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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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コリントの信徒への手紙一11・23~29

2012年8月5日

11:23 わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、
11:24 感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
11:25 また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
11:26 だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。
11:27 従って、ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。
11:28 だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。
11:29 主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです。

2012年8月4日

 6月に、在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会(4~5日。湯河原にて)、第12回部落解放全国会議(11~13日。大阪にて)、新任教師オリエンテーション(18~20日。天城山荘にて)が開催された。新報紙上ではスペースの都合があり、その内容や全体の様子を十分に伝えることは難しいと思うが、それぞれに充実した学びの時をもつと共に、実際の活動や取り組みが紹介され、実に活発な話し合いがもたれたことが印象的であった。在日大韓基督教会との宣教協力委員会では、近藤勝彦東京神学大学長による両教会(教団)の宣教協力の共通基盤と目的についての講演と、浪速教会の金鐘賢牧師のホームレスと共に歩む宣教活動の報告をじっくりと聞き、大きな励ましを与えられた。部落解放全国会議は部分参加ではあったが、講演による学びがあり、日頃各地域において部落差別撤廃と反差別の連帯の働きを担っている方たちの報告があり、再会や新しい出会いがありという、実に熱気あふれる集まりであった。新任教師オリエンテーションでは、新任教師からそれぞれの任地における奮闘の様子を聞くことができて有益であったし、集った教師たちが、遣わされた教会の形成に励むことにおいて、全体教会としての教団の形成を担っていることを思い、本当に頼もしく思った。内容や参加者も全く異なる集会であったが、その関わりと取組みの幅の広さに、「ここに教団がある」との思いを強くした次第である。
(教団総会書記 雲然俊美)

為せん方つくれども 希望を失わず

 1912年の生まれ、3月で100歳になった。洗礼を受けたのは学生の時だが、信仰によって生かされるということを、真に知ったのは、南方の戦線で多くの友を失った時。乗っていた船が撃沈され、洋上をさまよった体験を持つ。その時、Ⅱコリント4章8節が、心に語りかけて来た。勿論、文語訳だ。『為ん方つくれども希望を失わず』。
 戦地から戻って直ぐに教会生活を再開することは出来なかった。KDDに勤務、太平洋に電話ケーブルを施設する仕事にも責任者の一人として携わった。國夫人の姉が会長だった日本デザイナーズクラブでも責任を担った。そのような忙しい仕事の合間にも、やがて家族共に礼拝を守る時が与えられた。高井戸教会では、教会学校長、聖歌隊の隊長を務めた。
 1988年、76才の時に、自宅隣地で相次いで建築工事が行われたのを契機に、仕事を退き、夫人の郷里であり、かねて愛着を抱いていた松江に移り住み24年が経った。地元の合唱団に入り、しばしば開催される県や市のホールで音楽を鑑賞し、海山の幸を堪能、何より豊かな人情に触れるなど、恵まれた島根の自然を満喫する。島根の方が音楽環境が良いと言う。
 米国に暮らす孫娘とメールするために、80才を過ぎてから、パソコンを覚えた。
 勿論、徒歩3分の松江北堀教会での信仰生活も。CSの子どもたちに、趣味の紙飛行機やクリスマスカード作りなどの工作を伝授するなど友だちのつきあい、信仰生活も充実した。
 「窮屈な都会に閉じ籠もっていないで、田舎にいらっしゃい。ここには本当に豊かな寛いだ人間らしい生活がありますよ」と勧める。『為ん方つくれども希望を失わず』の御言葉に養われた磯部さんには、日本中、世界中、何処もマイスイートホームだ。
 定年後の田舎暮らしを推奨するテレビ番組が多い。教会でこそ、実現できるのではないだろうか。兄弟姉妹が待っている。

