第2回世界宣教委員会が7月17日(金)、教団小会議室で、日本キリスト教社会事業同盟より推薦された長沢道子委員他、陪席者、担当幹事、職員も加えて行われた。
冒頭で、内藤留幸総幹事より、7月7日の常議員会で原田謙委員の辞任にともない次点者である木下宣世委員の繰上げ当選が確定したので、委員長を兼任できないことが報告された。そのため、委員長を村山盛芳委員に交代し、書記・秋山徹、常任委員・木下宣世として組織を変更することとした。
報告事項として、世界宣教委員会所属の各委員会の報告、「受け入れ宣教師に関する内規」が承認されたことのほか、派遣宣教師2008年度報告書を読み、世界宣教委員が手分けして各地に遣わされている宣教師に返書を送ること、木原葉子宣教師の任期終了後の計画や神奈川教区で海員のための宣教を続けてこられたランベルト&アンジェリータ・ヴァリーノ宣教師の膝の病気・手術に伴う療養、休職について、派遣宣教会(UMC)、神奈川教区とも協議を重ねていることなどの報告を承認した。
主な協議事項として、松下道成(北米・サンノゼ)、森田喜基(北米・シカモア)各宣教師の辞任、うすきみどり(台北)、南吉衛(独・シュトゥットガルト)各宣教師の任期延長を承認したほか、ネイサン&のぞみ・ブラウネル宣教師への給与送金に関して、学校より派遣教団(RCA)に送り、再び本人に送ることにより二重の送金費用がかかっていたので、教団が一括してその事務を行うことを承認した。同種の問題が今後起こることが予想され、CoCの働きを継続するためにこの種の業務を教団が担わなければならない事態となっていることを実感させられた。
またこの委員会において、任期満了し帰国した松下道成宣教師から昼食を共にして帰国報告をうかがった。 (秋山徹報)
第36総会期第2回部落解放センター運営委員会が6月30日午後から7月1日にかけて、日本キリスト教会館4階教団会議室で開催された。出席者は陪席者をあわせて32名。活動委員長として谷本一廣が承認された。委員会の中で、日本基督教団全国同宗連事務局職員、NCC部落差別問題の担当者それぞれからの挨拶や報告の時間をもった。
会計監査報告の後、決算、予算及び活動献金について話し合われた。2008年度活動献金は611万円余りが献げられたことが感謝をもって報告された。今年度も700万円を目標に取り組むことが確認された。
6月13日~22日に開催された四国キャラバンが、四国教区の協力によって無事完走。各地で多くの出会いと交わりが与えられ、部落解放運動への取り組みを呼び掛けることが出来たことがキャラバン参加者から報告された。また、報告集の作成が承認された。今後の実施については継続して検討することとなった。
第11回部落解放全国会議は、来年6月7日~9日に東京で開催することとなった。現在、東京教区、西東京教区、部落解放センターで実行委員会を立ち上げ、準備が進められている。
常任運営委員会から、部落解放センターの新しい規約案が提案され検討した。次回に継続となった。
兵庫教区総会の席上、センターは日本プロテスタント伝道150年についてどう捉えているのかと問われたことについて、多くの時間をとって意見の交換を行った。出された意見を参考にして、運営委員長が『全国通信』の次号に文章を執筆することとなった。
次回の運営委員会は2010年1月25日~26日に、活動委員会と合同で開催することとなった。
(多田玲一・部落解放センター運営委員会書記)
四国に解放の風が
…四国の地に熱と光を…
「6月、四国に解放の風が…」「四国の地に熱と光を」。ポスターに踊るそれらの文字を眺めながら部落解放四国キャラバン2009を振り返っている。
6月13日から22日までの10日間、四国教区の全面協力のもと教団部落解放センターは隊員4名で四国一周のキャラバンを行った。全国で部落解放の課題に向き合いそれぞれの地で多様な営みが紡がれてはいるが、一方部落差別をはじめ「教会に差別は存在しない、教会の課題ではない」という声はいまだ根強い。そこで、隔年開催の部落解放全国会議と交互にこの課題を訴えながらキャラバンできないか…との声を受けて実現した。今後も教区単位で隔年開催を予定しているその第1回目が今回の四国教区だ。
1992年、部落解放センターは全国キャラバンを実施した。文字通り日本全国を82日間に亘り一周、全行程は1万2000キロに及び600教会で2500名の人々と出会う旅だ。その詳細は『走れキャラバン』(日本基督教団出版局)に残されている。四国キャラバンは期間も行程もそれには及ばないが17年前のキャラバン同様「出かけて行って人と出会うこと」を大切にするセンターの祈りは確実に継承され、濃密な出会いと励ましに満ちたものであった。
期間中14箇所の教会や会館で集会を開催し、二度の主日礼拝には分散して計8教会をお訪ねした。またキリスト教主義学校で部落解放に関わる特別礼拝も担当させていただいたことを感謝している。
各地での集会は内容も規模も様々である。ビデオを用いた学習会、ライブ&トークのコンサート、パワーポイントを示しながらの証言、主日礼拝担当など4名のキャラバン隊員が個性を発揮しつつ行われ、各集会の後半では参加者と心を開いて語り合うひとときが与えられた。礼拝後の茶話会や食事会でも素朴な疑問が投げられたり、証言に呼応しご自分の体験を語り出したりと、まさに出かけたからこそ与えられた出会いなのだ、と深く思わされた。
行程の後半、解放運動に関わる方たちから「あんたたちは大切なことをしてるんだからもっと胸を張ってやれ!」と檄を飛ばされる場面もあり、その「熱と光」に大いに励まされもした。
四国教区を挙げての協力、各地でのお心のこもったおもてなし……。お遍路さんを迎える優しさに満ちた風土は教会にも根付いている。
