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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4628号】「能登半島地震」関連議案に議論集中 議長に高橋潤氏、三役一新 中部

2007年6月9日

第57回中部教区総会は五月二二~二三日、名古屋中央教会を会場として開催された。
開会礼拝では御言を通して信仰告白の岩の上に教会が形成されていることを確認し、聖餐式が執行された。 出席正議員は二一二名中一八五名。
議事は主に常置委員会報告、教区三役選挙、常置委員選挙、能登半島地震関連の報告と議案であった。
特に常置委員会報告では中部教区より教団信仰職制委員会への諮問「未受洗者の陪餐について」の答申をめぐって、「式文通りであれば正しい聖礼典か」という質問があり、楠本史郎議長の「御言により生きて働き給う神による信仰告白を基とする教憲教規、その基本精神が式文に表現されている」との応答、また鈴木伸治教団問安使挨拶も含め「正しい聖礼典」理解について再確認がなされた。
また特別委員会「能登半島地震被災教会再建委員会」設置の決定報告を受け、能登半島地震関連の報告と議案について審議がなされた。
まず小宮山剛委員長からの挨拶に続き、勇文人(当時輪島)、内城恵(羽咋)、釜土達雄(七尾)各牧師から、輪島教会、七尾教会と関連施設、羽咋教会と関連施設、富来伝道所、魚津教会の被災状況、復興に向けての報告がなされた。教会関連施設である幼稚園は能登において宣教の重要な担い手であり、学校法人であるが公的補助は今のところ見込めないという実情のため、復興は被災教会だけでは、不可能な状態にある。これらの報告を受けて次のような意見交換がなされた。
まず「過去の災害対応への反省を踏まえて、教区が正確な情報を出すために慎重であったため、諸教会への報告が遅れた」ことに対し、「余震が続く等の地震の特徴と地域状況によって対応策が違うので、マニュアル化は難しい」、「現地の過度な負担を防ぐため、訪問と電話連絡を控えるよう要請した教区通達を支持するが、代わって広報することを担うべきだった」、「被害軽微という第一報から一月以上続いた余震のため生じた不可視的被害が専門家によって明らかになり、膨大な献金が必要となるという結果になった」などの意見が交された。
しかしながら、厳しい意見は教区執行部への批判が目的ではなく、祈りによる伝道の連帯のより良き進展を願うことへと重点が置かれていた。
当初教区が慎重であったのは、教会関係で倒壊した建物がなく、けが人もほとんどなかったため、「被害軽微」と判断したからである。しかし度重なる余震で建物被害が拡大し、さらに関東教区から派遣を受けた建築士の診断で、外見上問題ない建物の危険性も指摘された。
以上の議論を踏まえて常置委員会より以下の二つの議案が追加提案された。
議案6「能登半島地震被災教会・伝道所および関連施設の再建のために中部教区が主体的に取り組む件」(1)中部教区内募金活動、(2)日本基督教団内募金活動、(3)その他の団体・個人に広く呼びかけての募金活動、(4)日本基督教団に募金のための委員会を作るよう求める、(5)その他、復興支援のための重要な活動。
議案7「能登半島地震被災教会・伝道所および関連施設の再建のために中部教区諸教会・伝道所で2007年度に3600万円を目標として献金を募る件」。尚、目標額は追加され得ることを認識しつつ、今後最終目標額を速やかに定め、教団が会計監査を担う募金活動の一本化を目指すことを確認し、賛成多数で可決された。
早速これらの実現に向けて「能登の教会再建を!!神の栄光のために」という文字入りステッカーが有志より配布され、献金箱に張って一日百円ずつ捧げていこうという呼びかけがあった。
また総会内で高橋潤新教区議長の司式により按手礼式が執行され、臨席した正教師全員の按手により主の委託に応えるべく新たな正教師二名が祝福の内に立てられた。
三役選挙結果
【議長】高橋潤(中京)
【副議長】井ノ川勝(山田)【書記】横山良樹(半田)
教区常置委員選挙結果
【教職】加藤幹夫(阿漕)、小宮山剛(富山二番町)、勇文人(若草)、渡部和使(名古屋北)、須藤茂明(華陽)、町田久子(幸町)
【信徒】須田静代(名古屋中央)、中村友之(各務原)、本弘禮子(津)、大杉弘(若草)、阿部美男(名古屋北)
(松本のぞみ報)

