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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5021号】︎全国社会委員長会議・社会委員会(3面)

2024年7月27日

 「災害に備える」をテーマに

社会委員長会議

 6月24日、25日、全国社会委員長会議が教団会議室で開催された。出席者は教区・支区の代表者15名、発題者3名、社会委員6名、事務局2名の計26名だった。この会議のテーマは「災害に備える」というもので、開会礼拝では柳谷知之社会委員長より、マタイによる福音書25章31節以下およびヘブライ人への手紙13章1節以下より、日ごろの私たちの生き方、在り方を顧みる時が与えられた。続いて、各教区・支区より活動報告およびアンケート回答がなされた。今回は事前に災害への備えに関するアンケートを依頼し、当日はそのアンケートに基いて報告してもらった。

 アンケート内容は以下の通り。「①教区における災害窓口はありますか。また、災害が起こった時にどのような組織や体制をお考えでしょうか。②教区として災害への備えをどのようになさっていますか。③今までに、災害に対してどのように対応されたのか教えてください。④教区として災害への備えに関して課題があればお願いいたします。⑤災害対策として教団に期待することやご要望があれば教えてください」。

 アンケートは19教区・支区から回答があった。大災害を経験した教区とそうではない教区で備えへの差が見られた。各教区・支区のそれぞれの考えに基づいた対策や災害マニュアルの共有、また地域独自の課題を聞くことができ、有意義な時であった。

 夕食休憩後、能登半島地震をめぐって、中部教区の対応を加藤幹夫中部教区議長より、ボランティア活動報告を野田沢牧師より受けた。能登半島の刻々と変わる状況に中部教区が丁寧に関わったことと、また複雑な課題の一部分を分かち合うことができた。活発な質疑応答や意見交換がなされ、一日目を終了した。

 二日目は教団救援対策本部の実働報告を道家紀一幹事より、またACTジャパンの活動報告を牧由紀子氏より聞いた。教団は、「救援対策基金に関する運用規定」に基いて行動していること、BCP(事業継続計画)も作成したがまだ精査が必要な段階であることが報告された。ACTジャパンは3月と5月に炊き出しを行い、6月からは月に一度カフェを開く予定であると報告された。各報告後に質疑の時間をもち、その後は中部教区社会委員会活動報告を聞き、全体会へと進んだ。全体会では、教団や社会委員会への要望、社会委員長会議についての提言などがあった。

 久しぶりの対面での会議に喜びの声が聞かれた。特に災害への備えには日ごろからのつながりや関係作りが大切であるため、今回の会議で顔の見える関係を築き上げる重要性を実感することができた。大塚啓子委員の閉会祈祷をもって終了した。

第6回社会委員会

 全国社会委員長会議後、開催された。

 真壁巌委員による開会礼拝の後、日本キリスト教社会事業同盟報告を受けた。「教団との関係を考える会」第2回会合が2月27日にオンラインで開催され、2名の発題があった。

 主な協議事項は、まず社会委員長会議の振り返りを行った。会議を受けて、教団のHPの文書・資料集に各教区の災害対応マニュアルを載せる準備をすること、アンケート結果の一部を教団常議員会と共有することとした。また、会議のまとめを作成し、欠席した教区に送ることとした。募金に関しては、6月20日現在、能登半島地震緊急救援募金として7834万5783円がささげられている。6月末までとされていたウクライナ救援募金を12月末まで、またガザ救援募金も12月末まで延長することを決めた。

 その他、第43回教団総会に提出する資料の確認、「社会委員会通信」第52号を教団総会までに発行することを決め、髙承和委員の祈りをもって閉会した。

(大塚啓子報)

2024年 在日大韓基督教会 日本基督教 平和メッセージ

2024年 平和聖日

日本基督教団 総会議長 雲然俊美 

在日大韓基督教会総会長 梁栄友 

主よ、平和をわたしたちにお授けください。わたしたちのすべての業を 成し遂げてくださるのはあなたです。わたしたちの神なる主よ あなた以外の支配者が我らを支配しています。 しかしわたしたちは あなたの御名だけを唱えます。

(イザヤ書 26章12節〜13節)