 磯部重夫さん 松江北堀教会員。今年3月、100歳に。信仰も音楽も現役。 

 第37総会期第4回年金局理事会がさる6月21、22日教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め26名(沖縄教区は欠員)が出席した。
 「2011年度年金局事業報告ならびに決算書」、「2013年度年金局財務計画」および「謝恩金規則の一部変更」は審議され、承認された。この3件は第6回常議員会に提議される。
 2011年度は謝恩金の遺族扶助料を4人に合計325万円を、退職年金・遺族年金を776名の方に 合計4億5、750万円を遅滞なく給付することができた。謝恩日献金は1億1千万円の目標額に対し達成率41%の4、519万円に留まり、前年度よりは147万円増え、980教会から献金があった。
 また一定額を教区予算から拠出することを決議し、実施したところは7教区あった。教区代表理事の報告から謝恩日献金に関して理解が深まり、広がった様子が見受けられた。今後も、全教会・教区で教団年金制度を育て、強めていくよう努力をつづけることを確認した。東日本大震災の被災教会・教区は「厳しい状況にあるが、その中で出来る限り教師の年金を支えよう」との祈りから、献金に努めている様子を見て、励まされている。
 資産運用益は計画額4、000万円を達成することが出来た。厳しい運用環境だが、国際分散投資を進めて利息収入を増やす方向に持って行くために、「外貨建資産への投資を従来の総資産の20%から25%に引き上げる」という運用規則を変更することを討議し、理事一同は異議なく承認した。
 財政検証の結果、今後数年間は給付額と掛金額との乖離が拡大する見通しである。その間も、40億円の積立金を取り崩すことなく、何とかして乗り切って行きたいと報告され、一同認識した。
(櫻井淳子報)

2012年 平和メッセージ
   2012年平和聖日 
     日本基督教団 総会議長 石橋秀雄 
     在日大韓基督教会総会長 金武士 

「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの。」
(詩編24編1節)

 東日本大震災の発生から1年4か月が経過しました。2012年3月11日現在で、死者15,854名、行方不明者3,155名という厳しい現実を前に、主なる神の憐れみを願い求めます。
 被災し、今なお大変な困難の中で生活しておられる方たち、福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染により、将来の不安を抱える中で、その生活の場から避難することを余儀なくされている方たちを覚え、主の支えと導きを心よりお祈りいたします。

 日本基督教団並びに在日大韓基督教会では、震災後直ちに被災者・被災地の救援と支援活動を開始し、今日に至るまでその活動を展開しておりますが、このことのために両教会の諸教会のみならず、海外の多くの教会において祈りがなされ、支援が継続されておりますことを感謝いたします。
 さらに、原子力発電所事故による放射能の拡散を防ぎ、放射能の被曝の危険の中で懸命に働いておられる方々の努力と痛みを覚えます。

 さて、この度の震災による被害の中で、私たちがとりわけ関心を持ち続けて行かなければならないのは放射能汚染の問題であり、その原因となった原子力による発電の問題性です。
 すでに昨年の「平和聖日」に両教会合同で「平和メッセージ」を発表しました(『教団新報』第4728号、『福音新聞』第699号)。その中で原子力発電の問題性を指摘し、「全ての原発の稼働を停止し、廃炉を前提とした処置が取られること」を求めました。

 福島第一原子力発電所事故は、原子力発電というものが、神に祝福された世界、神の創造の秩序を破壊し、命あるものの関係を断ち切る人類滅亡の危機の始まりとなりうることを警告しています。日本は被爆国です。原爆の恐怖は投下された時の凄まじい破壊の恐怖にとどまらず、その時助かった方々にも一生放射能の恐怖に怯える生活をもたらしました。わたしたちは国家の原子力政策の被害者でもあります。福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の被害により、軍事のみならず民事においても被害者となりました。しかし、同時に今や日本は原発事故によって大量の放射能を大気に、海に放出し、世界に対する加害者になってしまいました。
 新たな地震によって、福島第一原発4号機の1535本の核燃料棒に対する冷却手段を失えば、再臨界を招き、大気中に果てしなく放射能を放出し、かつて人類が経験することのなかった世界の滅亡の始まりとなることが指摘されております。

 被曝に由来する癌が発見されるまで5年、10年と長い年月がかかると共に、放射能は遺伝子を破壊し、その影響は次の世代にまで及ぶと言われています。
 人間のつくった原子力発電のシステムは、神の創造の秩序の破壊をもたらすものと言わざるを得ません。人間の命よりも経済が優先される社会の中で生きるわたしたちの悔い改めが求められています。

 震災から1年4か月が経過し、原子力発電所の事故による影響が極めて広範囲に及んでおり、またその内容も深刻さを増している現在の状況の中で、すべての原子力発電所の稼働を停止し、廃炉を前提とした処置が取られることを求めつつ、両教会に属するすべての教会において祈りを合わせていただきたいと願います。

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