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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4604号】「正しい聖礼典の執行」に高い関心 中部

2006年6月10日

第56回中部教区総会は五月二三~二四日、名古屋中央教会を会場に、開催された。出席正議員は二〇五名中一九四名。総会の中で四名の准允式が執行された。 主な議事は常置委員会報告、教団総会議員選挙、教団問安使挨拶、常置委員会提案による議案であった。議案のうち主なものは「二〇〇六年度宣教実施目標(案)」と「教区規則変更に関する件」であった。宣教実施目標案は、「教団信仰告白と教憲・教規にもとづく、宣教理解の一致と信頼関係」が強調され、賛成多数で可決された。教区規則変更に関する件は、「『会計監査委員』を『監査委員』へ変更する」(業務監査を含む変更)、「常置委員総数を十四名(教師八・信徒六)から十一名(教師六・信徒五)へ変更する」の二つが可決。「常設委員会を互助委員会および愛知老人コミュニティーセンター委員会とし、『障害者と教会』委員会および部落差別問題委員会を特設委員会とする。合わせて特別委員会を規則に位置付ける」は様々な意見が交わされた後、採決に入り、六割の賛成はあったものの規則変更に必要な三分の二に届かず否決となった。
教団問安使・山北宣久教団議長による挨拶の中でも、特に強調されたのは、教憲・教規に則った「正しい聖礼典の執行」による信仰職制的一致の確認であった。また教団と沖縄教区との関係の改善、教団財政をめぐって等、教団の直面する諸課題について、活発な質疑応答がなされた。尚、常置委員会報告、教会記録審査委員会報告でも「正しい聖礼典の執行」について取り上げられ、中部教区での関心の高さをうかがわせた。また、楠本史郎教区議長の開会礼拝説教も「洗礼は一つ信仰は一つ」であった。
その他、教区内各部・各委員会・各地区・関係学校の活動について、それぞれ評価と展望が報告され、相互の宣教協力と一致が確認された。特に関係学校教師の出席が多く見受けられ、教区内諸教会・伝道所とキリスト教教育機関との相互協力が密接であることが表れていた。
教団総会議員選挙結果
【教職】楠本史郎(若草)、武田真治(金城)、加藤幹夫(阿漕)、井ノ川勝(山田)、横山良樹(半田)、渡部和使(名古屋北)、小宮山剛(富山二番町)、釜土達雄(七尾)、中島聡(如鷲)、菊地潤子(四日市)、小堀康彦(富山鹿島町)
【信徒】川原潤(羽咋)、本弘禮子(津)、大杉弘(若草)、阿部美男(名古屋北)、永井勝(富山鹿島町)、伊藤孝一(中京)、後藤田遊子(金沢長町)、立田彰子(上野)、上村清(富山二番町)、衣川正氣(金沢南部)、西尾勝雄(愛北)
(松本のぞみ報)

第55回西中国教区定期総会が、五月九日~十日、パルメイト出雲を会場に開催された。広島・山口での開催が続く中、十数年ぶりの島根での開催となった。
開会礼拝に続き組織会。正議員一三六名中一一七名の出席で総会成立。常置委員会推薦准議員承認の際、現在の教団執行部の姿勢や教団総会議長名で配布された『二〇〇六年度教区総会への挨拶』の内容に対する強い疑義と抗議の声が議場から上がり、「教団問安使を准議員にせず口頭での挨拶も認めない」との動議が出された。原案のうち教団問安使の准議員承認を他の准議員承認と切り離して扱い、まず動議について採決し少数否決。続いて原案も少数否決となった。この結果、傍聴及び口頭での挨拶の余地は残されたが、教団問安使はその希望を出すことなく会場を後にした。関連事項として、総会直前の常置委員会で採択された「『二〇〇六年度教区総会への挨拶』への抗議」を総会名で採択すべきとの建議案が出され、賛成多数で可決された。これは、教団諸会議に沖縄教区が欠席している原因が、あたかも沖縄教区の側にあるかのように記されていること等、受け入れがたい内容であるとの意志表示である。また議員提案として「教団総会について沖縄教区との関係回復を最優先課題とする件」が提案されたが、教団総会議長の姿勢が変わらず沖縄教区が教団総会を欠席した場合、「教団総会議長の招集に応じるべきできないことを表明する」との内容を巡って意見が分かれ少数否決となった。
また、三名の准允式と二名の按手礼、逝去信徒記念式が執行され祈りを合せた。
常置委員会提案議案として、「米軍の世界再編に伴う岩国基地の機能強化に断固反対し、各地との連帯を深めながら取り組みを推進する件」、「教区宣教基本方針・宣教基本方策の見直しに関する件」が賛成多数で可決された。建議案は、「西中国教区はセクシュアル・ハラスメントに対する取り組みを教会の宣教としてとらえ、教区としてそのような事件が起こらないように具体的な取り組みを行う件」、「上関原発建設計画の中止を求める件」、「米軍世界再編に伴う沖縄・辺野古への米軍新基地建設を阻止するために教区として引き続き具体的に取り組む件」が可決された。
総じて、教団執行部の姿勢に抗議の意志を明らかにすると共に、その批判を自らにも向け、教会・教区・地域で問われている事柄に、主体的に取り組んでいくことを確認した総会だった。
教団総会議員選挙結果
【教職】東島勇人(益田)、高橋敏通(下松)、柴田もゆる(廿日市)、滝澤貢(防府)、久保田十一郎(広島船越)、西嶋佳弘(広島牛田)、稲垣裕一(長門)
【信徒】西澤宏(広島牛田)、浦部頼子(小郡)、若尾景子(廿日市)、島敞史(宇部緑橋)、安田浩規(防府)、下手従容(周防)、新田義見(三次)
(東島勇人報)