 涙も枯れるほどの恐怖が、いまもガザ地区を覆います。主イエスが、愛と平和と和解をもたらすためにこの世に遣わされ、愚かなわたしどものために十字架刑となった地において、多くの無辜の命が強大な軍事力によって弄ばれるように奪われています。「わたしたちの神なる主よ あなた以外の支配者が我らを支配しています」。それは同時に、わたしどものうちにある愚かさでもあります。

 しかしわたしどもは、何度でも主イエスに立ち帰り「あなたの御名だけを唱えます」。そしてどうか「平和をわたしたちにお授けください」と悔い改めと共に深く祈り求め、ここに平和メッセージを宣言します。

<パレスチナにおける紛争について>

 近代以降、植民地主義と資本主義による支配の根源が凝縮されたパレスチナにおいて、剥き出しの恐怖と残虐さが生々しく日々、私どもの前に、マスメディア、ソーシャルネットワーク等を通じて激しく突き出されています。こうしている今も、イスラエル軍は西側諸国の物理的心理的援護を背景に、罪なきパレスチナ人を殺戮し、ガザ地区の人びとは昼夜問わず恐怖に包まれ、地獄を生きているのです。かつてホロコーストの地獄で命を奪われたユダヤ人、被差別民、障がい者たちの魂、同時に今、世界中の抑圧された人びとの魂もまた、おぞましいジェノサイドの中で、再び容赦なく踏み潰されています。

 それでも同じ時にまた、世界中で、この紛争を終わらせようと多くの人びとが声を上げ、世界中のユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒の人びともまた傷ついたパレスチナの人びとのために祈りを共にしています。わたしどもも、パレスチナに一刻も早く真の平和がもたらされるよう祈ります。

<日韓の歴史について>

 1910年の朝鮮併合により日本の植民地とされた朝鮮半島から、日本の軍需工場や鉱山、炭鉱に労働力として強制連行された朝鮮人労働者を追悼する碑が日本各地に建立されています。その中で2024年1月29日、多くの市民の反対の声を無視し、群馬県知事は群馬県立公園「群馬の森」に建立された「記憶 反省 そして友好」と刻まれた朝鮮人労働者追悼碑の撤去工事を開始しました。在特会を含めた右派系市民団体による誤った歴史宣伝を元に、強制連行などなかった等と歪められた歴史理解に行政、政府が同調し、日本各地で同様の事態が進んでいます。

 日本基督教団と在日大韓基督教会は、このような誤りと悪意に満ちた日韓の歴史を継承するのではなく、朝鮮半島と日本、東北アジア全体の真の平和を愛と和解と調和の中で共に未来を目指し歩み続けます。

<アジアの平和について>

 2023年度の向こう5年間の日本の防衛費は43兆円という空前の金額となりました。2022年にイギリス、イタリアと戦闘機開発を合意した結果、2024年3月には遂に第三国へ最新型戦闘機を輸出することを国会審議もせずに決定していまいました。日本は他国から眺めれば巨大な軍事国家を目指し、国際社会における平和の秩序を保つことを放棄するのではという懸念を、かつて日本が侵略した地域の人びとにもたらします。

 また、台湾有事を見据えた中国への牽制としての米国軍事同盟の強化は、朝鮮半島と南西諸島を戦闘地域と想定しています。とりわけ沖縄では、2016年以降、米軍基地のみならず自衛隊基地の増強と新たな基地設置が続いており、そこに暮らす人びとの未来を脅かし、平和を遠ざけています。軍事で平和は守れません。わたしどもは繰り返し、何度でも訴え続けます。そして、日韓の市民とアジアの人びとと共に歩みます。

<原発依存からの脱却について>

 東京電力福島第一原子力発電所から放射能汚染水海洋投棄が始まり、2024年度は54,700トンの汚染水が投棄される予定で、トリチウムの総量は約14兆ベクレルになると報道されています。

 また、2024年1月1日に起きた能登半島地震では、震源地の近くに多くの原発があり、多くの人が第二の原発被害を思い浮かべました。幸いにも原発に被害はないとされましたが、避難経路に多くの課題があることが浮き彫りとなりました。