大阪教区総会は、五月三日(木)~四日(金)にかけて大阪女学院ヘールチャペルにおいて開催された。
憲法9条を「改悪」しようとする動きが強まる中、今年は総会開始時間を遅らせて、午後一時より国際基督教大学の森本あんり教師を招いて、「戦後日本人として憲法の歴史を生きる」と題する講演会を教区主催で開催した。そして、正議員総数二九二名中二二〇名の出席により、午後三時に議長より総会成立が宣言された。組織会、仮議事日程案等の承認後、開会礼拝が守られ、その中で准允・按手礼が執り行われた。〔准允:阿部啓(南紀の台)、堀江知己(堺)、南豊(天満)、按手:中井大介(千里聖愛)〕。また、開会礼拝の説教者については、総会前の第10回常置委員会において、総会準備委員会が提案した説教者に対する疑義が出され、採決の後これが否決されるという事態を受けて、大阪教区の中心的な議案である「三号議案」に関わる働きを続けてきた大阪教区問題小委員会の田中清嗣教師が説教者として立てられ、「三号議案に関わってきた委員会の長として、痛みを持ってこの場に立っている」との言葉から開会礼拝説教が語られた。第二日目には、宮路正彦教師、小澤一雄教師、中野節子教師、米田勝教師、田中テル子教師を覚えて、召天者記念礼拝が守られた。
今総会において承認された主な議案は次の通りである。2006年度教区決算承認に関する件、2007年度教区予算案に関する件、大阪教区「三号議案」の精神を継承する件、宣教ネットワーク設置計画の終結に関する件、大阪教区における人権侵害防止対策に関する件、教師互助委員会の設置に関する件、大阪教区互助規定改定に関する件、自然災害発生時の緊急的な活動組織の設置に関する件、「日本基督教団大阪教区剰余金積立等管理規則」の制定に関する件。また、大阪教区が諸教会・諸伝道所に、信仰職制委員会の答申が理解されるよう再度知らせる件については、議論の後、内容議論は大阪教区で継続実施中の聖餐の学びにおいて行うこととし議案は終結するとの議長提案が出され、採決の結果、一七三名中一一七名の賛成により議案は終結となった。「三号議案」に関する件は継続。
常置委員会における開会礼拝説教者の否決等、教区内の対立が深まる様相を呈する中で、対立する双方の真理契機を認め合い、異なる意見にも耳を傾け対話をするという「三号議案」の精神がますます大切となるであろうことを思わされる総会であった。
三役選挙結果  【議長】向井希夫(大阪聖和)、【副議長】伊勢富士夫(天満)、【書記】佐藤成美(高槻)
教区常置委員選挙結果
【教職】村山盛芳(浪花)、小豆真人(東梅田)、小林よう子(箕面)、上地武(大正)、
岡村恒(大阪)、舘山英夫(大阪淡路)、田邊由紀夫(茨木)、軽込昇(茨木春日丘)、佐藤直樹(大和榛原)、市川忠彦(大和キリスト)、浅見覚(枚岡)
【信徒】池田和弘(浪花)、東谷誠(いずみ)、鎌田英子(玉出)、山田淳子(大阪聖和)、江本義一(茨木東)、楠原道温(茨木)、糸本資(石津)、丸山健樹(和歌山)
(佐藤成美報)