第61回奥羽教区定期総会が、五月二三日~二四日、奥羽キリスト教センターにて開催された。開会時、出席正議員は、一一六名中一〇〇名だった。
開会礼拝の後、議事は、冒頭の諸手続きを終えて、二名の教師から提出された按手礼受領願い、二名の補教師試験合格者から提出された准允受領願いをそれぞれ審議、承認し、直ちに式が執行された。
議長報告では、六郷伝道所廃止申請の提出を受けて常置員会で審議のうえ今総会の議案とすることが報告された。三陸南地震の被災教会復興については、05年十月、復興委員会活動を終了したが、度重なる自然災害等により募金は目標額(二九〇〇万円)に届かなかったこと、また被災一教会に借入金返済が残っていることが報告された。「教区内の教会・伝道所の教勢・財政の何れも、もはや限界ではといわれる状況」として、教勢の漸減、また教区財政の節減に努めたこと、各教会負担金の算定方式改定を財務委員会にて検討、今総会の議案とすることが報告された。また、「教団信仰告白小委員会」を常置委員会の下に設置。「制定五〇年になった教団信仰告白について学び、検討し、深めること」を目的として07年教区総会まで活動することが報告された。教団関係では、「教区活動連帯金は、奥羽教区に取って重要な収入財源の一つ」とし、減額による影響を報告した。
報告に対し、「小委員会」設置を昨年教区総会に諮らなかったことへの質問、意見があった。
教団問安使として愛澤豊重総務幹事が挨拶した。他教区の総会日程が重なり三役の問安とはならなかった。質疑には十分な応答とならないものもあったが、出された意見を三役に伝えることを約束した。また教団出版局から井関頌司氏、関東教区から疋田國磨呂教区宣教委員長が挨拶した。
審議された議案では、 「教区宣教計画の件」原案に対し議員から伝道に力点を置く修正議案が出され修正動議として扱った。動議は否決されたが、伝道についての文言を加筆した案が可決された。
「負担金算定方式改定に関する件」は、前回の改定から二五年を経ていること、公平性、単純性、小規模教会への配慮などが提案理由とされた。教区宣教会議等で説明があったため、特に議論なく可決した。
「六郷伝道所廃止の件」について廃止を決議した。教区総会決議をもって一九九一年に開設され、土地購入、礼拝堂献堂にまで至った伝道所だが、二〇〇四年から活動休止が続いていた。今後大曲教会が中心となりこの地域の伝道を担ってゆくことを決めている。なお、総会決議を経て開設され、また廃止されたことに今後十分な総括を必要とするという意見が付された。
教団総会議員選挙結果
【教職】邑原宗男(江刺)、岡村宣(鷹巣)、太田春夫(新生釜石)、雲然俊美(秋田桜)、松村重雄(弘前南)、宮島星子(木造)、白戸清(野辺地)
【信徒】鈴木務(秋田高陽)、内藤和栄(土沢)、三上敦子(田名部)、久保征紀(奥中山)、大友清子(秋南)、酒勾節雄(北上)、松尾亨(青森松原)
(渡邊義彦報)

