは何を求めている?」パートⅡとし、報告と発題ののち、グループディスカッションを計画。広い意見交換を願って、参加者は教区(東京教区各支区)青年担当者以外の青年にも声をかける。
 懸案事項の幼稚園融資実施要綱についても協議され、現状に合わせるために要綱および申請書を一部変更した。変更内容は対象を認定こども園と保育園にも広げること、利子の変更と添付書類の追加などである。詳細については事務局まで。

(横山ゆずり報)

諸経費の削減により、21年度決算は差益を計上

 第11回予算決算委員会を監査委員会と合同で6月10日に一部オンライン会議にて開催した。秋山 徹総幹事、道家紀一総務幹事、大三島義孝財務幹事より幹事報告がなされた。
 その後、21年度決算に関する件を扱った。はじめに、部落解放センター、年金局の決算報告を扱った後、教団出版局決算に関する件を扱った。当初事業計画では売上高3億円を目標としたが、前年度の売上に比べ609万円の増となり、2億8289万円となった。教団年鑑の発行があったので、広告売上は321万円の増となった。当期純利益は732万円となり、566万円の増となった。委員会から、貸倒引当金が大幅に増えたこと、長期借入金の現状、在庫の「みえる化」への意見、要望があった。また、監査委員会からは、事業規模として、未払金が4370万円あるのは気になるとの意見も出された。
 続いて、教団決算に関する件を扱った。経常会計の当期収支差額は677万7519円の差益となったが、今年度もオンライン会議によるものが大きかった。本体事業の状況を示す事業活動については収入が2億8395万1501円、支出は2億9727万7992円となり、収支は1332万6491円の差損であった。また常議員会費は当初予算1357万円に対し、1151万253円の決算であった。
 次に、22年度補正予算に関する件を扱った。委員長提案として、剰余金677万7519円について、150万円を退職引当預金、527万7519円を予備費に編入することが提案され、承認された。
 その後、第41総会期 第3回全国財務委員長会議について検討し、8月26日にオンラインで実施することを決定した。続いて、委員会旅費規程に関する件、日本キリスト教会館返済金に関する件について扱った。なお、委員会旅費規程に関しては、予算決算委員長と担当幹事で改めて検討することになった。

(田村毅朗報)

 5月29〜30日に開かれた沖縄教区総会のため教団四役で沖縄を訪れた。前日より沖縄に入り、翌日、日曜日午前中は各自が選んだ教会、石橋秀雄議長は首里教会(上地武牧師)、久世そらち副議長は佐敷教会(金井創牧師)、雲然俊美書記は志真志教会(望月智牧師)、秋山は読谷教会(具志堅篤牧師)で礼拝し、牧師・教会員の方々との交わりの時をもった。
 沖縄教区の総会は、石垣や宮古など先島の教会が礼拝を終えてから集まることを考慮し、初日は、夕刻4時過ぎから夕食を挟んで9時過ぎまで行うことが通例で、今回も宜野湾市にある沖縄キリスト教センターで、対面で開催された。
 我々としては、傍聴の形ででも総会に参加させてほしいと申し入れたが、コロナ対策として、すべての内外からの傍聴者を認めないことにしているとの理由で認められなかった。また、この機会に、今後の教団との交わりの回復に向けて話し合う機会を得られればとの願いも果たすことはできなかった。しかし、我々のために議場の外にある喫茶コーナーに、オンラインで画像、音声を通して会議の様子が分かるように便宜を図ってくださり、会議の様子を知ることができた。
 会議において「教団総会議員を選出しないことを承認する」との議案が上程、可決された。提案理由は、「第33回日本基督教団総会において名称変更議案が廃案とされたことにより、沖縄教区は教団と距離を置くようになった。この間、沖縄教区が教団総会議員を選出しなかったのも、この『距離を置く』という方針に基づくものである。『教団と距離を置く』という方針が解消され得る理由が無い限り沖縄教区は教団総会議員を選出しない」とのこと。議論の中では、「教団とかかわりを持たないままで沖縄の教会が衰退していることになっているのではないか。このままの状態を続けていていいのか」、「合同教会として沖縄の他教派との合同の教会に発展することを考えるなど、積極的な働きが必要ではないか」などの声も聞こえてきた。
 二日目の総会が終了後、午後から、金井牧師の案内により、建設中の辺野古の飛行場建設の海上埋立工事現場に行き、金井牧師の操縦するモーターボート「不屈」号に乗って現地を視察する機会が与えられた。高速で黄色いブイで囲まれた膨大な海域をめぐること1時間余、ある箇所では埋め立てが進み、かなりの高さで土地が広がっており、別の箇所では珊瑚礁のエメラルドの海に巨大な浚渫船が停泊して作業を進めている様子が伺われた。陸上には土砂を運ぶ長大なダンプカーの列、静かではあるが着々と工事が進められていた。軟弱な基盤が見つかって工事の見直しが迫られているところの海域は手付かずに残されているようだ。我々の海上視察の間中、監視するための警備のモーターボート3隻が伴走していた。全埋め立ての10パーセントが完了とのこと、その膨大さに圧倒される。基地建設反対運動の声は、この日には聞こえなかったが、ここに沖縄から、また、全国から集って、巨大な力に立ち向かい声を上げている人たちの戦いの困難さを覚えながら帰途についた。

(秋山 徹報)

