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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4758号】人ひととき 井上 直さん 献身の思いを キャンバスに向けて

2012年10月13日

1983年京都府生まれ。洛北教会員。教会では教会学校教師や役員の働き場が与えられている。

物心ついたころにはすでに洛北教会での歩みが当たり前になっていた。16歳のペンテコステに信仰告白をし、今日に至るまで洛北教会一筋である。日常生活は波乱万丈だが、教会での信仰生活にはぶれがない。そのことは本当に感謝なことであり、だからこそ、日常の波乱万丈に向き合うことができている。
幼少のころから絵を書くのが大好きだった。周囲と比べて才能があるとは思えなかったが、その道に進みたいと、親に内緒で中学の担任の先生に紹介された美術系の高校を受験し入学。本格的に絵画の勉強を始める。
教会員から旅行のお土産として贈られたシスティーナ礼拝堂の壁画、ミケランジェロの「アダムの創造」の図録に感銘を受け、高校の卒業制作で初めて聖書を題材とした作品を制作。テーマは「受胎告知」。当時はカトリック志向だったと振り返る。
高校を卒業するも、美大の受験に失敗し、高校の先生を師としながら独学で進むことを決意する。23歳の時に初めて注文が入る。注文者は、「アダムの創造」を贈った教会員だった。
生活のために仕事は不可欠で、筆をとることができない時期もあったが、埃がかぶりつつある画材を目の前にし、涙しつつ祈りを捧げる中で、当時の仕事を捨て、画家として本気で生きることを25歳で決意する。
1年後、洛北教会を会場に、初めての個展を開催することが許された。牧師と教会員の理解に心から感謝をしている。その後何回か、他の教会も含めて個展を開催することができている。もちろん題材の中心は聖書である。教会での個展が伝道に繋がることを強く願って止まない。
どんなことがあっても信仰告白としての作品を制作し続けることが何よりの目標で、無名の自分を理解してくれる周囲の人々への感謝を忘れず、自分なりの献身の道を真っ直ぐに歩んでいくつもりだ。

2013年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2012年11月12日(月)
(教区により締切が早まる場合がありますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2012年12月10日(月)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円
三、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 申命記 8章2~10節
新約 使徒言行録 2章29~36節
②コースによって「説教」「釈義」の提出内容が異なりますので、必ず受験要綱でご確認ください。
③補教師(CⅢコース)の牧会学の課題
『牧会とは何か』について論述してください。
④Aコースについては、教師検定規則第4条第3号にもとづく試験が実施されます。
同対象者は、神学校を通して説明をうけ、それにもとづく手続をおこなってください。
四、正教師について
受験志願者は、直接教師検定委員会までお問い合わせください。
五、提出物(説教、釈義、牧会学等)締切について
当委員会への提出締切日は、2012年12月17日(月)必着です。
六、学科試験と面接試験について
学科試験は2013年2月26日(火)、面接試験は2月27日(水)、2月28日(木)に東京・日本キリスト教会館ビル内(教団会議室)にて実施します。詳細は受験志願者に通知いたします。不明な点は直接、当委員会へお問い合せください。
2012年10月13日
日本基督教団教師検定委員会
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
電話 (03)3202-0546

9月1~2日、第49回アンダーウッド国際学術講座が「主の御旨に沿う、東北アジア青年キリスト者の社会参加」を主題とし、韓国ソウル・セムナン教会(大韓イエス教長老会統合派)にて開催された。
同講座は、韓国最初の教会(セムナン教会)、教育(延世大学)、医療(セブランス病院)の礎を築いた宣教師の名を冠し、その宣教スピリットを継承するとの志により行われている。主題選定や企画・運営を青年が主体的に担っていることが特筆される。その背後には牧師・長老会を中心とする教会全体の祈りと指導、支援が存する。
また東北アジアにおける教会青年の交わりを覚えて中国・日本の青年も招かれ、今年は12名の教会青年が日本から参加した。
講師として、東方敬信青山学院大学名誉教授、パンズガン建国大学校教授、アンインソプ総神大学校教授が日中韓3か国から立てられた。
1日は開会礼拝後、3名の講演がなされた。東方氏は「礼拝は無限の時間と空間が凝縮された小宇宙、私たちはこの神のドラマの中に存在し、演じる」と語り、神の国を証しする社会的生き方を説いた。パン氏は中国出身の氏が夫婦揃ってキリスト教信仰へ、そして現職へと導かれたことを証しし、青年が神から中国宣教の召命を受け取ること、また祈りつつ待つ重要性を語った。アン氏はジャン・カルヴァンとアブラハム・カイパーの神学を参照しつつ、教会の積極的な社会参加として、政府の不正義への批判、社会福祉活動、キリスト者の政治活動の3点を論じた。講演後に3か国の青年代表が討論をし、講演への質疑応答も交え、主題理解を深めた。引き続いてグループ討論を行った。
2日の主日に日本からの参加者は午前9時30分から、セムナン教会日本語礼拝に出席した。講座2日目は午後3時の第5部礼拝(青年礼拝)から開始された。ソンヨンウォン牧師が「我々とみんなのために」(創世記1章26~28節)と題して説教、「三位一体の内在的交わりにおいて存在される神が、愛をもって経綸的三位一体へと歩み出された。この神の愛にかたどられたのが教会とキリスト者である。3か国の教会が執り成し合い、一つとなって神の愛を証しし、そこに北朝鮮の兄弟姉妹をも覚えていく」ことが奨められた。
礼拝後、東方氏が「社会的証しのキリスト教倫理」と題し講演、討論と質疑応答が行われた。
最後のプログラムは芸術作品発表会として、セムナン教会青年たちが讃美コーラス、福音ラップ、自作讃美歌の弾き語り、短編映画、福音舞踊などを通して主を証しした。福音の豊かさと青年層の賜物の厚さを味わうひとときであった。その後、中国と日本からの参加者・留学生が壇上で紹介され、共に讃美しつつ、韓国の兄姉と主の祝福を交換、感動のあまり涙する参加者もあった。イスヨン・セムナン教会主任牧師の祈祷により、全日程を終了した。
プログラムの中では繰り返し、「東北アジア国際情勢の緊張が報じられる中で、キリスト者が神の国を証しし、一致を目指して行く」よう祈られ、またこの講座を通して既にその出来事は始まっていると実感させられた2日間であった。
(松本周報)

