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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5024号】2024年 秋季教師検定試験(1面)

2024年10月26日

2024年秋季教師検定試験 補教師9名、正教師33名、他2名

保留が多く、厳しい結果に

 9月17日から19日まで、大阪クリスチャンセンターを会場に、2024年度秋季教師検定試験が行われた。秋季は正教師試験の受験者が多い回であり、今回の受験者数は、補教師試験9名、正教師試験33名、他に、補教師復帰試験1名、正教師転入試験1名であった。昨年度の秋季教師検定試験(補教師9名、正教師34名)とほぼ同規模であった。

 開会礼拝は「主よ終わりまで」(『讃美歌21』510番)の前奏で開始され、「すべての人に」(『讃美歌21』405番)を歌って主なる神を賛美した。説教は川島直道委員が担当。ヨハネによる福音書1章43〜46節から、これは弟子の召命の記事の一つであるが、「誰かが主イエスのところに連れてくることで弟子としての歩みが始まる。主との『接点』がある者がいることで、人は主のもとに行くことができる。私たちは、主との小さな『接点』となるように召されている」と語った。人々を主イエスのもとにお連れするために主に仕える者となるという召命と献身が強く意識された検定試験となった。

 事前に旧約及び新約の説教・釈義と組織神学論文、神学論文が提出されており、会場では、一日目に筆記試験、二日目・三日目に面接試験が行われた。

 事前提出物の内、説教ではテキストそのものから語るよりも自分の言いたいことを語っているものが見受けられ、釈義では、語句に丁寧に当たっていないものや一つか二つの注解書のみを浅く取り扱うだけのものが多く見られた。組織神学論文でも参考文献が少なく、独りよがりの主張になってしまっているものが目についた。日本語の文献しか読めなくても、できる限り多くの注解書に当たってテキストに迫ろうという誠実さを身に着けてほしい。

 筆記試験では、教憲教規においても旧・新約聖書神学においても、教団の教師への召命が不明瞭なために教憲の相応しい条項が挙げられていなかったり、適切な聖書箇所が挙げられていなかったりする答案が目立った。また、特に教会史では理解が不足しているために設問の意味を捉えていなかったり必要な語句を用いることができなかったりする答案が見受けられた。

 面接試験は、教団の教師への召命と献身を問うことを重視して行われた。言葉が整っていなくても教団の教師となる召命が明確な受験者もいれば、教師試験を単なる資格取得のごとく捉えてしまっている者もいた。面接の中で、合否あるいはレポートを課す保留であるかが受験者に告げられる。面接前の全体会において、合格であっても正式には教団総会で決定されるので、受験者には、正式な決定までは教会の週報等で公にすることは控えるようにとの注意が喚起された。また不合格の場合も、どのような形で主に仕えるかを確認するための時かもしれない等と、各自で結果を誠実に受け止めてほしいと勧められた。

 全体として、さらなるレポートを課す保留が多く、厳しい結果となった。忙しい中とは思うが、受験者には検定試験に向けてより誠実に準備することを望むとともに、各教会においても祈りと配慮をもって受験者を送り出すよう心がけてほしい。(春原禎光報)


講評

 教師検定試験に臨むたびに神がこの時代に日本基督教団という教会を憐れみ、今なお、み言葉を宣べ伝える者を興してくださるのだと胸を熱くする。今回も多くの受験者が与えられたことをまず感謝したい。

 一方で試験の結果は残念ながら芳しくなかった。試験の結果から見るに、課された課題の一つ一つが日本基督教団の教師として召されていること、その召しに応える業として受験者の中で結びついていないように見受けられる。

 日本基督教団の教師としての召命を問われるのは面接試験だけではない。どの科目も、教団が主の教会として健やかに伝道していくために神が必要とされたのである。その召しに応えるのは受験者一人の業ではない。背後に多くの祈りがあることを覚え備えてほしい。

第42総会期 教師検定委員会 委員長 清藤 淳


2024年秋季・正教師検定試験問題

教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

 次の2題について答えてください。

1.教憲は、教団の信仰告白をどのように定めているか、記してください。その上で、教団信仰告白とはどのようなものであるかを説明してください。

2.宗教法人格をもつ二つの教会が合併する場合、教憲・教規と宗教法人法に基づく手続きを、条文を挙げて述べてください。

旧約聖書神学(60分)

 次の2題に答えてください。

1.エレミヤ書の「新しい契約」について論じてください。

2.旧約聖書におけるシャローム概念について、聖書箇所を2つ挙げて論じてください。

新約聖書神学(60分)

 次の2題に答えてください。

1.パウロの復活理解について、聖書箇所を挙げて論じてください。

2.主の晩餐について、聖書箇所を挙げて論じてください。

教会史(60 分)