沖縄教区 
教団総会議員、選出しないことを承認


 5月29日、30日に、沖縄キリスト教センター大会議室にて開催。正議員48名中、35名出席にて総会成立した。
 議案3号「教区総会議長・教区総会副議長・教区総会書記選挙に関する件」以下のとおり決定した。【議長】羽柴禎(名護)、【副議長】具志堅篤(読谷)、【書記】玉城凉子(兼次)。
 議案4号「教区幹事選任に関する件」外間永二(多良川)を選任。
 議案第5号「常置委員選挙に関する件」以下のとおり決定した。【教職】上地武(首里)、髙多新(高原)。【信徒】城間枝都子(首里)、仲本瑩(多良川)、山口八重子(宜野湾)。(推薦)徳門米子(与勝)。
 議案第6号「各部、委員会委員選任に関する件」選考委員会より提案された選考案を承認。若干の調整を常置委員会に付託。
 議案第7号「会計監査委員選任に関する件」常置委員会付託。
 議案第8号「教団議員選挙に関する件」原案のとおり、教団議員を選出しないことを承認。
 議案第9号「教区規則変更に関する件」沖縄教区規則第14条③(教区総会開催月)について「5月」を「6月」とすることが提案されたが、審議の末議案が取り下げられた。
 議案第10号「清算法人『沖縄キリスト教団』の清算に関する件」提案理由中の文言「売却」2か所を削除したうえ承認。
 議案第11号「2021年度沖縄教区経常・特別・収益会計決算報告承認に関する件」原案のとおり承認。
 議案第12号「2021年度沖縄キリスト教センター事業及び収支決算報告に関する件」原案のとおり承認。
 議案第13号「2022年度沖縄教区経常・特別・収益予算案承認に関する件」原案のとおり承認。
 議案第14号「2022年度沖縄キリスト教センター事業及び収支予算案承認に関する件」原案のとおり承認。
 議案第15号「第82回沖縄教区定期総会議事録確定に関する件」常置委員会付託。
 議案第16号「『琉球弧への自衛隊・ミサイル基地配備に反対する声明』に関する件(建議)」(提案者・坂口聖子)標記声明を採択。送付先について常置委員会に付託。

(玉城凉子報)


東中国教区 
未来に向けた二つの議案を可決

 第71回東中国教区総会はオンラインでの開催となった。これは東中国教区にとって初めての試みであり、複数回の接続テストや準備会を経て実現した。オンラインで従来どおりの総会を開くことは参加者の負担が大きいと考え、法定議案のみを取り扱った。また教団総会議員選挙は郵送にて行うことを決議している。大きなトラブルもなく各教会と地区会場がオンラインを通して繋がり、無事に総会を終えることができ感謝している。
 総会ではコロナ禍による書面総会では協議することのできなかった、大きな二つの議案が審議された。一つ目は「東中国教区宣教強化のための教会強化特別資金運用規程改定に関する件」である。東中国教区には教区の宣教強化のために特別資金が設けられてあり、謝儀助成、伝道活動助成に用いてきた。それらの性格を残しながら、宣教従事者の福祉充実から教会の宣教強化のために優先的に用いるための改定である。長年に渡り議論を重ね、今総会にて可決に至った。
 二つ目は「将来的東中国教区宣教に関する件」である。これは東中国教区の将来的な宣教のために、組織や財政の在り方を協議していくことを目指すために提案された。教会の小規模化、高齢化などの課題を前に、従来の教区機構では対応が難しい状況である。東中国教区の将来に向けた歩みのために、これから協議を深めていくことを目標にしている。こちらの議案も協議の結果、賛成多数により可決された。
 東中国教区の未来に向けた二つの議案が今総会にて可決された。これからの東中国教区がどのように歩んでいくのか。祈りながらより協議を深めていく。

教団総会議員選挙結果
【教職】中井大介(倉敷・総社)、服部修(蕃山町)、延藤好英(和気・三石)、三浦きょうこ(玉島)、木谷実(湖山・鳥取)、宮本裕子(久世・勝山)
【信徒】濱上進(倉敷水島)、河田直子(蕃山町)、難波幸矢(光明園家族)、平川英勝(児島)、土井しのぶ、金子直子(倉敷)

(木谷 実報)

お知らせ

 「教団新報」今号を4976・77合併号とし、次号は8月6日に発行します。
 なお夏期休暇は、教団事務局が8月3〜5日、年金局が8月3〜8日、出版局が7月15日と8月4〜5日となります。

 総幹事 秋山 徹


荒野の声

 「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15・13)、軍事侵攻に舵を切った大統領は、戦意高揚のための集会で聖句を引用した。大統領の業績を「神の奇跡」と称賛する総主教も侵攻を正当化する言葉を語る。▼自らの正しさを主張し、人間の思いを実現するために、主の名を唱え、聖書を用いる。この、人間が歴史の中でしばしば陥る過ちは、主を信じて歩む私たち自身の問題でもある。▼かつて、エルサレムがバビロンに包囲された時、偽預言者たちは、「平和があなたたちに臨むと主が語られた」と語り、民もその言葉を疑わなかった。しかし、真の預言者は、「わたしはただ近くにいる神なのか」、「わたしは遠くからの神ではないのか」(エレミヤ23・23)と、主の言葉を語った。更には、バビロンの王ネブカドレツァルこそが神の僕であり、異邦人の手によって神の民を滅ぼすことに御心があると語った。▼人間の罪が生み出す争いや対立の中に置かれている時に、真の神の言葉を聞くことは難しいのかもしれない。敵対する者たちの背後にある主の働きを告げる言葉に耳を傾け、畏れを持って受け止める者とされたい。

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