京都教区総会が、5月3日~4日、京都丸太町教会を会場に開催された。
教団問安使の石橋秀雄教団総会議長は、当日会場教会を訪れたものの、会場の礼拝堂に入ることが許されず「応接室」に案内され、総会にも礼拝にも与ることが出来なかった。
また、教団新報の取材については、昨年度に引き続き、陪席も傍聴も許可されなかった。やむを得ず、公表された選挙結果のみを以下に記す。
教団総会議員選挙結果
【教職】井上勇一(洛南)、入治彦(京都)、横田明典(近江金田)、望月修治(同志社)、韓守信(長岡京)、川上信(八日市)、谷村徳幸(水口)、山田真理(上鳥羽)、大澤宣(紫野)
【信徒】原田潔(大津東)、川上穣(錦林)、平田眞貴子(平安)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、造田弘司(水口)、押本年眞(常置委員会推薦)、中井正子(常置委員会推薦)、菅恒敏(常置委員会推薦)、西井義(近江金田)
(新報編集部報)
4月末の北海教区、四国教区を皮切りに始まった2012年度の各教区総会は6月30日の神奈川教区をもって終了した。いま、17教区の総会をふりかえって、まず導きたもうた主に感謝すると共に、気づかされた点をいくつか記しておきたいと思う。
各教区総会において第38回教団総会議員が選出された。けれども沖縄教区だけは今回も未選出。それなりの言い分があるのであろうが、教団に属する教区であるかぎり、教規に従って選出してほしかった。
異なった意見であっても教団総会の場で正々堂々発言するのが本筋ではないか。
教区総会は教団問安使と各教区内の議員たちとの貴重な話し合いの機会である。多少の差異はあったが東日本大震災救援についての教団の取り組みをめぐって話し合いがなされた。独自に救援活動をすることに熱心だった教区もいくつかあったが、募金に関しては教団ルート一本に絞ってすることが望ましいし、今後もその線で協力していきたいとする教区が多かった。被災教区の教会や地域の人々に立ち上がる勇気や希望を与えることを祈りながら救援の努力を継続していきたい。
各教区の教勢の減退は歯止めがかかっていない。それに伴い財政面でも縮小傾向は否めない。厳しい時代ではあるが『伝道に熱くなる教団』との石橋秀雄教団総会議長の言葉どおり、すべての人に真の救いを与える主キリストの福音を力強く語り続けねばならないと思う。
教区総会の開会礼拝で聖餐式を執行した教区があった。出席者一同が日本基督教団信仰告白を唱和し、一つ信仰のもとにパンとぶどう酒をいただいた。同席していた私は同じ信仰告白と教憲・教規を守りながら共に伝道していく喜びを覚えた。
教会会議であるから自由闊達に異なる意見が交わされる雰囲気はすばらしいものである。しかし、どこまでも建設的であってほしい。たとえ熱心のあまりであっても誹謗・中傷めいた発言は慎みたい。教規施行細則第4条の2に「建議は教団の教務または行為について、建設的提言をするものとし、請願は、教務機関の処置に対し希望を訴えるものとする」とある精神を大切にしたいものである。
終わりに私が励まされたことを二、三記しておく。常陸大宮伝道所開設を可決承認したこと(関東教区)、立川開拓伝道推進を可決したこと(西東京教区)、センター北教会設立(神奈川教区)、山形県(山形北地区)の新庄地域にある3教会(新庄教会・新庄新生教会・新庄本町教会)が長い祈りの備えを経て合同し、新しく新庄教会が誕生したこと。特に新しい新庄教会の誕生を東北教区総会が可決したことは、今後の日本全体の伝道を展開していく上で示唆していることは深く、大きい。教区全体が合同した新教会を理解し支えたことが大切なポイントではないかと思う。
戒規・免職反対関連決議3件可決
第128回神奈川教区総会が、6月30日、清水ヶ丘教会を会場に開催された。教団総会予備投票時には正議員236名中201名と、出席率が高かった。
冒頭、組織前に北村慈郎推薦議員の議員資格について、議員とすることは教区規則に違反しているのではないかとの意見が述べられ、説明が求められた。岩﨑隆議長は、教団の正規の手続きに従い教師正議員として扱うことはしなかった、一方で、事柄は教区で議論を積み重ねて来たことであり、また裁判で係争中でもあるので推薦議員とした、と答えた。
選挙時にも同趣旨の質疑がなされた。被選挙権はあるのかとの問に、岩﨑議長は、ないと答えた。
補教師の准允執行に関する件では、5名の志願者が一人ひとり所信を述べ、岩﨑議長が、通例のごとく、「教団教師検定試験は不当とまでは言えない」と認める承認を得た上で、一人ひとり個別にはかり執行を承認し、その後直ちに准允式が執行された。
第二種教会「センター北教会」設立について、小泉健主任担任教師から設立に到る経緯が説明され、祝福の拍手のもとに、承認された。
岡本知之教団問安使の挨拶では、議長挨拶の追加説明として、神奈川教区から2、700万円の東日本大震災復興救援のための献金が寄せられたことへの感謝が述べられた。
教団総会時の議案整理を不当とする意見には、手続きは間違っていない旨説明がなされ、また、フリー聖餐を禁止する条文はないという意見には、教規10、135、136、138①②の各条項を上げて、受洗者のみが聖餐に与るべきことは明確だと説明した。
「第38回(合同後23回)教団総会に聖餐のあり方について慎重かつ十分に論議する場を教団内に設置する議案を提出する件」では、多数決で決する前に十分な議論が必要だとの提案理由が述べられた。議論を否定して執行したのではないか、それなのに議論するのは無意味だとの反論もあった。選挙の際に投票事務に不手際があったこともあり、この時点で閉会時間が迫っており、あまり議論の余裕はないまま採決となり、169中107名の賛成で可決された。