第61回/「合同」後38回兵庫教区定期総会は、五月二〇日(日)~二一日(月)、神戸栄光教会を会場に開催された。
開会礼拝、組織会の後、直ちに議案第4号「准允・按手礼問題報告」が上程された。これは、昨年度総会の議案19号「准允・按手礼に関する件」可決後、常議員会により議案無効とされた事、それに伴い臨時教区総会開催やその後の経緯を報告したものであった。
また、狭義の准允・按手礼式の方法にとどまらず、「教師とは何か」、「教師を立てる教会とは何か」という広義の「教師問題」に取り組む必要性を確認した。さらに、議案9号「教師制度問題への取り組みを再確認し、討議のための作業を開始する件」が決議された。教師制度問題の継続した学習と協議の場を作り出し、教師制度問題の討議に資するための資料編纂を開始する事を決意した。その上で、議案10号「准允・按手礼式に関する件」が承認され、八名の教師(准允:五名、按手礼:三名)が立てられた。
総会一日目に、西岡昌一郎氏(北海教区総会議長)により「福音宣教を共に担うために-北海教区の宣教方針から-」と題し、基調講演の時を持った。教会・信徒・教師が孤立する事は、福音宣教の疲弊を招くことであり、連帯によって福音宣教の使命を果たす北海教区形成の姿勢に感銘を受けた。また、一部の宣教課題が孤立無援の活動においやらぬよう、総合力としての宣教活動が教区活動にとって必要であるとの示唆を受けた。互助・連帯を火急の宣教課題とする兵庫教区にとって良い刺激を受けた。
議案13号「兵庫教区納付金(負担金)算定基準見直しに関する件」は、教区内互助が強化され、各教会/伝道所の宣教が連帯によって推進される事を願って決議された。
また、議案12号「兵庫教区機構組織見直し検討に関する件」では、兵庫教区クリスチャン・センター会計不正流用問題発覚後、教区の管理・運営体制について検討を重ね、見直し・検討事項を明らかにした。次期総会に向け更なる検討作業が進められる。なお、不正流用被害額は、二〇一二年までに完済される見込みである。
議案15号「『合同』のとらえなおし:歴史を生かされ生きる教会として、共にことばを紡ぎ出すことを開始する件」では、「戦後」と言ってきた歴史認識を問い直し、私たちが見過ごしてきた時間を問い直し、「合同のとらえなおし」に資する“ことば”を紡ぎ出していく作業を開始する事を決議した。
教団問安使として、鈴木伸治教団書記と愛澤豊重総幹事職務代行が来訪。山北宣久議長の「教区総会への挨拶」については、正しい聖礼典を巡って、教会理解の一方的押し付けではないかとの意見が交わされた。「総幹事報告」については、兵庫教区昨年度議案19号を無効とした常議員会決議について触れられていない事等、質疑が集中した。
また、関東教区から村田元副議長が来訪され、被災教区として連帯の思いを述べられた。
副議長選挙が行われ、佃真人副議長代行に替わり、川上盾副議長が選出された。
(竹内款一報)

相互不信は深まり行くのか?

前回号で「各教区を横断する主題は見えて来ない」と書いたが、今号に至り、それは、はっきりと浮かび上がってきた。ただ、その課題は、マイナスの課題だ。教団総会での議事運営に対する不信、教区総会への教団議長挨拶への批判が、幾つかの教区で議論になった。一方、教区内での宣教理解の対立が深刻な様子も覗える。亀裂は深まり行くのか、再び、ひとつ目的地を目指すことができるのか。教会総会(教会会議)とは、主の御旨を探り知り、そのことによってこそ、互いを理解し合い許し合い、そして、協力するために、開かれるのだと考えるのだが。主の御導きを信じ、委ねるより他に不信解消の術はない。

2007年5月26日

(礼拝で用いられる主な点字図書の目録です)

2007年4月1日現在

讃美歌関係
讃美歌21(糸綴じ製本) 2巻 5,000円
讃美歌21(簡易製本) 2巻 3,500円
新聖歌(糸綴じ製本) 2巻 5,000円
新聖歌(簡易製本) 2巻 3,500円
讃美歌第1編 1巻 6,250円
讃美歌第2編 1巻 1,800円
交読詩編 2巻 3,500円
交読文 1巻 2,550円
新聖歌交読文(口語訳) 1巻 2,000円
新聖歌交読文(新共同訳) 1巻 2,000円
新聖歌交読文(新改訳) 1巻 2,000円
こどもさんびかⅠ&Ⅱ  1巻 1,500円
改訂版こどもさんびか 1巻 2,000円
聖書
新共同訳聖書    新約 8巻 800円
旧約 26巻 2,600円
続編 6巻 600円
口語訳聖書     新約 8巻 800円
旧約 24巻 2,400円
文語訳聖書(点字データ) 5巻 2,000円
文語訳聖書(プリントアウト)  実費
新改訳聖書(第三版)  新約 8巻 800円
旧約 27巻 2,700円

その他、点字雑誌、録音雑誌、入門書、注解書、楽譜等いろいろあります。くわしくは盲伝事務所までご連絡ください。

日本盲人キリスト教伝道協議会
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18
tel & fax   03-3203-4219
E-mail   moden@mth.biglobe.ne.jp
ホームページ http://www5e.biglobe.ne.jp/~moden/

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