 振り返れば、2011年の東京電力福島第一原発のメルトダウン・爆発により海洋に流れ出た、希釈されていない放射性液体廃棄物は、セシウム137で15,000兆ベクレルであり、年間管理目標値2,200億ベクレルの約7万年分です。この放射性物質は、いまも海洋を移動しています。地震の多い日本の国土において原発ほど命を脅かすものはなく、直ちに運転を停止させ、速やかに廃炉への作業に取りかからねばなりません。

 わたしどもは、人間の力では制御できない原発に依存するエネルギー政策からの脱却を強く求めます。

 2000年生まれの教職も共に新任教師オリエンテーションに出席した。6月末。着任して3か月。それぞれ懸命に福音伝道のために力を注いでおられる中、学びと親睦の時が与えられた。じゃんけんで勝者の背後に敗者が連なっていくゲームの時、勝ち抜く新任教師をよく見るとパーしか出さない。そのことに皆気づき始め、結局負けてしまう。その後もその方はじゃんけんの時にはパーしか出さないのを見て、思わず「パーを出し続けるんですね」とお声をかけたら「そうなんです」と笑って頷いておられた。理由があるかもしれないが聞かなかった。

 教師検定試験の直前の礼拝で説教者が「すべてを神さまに手放してください」と手のひらを上に向けたのを思い出す。洗礼を受けた時、もう完全に主のものとされた喜びを味わいながら、その後自分のこだわりなどをグーのように握りしめていないか。

 教会学校のイースター礼拝で「グーからパー、握りしめていた自分を神さまにお任せしましょう。私たちのために十字架にかかって死なれたイエスさまは復活して死に勝ちました。だから今日は勝利のⅤ、チョキでお祝いしましょう」と話したことがある。チョキははさみ。悪霊は人を分断していく。聖霊はつないでくださる。信仰を与えられても愚かな行いはあるが、委ねるお方がいる幸いを思う。

(教団総幹事 網中彰子)

 主の聖名を賛美いたします。

 日本基督教団では、一日も早く、ウクライナとパレスチナ・ガザに平和と、人々の命が守られることを祈り、社会委員会を通して人道的支援のための募金を行っています。募金期間を2024年12月末まで延長いたします。ご協力をお願いいたします。

 2024年7月

第42総会期日本基督教団 社会委員長 柳谷知之


ガザ救援募金・ウクライナ救援募金

募金期間:2024年12月末
目 標 額:特に定めず
送 金 先:加入者名 日本基督教団社会委員会
郵便振替:00150-2-593699
(通信欄に「ガザ救援募金」もしくは「ウクライナ救援募金」とお書きください。)

 さて、わたしは長老の一人として、また、キリストの受難の証人、やがて現れる栄光にあずかる者として、あなたがたのうちの長老たちに勧めます。 あなたがたにゆだねられている、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って、自ら進んで世話をしなさい。卑しい利得のためにではなく献身的にしなさい。 ゆだねられている人々に対して、権威を振り回してもいけません。むしろ、群れの模範になりなさい。 そうすれば、大牧者がお見えになるとき、あなたがたはしぼむことのない栄冠を受けることになります。
 同じように、若い人たち、長老に従いなさい。皆互いに謙遜を身に着けなさい。なぜなら、
「神は、高慢な者を敵とし、
謙遜な者には恵みをお与えになる」
からです。
 だから、神の力強い御手の下で自分を低くしなさい。そうすれば、かの時には高めていただけます。 思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。
 身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、この世で同じ苦しみに遭っているのです。それはあなたがたも知っているとおりです。 しかし、あらゆる恵みの源である神、すなわち、キリスト・イエスを通してあなたがたを永遠の栄光へ招いてくださった神御自身が、しばらくの間苦しんだあなたがたを完全な者とし、強め、力づけ、揺らぐことがないようにしてくださいます。 力が世々限りなく神にありますように、アーメン。

 わたしは、忠実な兄弟と認めているシルワノによって、あなたがたにこのように短く手紙を書き、勧告をし、これこそ神のまことの恵みであることを証ししました。この恵みにしっかり踏みとどまりなさい。 共に選ばれてバビロンにいる人々と、わたしの子マルコが、よろしくと言っています。 愛の口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリストと結ばれているあなたがた一同に、平和があるように。

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