課題をひとつだけ。職場でもサークルでも「この話を最も聞いて貰いたい人がここに居ない」という現実がある。教会も然り。四国の各地で開催した集会に参加「しなかった人々」とどのように関わっていけるのか、が今後も大きな課題として示されている。
(片岡謁也報)
第36総会期第2回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、6月29日に、教団会議室で開催された。
前回委員会議事録承認後、事務局より「能登半島支援ニュース」第5号を4月に発行し、全国の諸教会・伝道所に発送、配布したこと「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援募金への引き続き協力お願いのチラシを各教区総会への出席のみなさんに向けて配布したとの報告があった。
また、現在(2009年6月)の募金状況、会計報告があり、募金状況は1億2100万円強であり、その内7000万円弱が再建された会堂等に送金されていることが報告された。
次に陪席された中部教区能登半島地震被災教会再建委員会の小宮山剛委員長より現在の再建状況、再建中の会堂等の様子を写真集で説明された。また、受諾のあった11教区の教区総会に出かけて、全国募金への感謝とお願いの挨拶をし、「感謝のご報告とお願い」の挨拶文を教区総会議員のみなさんに配布したとの報告があった。
続いて高橋潤中部教区議長より中部教区で扱っている支援献金会計の状況についての報告があった。
以後、協議に入り、まず、羽咋教会の新会堂建築についての基本構想、計画案が出されたものについて、その状況を確認した。次に七尾教会について牧師館は既に再建されているが教会堂及び幼稚園園舎の再建についての状況が報告された。協議の結果、詳細な再建計画及び資金計画を早急(次回委員会まで)に出してもらうこととした。
次に募金について、ここのところ少々頭打ちであるが、当初目標の1億5000万円に向けて更に努力していくことが必要であると再確認した。そのために再度募金お願いのポスターを夏頃に作成し、全国諸教会・伝道所に発送、配布して、お願いすることにした。
次回、第3回委員会は10月9日、教団会議室で開催の予定。
(津村正敏報)
第36回総会期第1回靖国・天皇制問題小委員会が、2009年7月13日(月)~14日(火)、日本キリスト教会館4階教団会議室で開催された。
今期の委員には釜土達雄(委員長・七尾教会)、芳澤信(真和志教会)、沼田和也(宇和島中町教会)、七條真明(高井戸教会)、栗原清(武蔵豊岡教会)の5名が選任された。小委員会書記には互選により沼田委員が選出された。釜土達雄委員長による開会礼拝の後、自己紹介、書記選出に続き、報告・協議が行われた。
前総会期の小委員会から引き継がれた課題である1.信仰告白共同体としての日本基督教団の形成に寄与する働きを目指す。
2.1の大前提のもとに教団成立時から今日までの「教会と国家」の関係をどのように理解してきたかを検証する。
3.1、2を踏まえて「靖国・天皇制問題」を教会の課題、信徒の課題としていくために委員会として協議しながら担う。
4.当委員会の担っている課題と検証の成果を、社会委員会を経て教団に提言、各個教会に発信する。
5.NCC靖国神社問題委員会の働きで協力できることについては積極的に協力する。
以上を、実際にどのように発展的に継承するのかについて、委員の間で話し合いがもたれた。
そして、当委員会は「靖国・天皇制反対」を運動として行うのではなく、各個教会および信徒一人ひとりが、靖国神社や天皇制の問題とどのように向き合い、神の御前にどのような判断を下すのか、そのための材料となるような情報を発信してゆくという目的があらためて確認された。
今総会期については、「神道とは何か」「マインドコントロールとは何か」「靖国とは何か」「天皇制とは何か」というテーマで学びを重ねようと計画している。「何か」すなわち素朴な疑問に対する入門的な学びを重ね、最終的にはそれらを何らかの小冊子にまとめ、発信してゆくことを目標としている。
具体的なデモや署名運動に参加することができないとしても、また「わたしは小委員会とは異なる見解を持っている」というような意見が出ることも含め、それぞれの教会、また一人ひとりの信徒が「わたしは靖国・天皇制問題をこのように考える」という決断を、イエス・キリストへの信仰のもとに行ってゆく。そのための小さな助けとして本委員会が用いられることを切に願う。
次回の委員会は、11月16日(月)~17日(火)に開催される。
(沼田和也報)
▼5000人のパンが、教会学校分級の聖書箇所となった。小3の男の子が、このパンは「かなり大きいぞ」と言い出した。「一つのパンを1000人で食べたのだから」。小6の男の子が、暗算した。「パン一つが100グラムだと、100キロ、150なら150キロ、お相撲さん並だ」。論より証拠、量った方が早いということになった。6枚切りの食パン一枚が72グラム、思ったよりも軽い。▼小6の女の子が言う。「重さよりも大きさよ。」計測し、計算した。11×12㎝。厚さは2㎝、1000枚だと、高さ20メートル。その後はかなり手こずったが、結局、110×120㎝、高さは2メートルが具合の良い大きさとなった。5000人が2枚ずつだと、この巨大パン10個。▼わかりきったことに無駄な手間暇をかけた気もしないではないが、子どもたちはこうして、主の恵みの業の大きさを実感した。▼実験と議論から得られた子どもたちの結論。イエス様のパンは、愛や友情のように、分け合う者が増えれば増えるほど、一人の取り分が増える。
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