「第38回(合同後23回)教団総会に教区総会で決議して出した教団総会議案を事前整理なく議案として扱うことを求める議案を提出する件」では、議案整理委員会は形態が整っているかを審議すべきで、内容を審議してはならないとの主旨の提案理由が述べられた。議案整理委員会は教団総会議長に対して見解を述べたのであって、議案としての可否は議長が下した判断であり、この提案理由そのものに事実誤認があるとの反対意見が述べられた。15分刻みの時間延長の中で採決が行われ、169中104名の賛成で可決された。
「第38回(合同後23回)教団総会に北村慈郎教師の『免職』撤回を求める議案を提出する件」では、戒規施行細則に違反すること、教規第71条(5)に抵触すること、第36回教団総会第44号議案の決議に抵触することなどが提案理由として上げられた。討論の時間は殆ど取ることが出来ず採決の結果、168中99名の賛成で可決された。
尚、日本ホーリネス教団神奈川教区上中栄総会副議長、在日大韓基督教会横浜教会李明忠牧師及び東北教区被災者支援センター専従者佐藤真史氏から、十分時間をとって、丁寧な来賓挨拶・説明を受けた。
教団総会議員選挙結果
【教職】岩崎隆(六ツ川)、藤掛順一(横浜指路)、古谷正仁(蒔田)、森研四郎(鎌倉)、宇野信二郎(横浜大岡)、寺田信一(横須賀小川町)、平良愛香(三・一)、須田拓(橋本)、森田裕明(横浜本牧)、宗野鏡子(田園江田)、高橋博(新丸子)、池迫直人(藤沢大庭)、尾毛佳靖子(戸塚)
【信徒】望月克仁(鎌倉雪ノ下)、都筑正顕(横須賀小川町)、小川信順(茅ヶ崎)、中林克彦(鎌倉雪ノ下)、杉森耀子(小田原十字町)、塚本智子(横浜指路)、谷口尚弘(紅葉坂)、佐竹博(辻堂)、伊東永子(翠ヶ丘)、公文照子(厚木上)、坂井美智子(六角橋)、佐々木雅子(鎌倉恩寵)、内田眞一郎(横浜明星)
(新報編集部報)
34:1 モーセはモアブの平野からネボ山、すなわちエリコの向かいにあるピスガの山頂に登った。主はモーセに、すべての土地が見渡せるようにされた。ギレアドからダンまで、
34:2 ナフタリの全土、エフライムとマナセの領土、西の海に至るユダの全土、
34:3 ネゲブおよびなつめやしの茂る町エリコの谷からツォアルまでである。
34:4 主はモーセに言われた。「これがあなたの子孫に与えるとわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った土地である。わたしはあなたがそれを自分の目で見るようにした。あなたはしかし、そこに渡って行くことはできない。」
34:5 主の僕モーセは、主の命令によってモアブの地で死んだ。
34:6 主は、モーセをベト・ペオルの近くのモアブの地にある谷に葬られたが、今日に至るまで、だれも彼が葬られた場所を知らない。
34:7 モーセは死んだとき百二十歳であったが、目はかすまず、活力もうせてはいなかった。
34:8 イスラエルの人々はモアブの平野で三十日の間、モーセを悼んで泣き、モーセのために喪に服して、その期間は終わった。
34:9 ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満ちていた。モーセが彼の上に手を置いたからである。イスラエルの人々は彼に聞き従い、主がモーセに命じられたとおり行った。
34:10 イスラエルには、再びモーセのような預言者は現れなかった。主が顔と顔を合わせて彼を選び出されたのは、
34:11 彼をエジプトの国に遣わして、ファラオとそのすべての家臣および全土に対してあらゆるしるしと奇跡を行わせるためであり、
34:12 また、モーセが全イスラエルの目の前で、あらゆる力ある業とあらゆる大いなる恐るべき出来事を示すためであった。
32:1 天よ、耳を傾けよ、わたしは語ろう。地よ、聞け、わたしの語る言葉を。
32:2 わたしの教えは雨のように降り注ぎ/わたしの言葉は露のように滴る。若草の上に降る小雨のように/青草の上に降り注ぐ夕立のように。
32:3 わたしは主の御名を唱える。御力をわたしたちの神に帰せよ。
32:4 主は岩、その御業は完全で/その道はことごとく正しい。真実の神で偽りなく/正しくてまっすぐな方。
32:5 不正を好む曲がった世代はしかし、神を離れ/その傷ゆえに、もはや神の子らではない。
32:6 愚かで知恵のない民よ/これが主に向かって報いることか。彼は造り主なる父/あなたを造り、堅く立てられた方。
32:7 遠い昔の日々を思い起こし/代々の年を顧みよ。あなたの父に問えば、告げてくれるだろう。長老に尋ねれば、話してくれるだろう。
32:8 いと高き神が国々に嗣業の土地を分け/人の子らを割りふられたとき/神の子らの数に従い/国々の境を設けられた。
32:9 主に割り当てられたのはその民/ヤコブが主に定められた嗣業。
32:10 主は荒れ野で彼を見いだし/獣のほえる不毛の地でこれを見つけ/これを囲い、いたわり/御自分のひとみのように守られた。
32:11 鷲が巣を揺り動かし/雛の上を飛びかけり/羽を広げて捕らえ/翼に乗せて運ぶように
32:12 ただ主のみ、その民を導き/外国の神は彼と共にいなかった。
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