伊豆諸島の伝道に生きる
富士火山帯が太平洋に伸びているその上に伊豆諸島がある。そして東京港から一番近いのが伊豆大島、その東南に波浮教会がある。竹井真人さんはその教会の牧師である。
中高生の集会に参加したのがキッカケとなり、日本メノナイト教会会議霧島キリスト教兄弟団で受洗。日本ホーリネス茂原教会から東京聖書学院に入学し、一九七六年卒業。徳山福音キリスト教会等を経て、日本ホーリネス教団のキャンプ場「大島・泉の家」のチャプレンとなった。
一九八六年四月、乞われて日本基督教団新島教会の牧師に就任。その年の十一月、日本基督教団に教師として転入。十一年間、新島教会に仕え、一九九七年から波浮教会に移り、波浮教会と新島教会を兼牧した。
以来九年間、毎週、土曜日の早朝大島から東海汽船で二時間かけて新島に渡り、新島教会で主日礼拝の御用をすませて昼過ぎに新島を出て大島に戻り波浮教会の礼拝に奉仕するという生活が続いた。本年四月、新島教会に新任の教師が与えられたので、今後は波浮教会の牧会に専念する。
佳子夫人と共に、二五年の島暮し。この間六人の子どもを育てた。伊豆の島々には大きな病院がない。六人目の子どもが生まれるときには救急ヘリで都内の病院に搬送されたこともあった。しかし、この六人の子どもたちが教会学校の中心であった。牧師として、時にはギターを手にしてゴスペルフォークを歌ったり、ご夫婦でコーラスに参加したり、明朗闊達この上ない一家である。好きなことは機械いじり。今はパソコンの組立てにはまっている。時にコーヒーを沸かすこともある。
島は若い人々を都会に送り出しているので高齢化が目立っている。逆に「都会から熟年の方々が島に移り住んで下さることで島は活性化し、島の教会も活発になるであろう」と竹井さんは願っている。
★東京地区原理問題相談会時=9月22日(金)13時~15時/所=日本キリスト教会館4階会議室/問合せ=東京教区事務所(TEL03-3203-4270)
キリスト教社会福祉
サマーキャンプ in はままつ
目 的 ①施設実習から隣人に仕える業を体験する
②キリスト教精神に立つ業のみことばを聴く
主 題 「はじめに愛がありました」
日 時 二〇〇六年八月二〇日(日)~二三日(水)
三泊四日
場 所 静岡県浜松市(聖隷ゾーン)
スケジュール
《8/20》
開会礼拝・施設紹介と見学・教会夕礼拝
《8/21~22》
施設礼拝・体験実習・職員の証し・交わり
《8/23》
閉会礼拝(母の家)・交わり・観光ドライブ
定 員 二〇名程度(先着順)
参加費 一五、〇〇〇円
(学生は交通費の一部補助あり)
申 込 所定の用紙に記入の上、事務局に郵送又はFAXでお申込ください。所定の用紙のない方には詳細の案内書と一緒に郵送いたします。ご連絡ください。
申込締切 二〇〇六年八月十四日(月)
問合せは…
日本キリスト教社会事業同盟(平井・鹿野)まで参加者は、キリスト教社会福祉事業に関心のある学生、一般社会人、福祉施設職員、一八才以上。クリスチャンでない方も大歓迎です。
日本キリスト教社会事業同盟事務局
浜松市細江町中川7220の11
(十字の園内)
TEL053-436-9535
FAX053-437-1352
小さな教会の大きな恵み
片倉教会牧師 八木原敬一
少年が教会に来た。都心から引っ越してきた彼は、もの珍しそうに部屋(実は礼拝堂なのだが)を見まわして、お母さんに言った。
「これ、教会?」
「すみません、この子は母教会にしか行ったことがないものですから」
実際、私たちの教会は、屋根の上に十字架がなければ普通の家と同じ。普通の家のリビング・ダイニングのスペースに椅子をならべて礼拝堂として使っている。
だから、礼拝で三〇人も集まれば、あとは「立ち見」(もちろんそんなことはなく、つめ合わせて座っているが)。
まさに初代教会時代の「家の教会」。
私たちの西東京教区は、中野区以西の、戦後、住宅地となった地域の中で開拓伝道から始められた教会が多いが、私たちの教会もそう(現在でも、山林がアッという間に南欧風の街並みやマンションに変わっている)。
いかにも教会らしい建物は、たたずまいだけでも伝道するのだが小さな教会はいつもその魅力(もちろん、それはキリストの福音)をアピールしていなくてはならない。でもこの教会は、地域の方たちには充分知られている(と思う)。それは第一に、教会学校の働きを通して。
年三回「子ども会」を開き、近くの小学校にチラシを配る。
「来てね」
「うん、行く行く」
子どもたちの声に励まされる。
プレゼント目当ての子どももいるかもしれないが、現在のCSの子どもの大部分はそれがデビューだったし、何より成長して何かのきっかけで教会を思い出し、どこかの教会に行くようになればという「先行投資」だ。
そしてもう一つ、教会前の週替わりの紙芝居。CS教材の紙芝居を三枚ずつ貼り出すと、おとなも見ている。すると味気ない掲示板が「福音のショーウィンドー」になる(CS教師のご奉仕、さらに出費の多い活動を支えてくださる教会員に感謝しています)。
小さな教会には、小ささの恵みがある。それは何より家庭的な温かさ。これが大きな教会にはない最大の恵みだ。
教会員の多くが歩いて来られる距離なので、自分の空き時間に気軽に教会の奉仕をしてくださる。
また、巨大タンカーとは違って小さな教会は、きめ細かな舵取りができる。会堂が小さいし、日曜日の午前中は出席しにくいという方もおられるので土曜礼拝、日曜日の早朝礼拝、子どもとおとなの礼拝(CS)、主日礼拝、夕礼拝と礼拝が五回ある(口さがない人は「コンビニ教会」と言うが褒め言葉だと思っている)のも、月一回映画会が開かれるのも、その他教会員の知恵とアイデアと実行力でいろんな新しい企画が即実行できるのも、小さな教会だからこそできるフットワークの良さだ。
もちろん、小さな教会だから限界もある。クリスマスや結婚式など、人が集まる礼拝ができない…けれども何より、小さな教会だから、「こうしたい…こうなれば」という夢がある。
西東京教区の、いやいや日本中の教会が、こんなコンビニ時代があったはず。そもそもパウロ時代の「家の教会」がそうだった。こんな歴史の恵みにあずかっているんだと感謝しながら、これから神が何をさせてくださるのかと、わくわくしている。
「そうだよ少年! 教会が小さいから、神さまからの恵みと希望は大きいんだぞ!」
岩政三枝氏(無任所教師)
昨年十二月二四日、逝去。八〇歳。山口県に生まれる。一九五七年日本福音神学校卒業。六四年から七七年まで原宿教会担任教師を務め、七八年から八九年まで釜石鈴子教会を牧会した。
魚住せつ氏(隠退教師)
五月十八日、逝去。九二歳。東京都に生まれる。一九三四年救世軍士官学校卒業。四九年から八三年まで姫路和光教会を牧会し、隠退した。遺族は長女の渡邉頌子さん。
鶴谷忠男氏(隠退教師)
六月十一日、逝去。七八歳。石川県に生まれる。一九五八年東京聖書学校卒業後、京都復興教会に赴任。その後、都農、尾鷲、安曇川、有田各教会を牧会し、二〇〇一年隠退した。遺族は妻の頼子さん。
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