四六〇三号一面、北海教区総会報告中、教団総会議員選挙結果の【教職】、西岡裕(月寒)を、西岡裕芳(月寒)にお詫びして訂正します。

五月二一日〜二二日、第60回/「合同」後37回兵庫教区定期総会が行われた。「痛む“いのち”を共に生きる福音を信じて…」をテーマに、開会礼拝で「震災5年目の宣教にあたっての告白」によって被災教区としてのあり方が確認された。
一日目、総会議長の予備選挙で候補となった上位者三名が、所信表明で辞退を申し出た事で、選挙は長期化した。議事は中断され、常置委員会が急遽開かれたが見解は一致せず、選挙は翌日に持ち越された。翌日、常置委員会から「所信表明で予備選挙結果を覆すことはできない」との見解が示され本選挙が行われた。結果、菅根信彦新議長が選ばれた。「議長を正教師に限らず、補教師や信徒も対象にする事を考える」旨建議案が出され、「正義員に限るのか、準議員も含むのか」等の質疑の後、常置委員会に付託された。副議長には真砂良克氏が選出され、書記は常置委員会付託とされた。
多くの時間を割いて議された「兵庫教区クリスチャン・センター」嘱託職員による会計不正流用問題と、それに伴う組織や規則の見直しに関する議題で、佃真人議長は従来の組織の不備を認め、長年その会計報告を承認してきた者全員等しく責任があるとした上で、二重、三重のチェック機能を設けてきた事等を述べ、議場はこれを承認した。
それぞれ二名、計四名の教師が准允式、按手式に与った。式に先立ち常置委員会は、過去の「教師の権威」についての問題提起を受け、手を置かずに行う新しい式次第を提案した。「按手無き按手」への疑問や「教師の権威ではなくキリストの権威である」との意見も示された。一方で「志願者への祈りを持って補教師、信徒も手を置くべき」との見解も示され、採決の結果、新しい式次第を承認した。「日本基督教団の現行教師制度(教師養成、教師検定試験)の再検討に関する件」も可決された。
一月一七日を兵庫県南部大地震記念の日とする事が承認され、「阪神・淡路大地震被災教区として、いのちと暮らし、生存を脅かす自然災害の発生に備える件」が可決された。
また、教団のセクシュアル・ハラスメント対策不備が訴えられ、独自の「基本方針と対策」「防止委員会規則」等が改訂された。その他の主な議案は以下の通り。「同性愛者をはじめとするセクシュアル・マイノリティ差別問題に関する件」「日本基督教団と沖縄キリスト教団との『合同のとらえなおし』に関する件」「教育の中心から子どもたちを排除していく動きを注意深く見つめ、教育の中に子どもたちの存在と尊厳を取り戻していく働きに関する件」
教団総会議員選挙結果
【教職】佃真人(宝塚)、菅根信彦(神戸)、竹内富久恵(神戸愛生)、小林聖(豊岡)、 柴田信也(長田センター)、菅澤邦明(西宮公同)、林邦夫(兵庫松本通)、車田誠治(龍野)、森里信生(関西学院)、西澤他喜衛(甲東)、手島真理子(宝塚小林)、真砂良克(摂津三田)、朴敬和(西宮聖光)【信徒】有森和可奈(北六甲)、津村正敏(明石)、高寺幸子(武庫之荘)、鈴木誠也(神戸)、上田律子(御影)、増岡広宣(尼崎)、井原恵美子(西宮聖光)、笠水寿子(兵庫)、長谷川容子(立花)、柳谷舟子(甲南)、冨士原進(姫路福音)、寺田時雄(高砂)、森章一(神戸栄光)
常置委員選挙結果
【教職】佃真人(宝塚)、川上盾(東神戸)、西澤他喜衛(甲東)、小林聖(豊岡)、渡辺建治(姫路和光)、竹内富久恵(神戸愛生)、林邦夫(兵庫松本通)【信徒】増岡広宣(尼崎)、森章一(神戸栄光)、柳谷舟子(甲南)、上田律子(御影)、笠水寿子(兵庫)、津村正敏(明石)、高寺幸子(武庫之荘)
(辻順子報)

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