有澤禧年先生を送る

有澤禧年教団出版局長が、9月22日逝去した。体調不調を覚え、28年牧会・伝道された八尾の地に帰り入院していたが、ついに御許に召された。出版局長辞任を申し出、退任の事務手続きに入っていたが、結果、教団総会の任期切れが迫る中、現職で亡くなった。 出版界全体の低迷に加えて、キリスト教出版物の不振が囁かれ、教団総会、常議員会などで出版局財政の立て直しがしばしば論議されるようになった時の登板だった。「労働牧師」を目指して、5年間の会社勤めを経験し、そこで培った企画力を活かして、3つの教会、関連施設を建設した手腕に期待された。局長就任2ヶ月後、新報の取材に次のように、当面の目標を述べている。「さまざまな出版局見直し論がある。まず、その是非を見極めること。次の局長のためにも組織の立て直しに務めること」。 この言葉からは、ショートリリーフの心づもりだったと聞こえるが、結果4年半、激務に耐え、出版業界が依然として厳しい環境下にある中で、舵を取り、出版局とその事業を守り通した。故人が挙げた当面の目標が、出版局の今後の課題でもある。

有澤禧年(日本基督教団出版局)12年9月22日逝去、77歳。東京都に生まれる。’59年東京神学大学大学院修了、同年八尾東教会に赴任、奈良教会を経て、08年まで八尾東教会を牧会し、同年より 日本基督教団出版局長を務めた。遺族は、妻・有澤智子さん。

 

「解放は創造できる-想像・創造・ソーゾー(神は救う)」。このようなテーマを掲げた第15回部落解放青年ゼミナールが、8月21日~24日の4日間、京都の錦林教会を会場に開催された。部分参加を含め35名以上の参加があった。
今回の青年ゼミは会場が久しぶりに大阪から京都へと移動したこともあり、プログラムも新しいものを加えて練り直したりと、「例年通り」で終わらないように工夫して準備をした。全員がグループに分かれて参加する劇形式のロールプレイング、フィールドワーク、狭山事件についての学習会、聖書研究…。全てのプログラムを通して意識したのは、まず差別されるという〈痛み〉を想像してみること、そしてその想像を解放への想像へとつなげ、実際に解放を創造しようとしてみること、である。フィールドワークでは東九条や崇仁の歴史を学び、新しい街づくりへの希望をお聞きした。また、ロールプレイングでは用意された劇の台本を読むことで、あるいはグループで自由に台本を作り直すことで、そして実際に演じてみることで、それぞれが差別の〈痛み〉、そしてそこからの解放を想像しようとした。それでは、この4日間、そのようなプログラムを通して私たちは解放を実際に“そうぞう”することができたのだろうか。
〈痛み〉を想像してみる度に、出会いが多くなる度に、学びが深まる度に、そしてそれぞれの「現場」のことを考える度に、解放の「想像」も「創造」も、まだまだ遠い道である、と思わざるを得なかった。しかし、青年ゼミに集ったそれぞれが自分の現場で、解放の想像も創造も難しい現場で、遠い道と知りながらも、それでも、解放へ向けてもがいている。そのことを、まじめに、そして時に腹を抱えて笑いながら多くのことを語り合う中で「想像」することはできた。そして、そのようにもがくひとりひとりが青年ゼミの4日間を「創造」したのである。そのことに、解放への希望(ほんの小さな希望ではあるが)を感じたいと思う。
(大川大地報/第15回実行委員長)

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