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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4628号】人ひととき 小菅あけみさん

2007年6月9日

英語礼拝を支える

月に一回、第二主日の午後二時から、柏教会の国際礼拝(英語礼拝)が始まる。三〇人ていど、多いときで四〇人近くが集まるが、周辺地域に特に外国人が多い訳でもないので、今は中国からの留学生、アフリカからやって来た夫婦など外国人は少数で大半は日本人である。従って説教には通訳がつく。
柏教会で英語礼拝が開始されたのは一九九〇年。その四年前からバイブルクラスを始めたが、開始時から中心になって来たのが小菅さんだった。
「ハーグ(オランダ)、その後の米国留学時代に、教会に繋がっていることの喜びを感じた。教会が生活の中心にあるのを知って、日本に来ている外国人は寂しい思いをしているだろうと感じ、そうした人に応えたいと思った。もう一つは、英語を勉強したいという若ものを誘って教会に導ければと願った」からだった。
得意の英語を活かして、最初は通訳も小菅さんがして、毎週礼拝をもっていたが、その後今の月一回に落ち着いた。通訳も後継者が育って今では、コーディネーターとして英語礼拝を支えている。説教は教団に関係のある宣教師が交代で担当し、教会のホームページに英語の説教を掲載している。
教会が国際礼拝と名付けているのは、英語だけでなく、他の外国語礼拝もという願いからだが、その実現にはまだ年月がかかりそうだし、外国人で一杯になることも、現実的にはなかなか厳しいものがある。だが、小菅さんの第二の願い、若ものを誘うという願いは叶った。
「英語に関心のある教会員、他教会の会員にまじって、教会の敷居は高いがと感じている若ものが参加してくれている。そういう人たちが朝の礼拝に導かれ、受洗に至るとき、本当に喜びを感ずる」と小菅さんはいう。二〇年近い歴史を刻んで、近隣のホテルから英語礼拝の問い合わせもあるなど、英語礼拝は認知されつつある。

今期第一回の推進委員会が四月十八日(水)午前十一時から午後三時まで教団会議室において開催された。
開会礼拝では野村和正宣教部幹事から「フィリピの信徒への手紙」を通して「他人のことにも注意を」と題した説教をいただいた。
今期の組織として委員長に多田信一、実務委員に大杉弘、書記に滝川英子の各委員を選出した。
諸報告として滝川書記、黒沢事務局から、二〇〇六年度事業報告、二〇〇六年度推進状況報告、二〇〇六年度決算報告がなされ承認した。
二〇〇六年度は全国八五八教会から七、四四八万七〇〇円の献金があり、年金協力金に三、九六〇万円、謝恩金原資に二〇〇万円、すべての隠退教師とご遺族九〇九名に一人二万円のクリスマス祝金、教師退職年金制度発足以前に隠退された教師とご遺族に一人七万円、にじのいえと信愛荘に各五〇万円を支出した。
また、二〇〇六年度には、七月に京都教区両丹地区、二〇〇七年一月に西東京教区、二月に九州教区福岡地区、三月に東京教区東支区で推進座談会が開催されたことが報告された。
続いて、二〇〇七年度における計画額、会議日程、推進座談会開催等のほか、教団教師退職年金の現状と「隠退教師を支える運動」の今後の活動、「隠退教師を支える運動」三〇周年にむけての今後の展望等について協議した。
二〇〇七年度全教区推進委員会は六月二六日から二七日まで、教団会議室で開催されることが決まった。
また、協議の中で、来年この運動が始まって三〇年を迎えるに当たり、何か意識したものを構築したいとの提案があった。
一九七八年に開催された教団総会の決議を経て教団の信徒運動として全国的に推進されて以来、年々参加教会が増え、大きく育っていることは、この運動に対する全国の教会伝道所の皆様のご理解ご協力の賜物であり、この運動がますます有意義なものとなるよう祈りつつ、委員一同更なる努力を重ねていきたい。
(奥野カネコ報)