 以下の3題から2題を選び、語句群の言葉を用いつつ論述してください。語句群は記述の際に、下線を引いて使用してください。

1.ニカイア公会議について述べてください。

 語句群 コンスタンティヌス、アレイオス論争、アレクサンドロス、アタナシウス、エウセビオス

2.「ジョン・ウェスレーとメソジスト運動」について述べてください。

 語句群 新世界への宣教、モラヴィア派、ジョージ・ホイットフィールド、独立戦争、フランシス・アズベリー、英国国教会

3.「第二ヴァチカン公会議」を説明し、キリスト教的意義について述べてください。

 語句群 ヨハネス23世、「アジョルメント(時代への適応)」、パウルス6世、「教会と現代世界の間の架け橋を築こう」、「現代世界憲章」

第64回「キリスト教教育主事」 認定試験公

第64回(2025年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。

◆受験願書提出期限 2024年12月9日(月)

 (提出物1〜7を教区に提出)

◆論文提出期限 2025年1月31日(金)

 (試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出)

◆試験日時 2025年3月7日(金)

      午前11時〜午後2時

◆試験会場 大阪クリスチャンセンター会議室〒540−0004大阪市中央区玉造2−26−47

◆試験科目

イ.筆記試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分)

 *試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します。

ロ.面接

ハ.6000〜8000字(400字詰め原稿用紙15〜20枚)「日本におけるキリスト教教育の歴史と展望」

◆提出物

◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出してください。

1.受験願書・所属教会主任教師の推薦書

…1通

2.履歴書・信仰歴…1通

3.教区の推薦書…1通

 (以上は教育委員会所定のもの)

4.出身学校校長の推薦書…1通

5.出身学校成績証明書…1通

6.「私はなぜキリスト教教育主事をめざすのか、召命との関連で」記述書 800字(400字詰め原稿用紙2枚)程度

7.受験料 5,000円

教育委員会所定の用紙は、教団教育委員会宛に、住所、氏名を記した返信用封筒に140円切手を添えて請求してください。

◆問い合わせ

 日本基督教団教育委員会 〒169−0051

  東京都新宿区西早稲田2−3−18−31

  TEL03−3202−0544

  e-mail〈kyouiku-c☆uccj.org〉

☆を@に変えて

2024年10月

日本基督教団教育委員会 委員長 横山ゆずり

財政状況悪化、互助財源の枯渇が課題

全国財務委員長会議

 第2回全国財務委員長会議が、9月24日、25日にかけて教団会議室(オンライン併用)で行われた。一日目は網中彰子総幹事の挨拶の後、沖縄教区を除く16教区(オンライン出席8教区)の財務委員長より各教区の財務状況が順次報告された。尚、沖縄教区からは報告書の提出があった。

 各教区からの報告を通して、現住陪餐会員の減少に伴う財政状況の悪化が示された。特にコロナ期間で減額された教区負担金を以前の水準に戻せないため、不足分を特別会計の積立金を繰り入れなければ新年度の予算が立てられない教区が散見された。また、各教区の互助制度の拡充が図られる一方、互助を維持する財源が枯渇している状況も確認された。

 各教区から出された現状の課題への対応については、旅費規定の見直し、教区職員の勤務体系の改定、会議等のオンライン活用による支出削減を目指すことであるが、それでも、集会や伝道活動は縮小しないように懸命に知恵を絞っている財務委員長の姿にとても励まされる思いであった。

 二日目は、各教区からの報告に続き、大三島義孝財務幹事より2023年度の決算報告、道家紀一総務幹事より2022年度以降の教勢統計の報告があった。教会・伝道所数、教師数、信徒数、受洗者数が減少に転じる中、2023年度より礼拝出席者数がやや回復し、礼拝献金、特別献金が増加に転じたことは喜ばしいことであった。また、宇田真予算決算委員長より2025年度の負担金に関する説明、年金局と出版局から2023年度の事業報告ならびに決算報告があった。

 今後も厳しい状況が続くことが予想されるが、各教区の課題を共有しつつ、祈り、支え合いながら歩みを進めていきたい。(川村尚弘報)


予算決算委員会

 第6回予算決算委員会を監査委員会と合同で、9月24、25日の全国財務委員長会議前後に開催した。

 はじめに網中彰子総幹事より次の「総幹事報告」がなされた。①能登半島地震被災地に豪雨が襲った。輪島教会は床上浸水等の被害はなく、礼拝をささげることができた。②教団の職員の給与改定委員会が8月に発足し、協議が開始された。この委員会は、40歳以下の世代が、希望を持って働けるよう、給与体系を整えることを目標としている。また、収益事業会計を圧迫している未収金の問題に対しては、この問題の解決のため、事務局として可能なかぎりの対応をしている。そして、9月17日から19日にかけて、大阪クリスチャンセンターで秋季教師検定試験が実施されたこと等が報告された。

 大三島義孝財務監事は、今年の1月1日より施行された電子帳簿保存法に対応するため、財務関係のDX化が推進していることを報告した。さらに大三島幹事は、今後の検討課題は、判子レス・ペーパーレス・キャッシュレスであることを述べた。

