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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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マタイによる福音書11・20~30

2025年8月29日
それからイエスは、数多くの奇跡の行われた町々が悔い改めなかったので、叱り始められた。「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。しかし、言っておく。裁きの日にはティルスやシドンの方が、お前たちよりまだ軽い罰で済む。また、カファルナウム、お前は、
天にまで上げられるとでも思っているのか。
陰府にまで落とされるのだ。
お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い罰で済むのである。」
わたしのもとに来なさい
そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
2025年8月28日
今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びかけている子供たちに似ている。
『笛を吹いたのに、
踊ってくれなかった。
葬式の歌をうたったのに、
悲しんでくれなかった。』
ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」
2025年8月27日
ヨハネは牢の中で、キリストのなさったことを聞いた。そこで、自分の弟子たちを送って、尋ねさせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」イエスはお答えになった。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。わたしにつまずかない人は幸いである。」ヨハネの弟子たちが帰ると、イエスは群衆にヨハネについて話し始められた。「あなたがたは、何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。しなやかな服を着た人なら王宮にいる。では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ。言っておく。預言者以上の者である。
『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、
あなたの前に道を準備させよう』
と書いてあるのは、この人のことだ。はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。耳のある者は聞きなさい。
2025年8月26日

【声明文】

内閣総理大臣 石破  茂 様
防衛大臣   中谷  元 様
沖縄防衛局長 伊藤 晋哉 様

70 回日本基督教団大阪教区総会


「暴力に依存するな。搾取を空しく誇るな。力が力を生むことに心を奪われるな。」
(聖書:詩編 62 編 11 節)

 

 現在、日米両政府が防衛計画に基づいて、沖縄、琉球弧の島々で基地建設を推し進めています。「台湾有事」を想定し、「南西地域の強化」を理由にしているものですが、そのため沖縄、琉球弧の基地負担は過重なものとなっています。
 辺野古の軟弱地盤工事が始まって1年が過ぎました。そもそも辺野古の新基地建設計画は普天間返還のためだったはずです。しかし今となっては辺野古に新しく基地が建設されたとしても、普天間が返還されるかは不透明な状況です。
 国際情勢に目を向けると、アメリカでは第2期トランプ政権が始まり、グリーンランド取得、カナダ併合、ガザ住民の強制移住など、大統領の発言が世界に混乱をもたらしています。20253月、アメリカの国防次官候補(当時)のコルビー氏は日本の防衛費をGDP3%にするよう主張したこともニュースとなり、国民の知るところとなりました。このように他国への干渉を強める国が、すでに不平等な日米地位協定を結んでいる日本に対して、要求やその支配を弱めるとは到底思えません。
 また目まぐるしく変わる情勢の中で、早くて2033年に完成すると言われている基地は必要ないでしょう。もとよりマヨネーズ並の軟弱地盤と言われている大浦湾の海底、水深約90mの深さを掘る技術は日本にはなく、完成は不可能だとも指摘されています。従って沖縄県はすでに2019年の県民投票で反対の意思を示しています。この民意を無視した工事の強行が自然を破壊し、人間関係を破壊し続けています。事実、国は公有水面埋め立て承認の権限を代執行という形で沖縄県から奪い、信頼関係を壊しました。この政府の強行によって損なわれたのは、沖縄県のみならず国内すべての地方自治体との信頼関係です。
 アメリカ政府が他国を力によって支配しようとするように、日本政府は主従関係ではないはずの地方自治体を力によって支配しています。
 この力の支配の肯定は、在日米軍が沖縄で起こす犯罪にも見ることができます。20231224日には嘉手納基地所属の米兵が少女を暴行しました。この事件は翌年327日付で起訴され、日本政府も把握していたはずなのに625日まで沖縄県に知らせませんでした。
 国が代執行を行ったのが1228日、岸田首相(当時)のアメリカ訪問が48日、沖縄県議選が616 日、沖縄慰霊の日が623日と、時系列で並べてみると隠蔽したい政治的思惑が見えてきます。
 このようにして少女は事件後も、一番怒りの声を上げて欲しい日本政府に半年もの間隠され続け、さらに深く傷つけられたのです。国民の生命と財産を守ることを規定している日本国憲法に違反しています。この政府が沖縄、琉球弧に自衛隊基地を増設して、ミサイル配備までして守りたいものとは一体何なのでしょうか。
 この軍事要塞化を進めるに当たり、国は近隣諸国の脅威を理由としていますが、そもそも近隣諸国を脅威に感じるのは、近隣諸国が日本、またその背後にあるアメリカを脅威に感じているからでしょう。2024年防衛白書には中国の抑止力の確保や、朝鮮民主主義人民共和国が米国を脅威に感じていることによる軍事強化、ロシアが米国とのバランスをとるための補強などの理由が脅威の要因として述べられていましたが、そうであるならばより一層の強化、軍事基地要塞化はいたずらに緊張を高めることになります。
 キリストの平和を求める私たちは、暴力に依存する虚構の平和は求めません。世界中が力による支配から解放されることを求め、平和を求める人々と祈りを合わせるとともに、沖縄、琉球弧の軍事要塞化に強く反対いたします。

第70回日本基督教団大阪教区総会 沖縄、琉球弧の軍事要塞化反対声明文(PDF)

沖縄、琉球弧の軍事要塞化反対声明
2025年56日 第70回日本基督教団大阪教区総会で可決

「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。わたしは敵対させるために来たからである。
人をその父に、
娘を母に、
嫁をしゅうとめに。
こうして、自分の家族の者が敵となる。
わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者は、かえってそれを得るのである。」
「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」
イエスは十二人の弟子に指図を与え終わると、そこを去り、方々の町で教え、宣教された。
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