四月十七~二○日、韓半島南端にある麗水光林(ヨスカンリン)長老教会を会場に「日・韓教会連合異端似而非対策セミナー」が開催された。昨年一月のソウルに引き続いて二回目の開催となる。
日本側からは「統一協会問題キリスト教連絡会」を構成する日本基督教団、カトリック教会、日本聖公会、日本福音ルーテル教会、日本バプテスト連盟の五教派の代表、弁護士、被害者家族の会、マスコミ関係者ら二三名、韓国側は大韓イエス教長老会異端似而非委員、麗水地区諸教会の牧師、長老執事、麗水市長、市議会議長、議員ら関係者約百二〇名の参加であった。ちょうど太田洪量元統一協会会長らの南米パラグアイでの誘拐、三二名の犠牲者を出したヴァージニア工科大の韓国人学生銃乱射事件のニュースが流れ騒然とした中での開催であった。
松島のような深いリアス式海岸と島々に囲まれ、鏡のような静かな湾を持つ麗水市は韓国でも最もクリスチャン人口の多い町であるが、二〇一二年に海洋博を開催予定している。開発に際して霊感商法等の巨額で違法な資金を背景に統一協会が絡み始めているという韓国側からの訴えを受けての現地開催であった。
十八日は卓 志一(タク テイル)釜山長老派神学大教授の「統一協会の麗水への浸透-地域開発か地上天国の建設か?」、元信者でもある竹迫之白河教会牧師の「日本における統一協会の現状」、渡辺博・李春煕両弁護士の「裁判所を通じた被害救済について」といういずれも内容の濃い講演がなされた。前回のセミナー同様講演は全文翻訳配布され、その資料は韓国マスコミに採り上げられ、統一協会への牽制材料となっている。
十九日は麗水市議会のチャーターしたバスと船により現地視察。この一年間の市挙げての反対運動の成果もあり、統一協会関連企業が開催団体から撤退、世界貿易センターを中心とした開催へと変わりつつあるがなお予断を許さない状況にある。海洋博会場からだいぶ離れているものの統一協会は三百万坪という広大な土地を購入、また法を曲げて景観を壊す高層ビルの研修所が建設中で、その屋上にまるで北朝鮮の「主体思想塔」を模したような教祖を称えるオブジェを設けようと計画までされていた(展望台案に撤回変更となった)。「統一協会は何も現地に利益をもたらさない。ゴミだけを残していく」と案内の中で議員が訴えていたのが印象的であった。今回教団から愛澤総幹事職務代行、新旧の宣教委員長が参加した事は韓国側の注目を集めていた。

横山幸夫氏(花小金井教会牧師) 三月二二日、逝去。六七歳。島根県に生まれる。一九七〇年日本聖書神学校卒業。七二年から花小金井教会の牧師を務めた。遺族は妻の利江さん。

明石春夫氏(隠退教師)
三月二三日、逝去。九二歳。東京都に生まれる。一九八四年日本聖書神学校卒業後、伊豆長岡教会に赴任。その後葉山教会を牧会し、九二年から九五年まで半原教会の牧師を務め隠退した。遺族は妻の照子さん。

新名サノ氏(隠退教師)
三月二六日、逝去。八四歳。中国に生まれる。一九四八年日本女子神学校研究科卒業後、野方町教会に赴任。その後本郷中央、武蔵境、武蔵野井口(伝・現境南)、飯能各教会を牧会し、八九年に稲城教会牧師を務め九二年隠退した。

福音宣教を共に担うために
西岡昌一郎

北海教区の教会・伝道所は全部で六四である。そのうち、十八教会・伝道所、約半数の会員が集中する札幌地区を別とすれば、残りの四六教会・伝道所は広大な北海道各地に散在している。隣の教会まで百キロ近く離れているのは珍しくないし、それ以上隔たっていることすらある。仮にある町の教会がなくなったら、数百キロにわたって「空白域」が生じることになる。小規模だからと言って、撤退するわけにはいかない。むしろ、そこは外すことも、欠くこともできない宣教の拠点として大切にされなくてはならない。
北海教区では、そういう状況の中で、相互に孤立することのないように連帯を大切にし、違いと多様さを尊重してきた。宣教理解や神学的立場の違いを言い合えば、北海道における福音宣教を共に担うことなどできなくなるからだ。これは北海道特別開拓伝道(北拓伝)の経験から学び取ってきたことだ。孤立していては、北海道では息の長い伝道は続かない。
したがって北海教区の諸活動は、連帯を重視する。自分の教会さえよければ構わないという言い訳を許さない気風がある。教区の委員会一つ開くにしても、都市部の教区とは違い、時間をかけて出かけなくてはならないし、数千円、あるいは万単位の交通費をかける。数百円程度の交通費で移動可能なのは札幌圏の一部に限る。北海教区の活動は、時間と金をかけて連帯する。出し惜しみをしていては、教区活動にならないからだ。
(北海教区総会議長)

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