 諸報告の後、第42総会期第5回予算決算委員会議事録案の件、第5回 常任予算決算委員会議事録案の件を扱い、承認した。続いて、2025年度予算案(経常会計・収益会計)に関する件と、2025年度負担金算定に関する件を一括して扱った。宇田真委員長より、以下の説明がなされた。①2.事業活動支出5款年金局繰出金は、1850万円で計上。②2.事業活動支出6款 他団体分担金NCCは、10%減額し、526万円で計上。③2.事業活動支出10款部落解放センター繰出金は、1400万円で計上するが、部落解放センターから予算案に対して意見がある場合、書面で提出するよう求める。④予備費支出は、138万円で計上。⑤収益事業会計は原案通り。協議の結果、2025年度予算案、2025年度負担金算定について承認した。(田村毅朗報)

コネクト-なかま・イエスさまとつながる

 9月16日11時から16時半、日本基督教団青年大会2024を開催した。テーマ、「コネクト−なかま・イエスさまとつながる」のもと、全国6会場、北海道会場(札幌教会)、仙台会場(東北教区センター・エマオ)、東京会場(三崎町教会)、名古屋会場(金城教会)、大阪会場(茨木教会)、九州会場(福岡中部教会)を備え約270名の中高生、大学生、社会人、教職者らが集められた。開会礼拝のメッセンジャーとして野田沢師(学生キリスト教友愛会SCF総主事)、講師として久保哲哉師(聖学院中学校・高等学校チャプレン)、堀岡満喜子師(北陸学院学院長、中学・高校校長)を迎えての開催となった。野田師は北海道会場から、久保師は東京会場から、堀岡師は大阪会場からの奉仕だった。また東京会場にはこの大会のために原田恵兄(更生教会)を中心とした賛美チームが形成され、青年を中心としたバンドチームで奉仕した。

 今回は諸教会、伝道所、また各教区、地区で青年活動がなかなか出来にくくなっている現状を踏まえて、これまでのように1カ所に集まり宿泊を伴う形での開催ではなく、各会場で青年たちが集まる場が備えられるように、継続可能な青年大会となるようにとの願いから、全国6会場を繋いでのオンライン併用による大会の開催となった。

 これまで日本基督教団では、青年担当部署がなくなって以来、青年伝道のための有志団体が組織され、また各分区、地区、教区がそれぞれに青年伝道の働きを担って来た。その中で教団としては2014年に伝道委員会・教育委員会・伝道推進室の共同開催で400人規模の教会中高生・青年大会をYMCA東山荘にて開催し、そして2017年夏〜2018年春にかけて、宗教改革500周年記念事業として「リフォユース500教会中高生大会」(280人規模)および「リフォユース500ユースカンファレンス(青年大会)」(1000人規模)を開催してきた。

 さらなる青年大会のために開催が企画されていたが、コロナウイルス感染症の影響によって開催することが出来ず、昨年秋に「青年大会実行委員会」が宣教委員会のもと組織され、準備を重ね、実に6年半ぶりの開催となった次第である。

 一度立ち止まっていた教団の青年大会が再び歩み出すことが出来たことを素直に感謝したい。教会に連なり、信仰生活を送る青年たちが、信仰を同じくする仲間たちと出会い、主イエス・キリストにある交わりを思い起こすことが出来たと思う。この青年大会によって全国各地に諸教会、伝道所がたてられている日本基督教団だからこそ、各個教会ではできない伝道がここに示されたことを思う。この大会が一つのきっかけとなって、各地域において青年たちが主体となる集会が継続して開催されることを願いつつ、これからも青年が仲間たちとイエスさまとconnect(コネクト)できるように祈りつつ、なすべきことを示されて歩みを重ねたい。

 この大会を覚えて青年を送り出してくださり、また献金をおささげくださった諸教会、伝道所、連なる方々に、また祈りによってもこの業に加わってくださった方々に心から感謝いたします。

(堀川 樹報)

 9月に高知市立自由民権会館友の会主催の講演会で講演を担った。歴史研究者でもない牧師に、なぜこのような依頼がきたのか戸惑った。主催者の言葉では、土佐の自由民権運動とキリスト教との関わりについて、一度キリスト教の立場から話を聞きたいということになったとのことだった。講演題は「土佐自由民権運動とキリスト教」で、出席者は50名余り、約3分の2は教会関係者以外であった。

 講演では、行き詰まっていた自由民権運動を進めるために板垣退助が宣教師に協力を求めたこと、自由民権運動の拠点であった立志社の少なくない若者が高知教会員であったことなどを話した。また、どうしてキリスト教が土佐の自由民権運動の精神的基盤となったのか、キリスト教の内容に踏み込み説明した。

 講演後、主催者からは、「自由民権運動とキリスト教の関わりがよく分かった」、「自由民権運動の原動力が分かったように思う」と言われ、講演を担った私も本当に感謝であった。

 講演で、後に衆議院議長となった片岡健吉についても触れた。彼は、国会開設建白書を持ち上京した際、投獄された。しかし、二年の獄中生活の間、聖書を読み、特に罪の赦しの恵みを明確に受け取ったと後に振り返っている。神の召しに生き、神に支えられた信仰の先達の姿を、改めて心に刻む時となった。

(教団総会書記 黒田若雄)

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