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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4777号】各教区総会を終えて

2013年7月20日

教団総幹事 長崎哲夫

本年各地で開催された教区総会は、何れも皆出席に近い総会議員の参加のもと盛会の内に終わった。

ただ、教団と教区との関係からして、京都教区並びに沖縄教区総会は、今回も教団問安使を受け入れず、代わりに京都教区は後の何れかの常置委員会に教団議長を招くとの約束がなされ、将来に希望はある。

教団問安使について、「本教団はその教会的機能および教務を遂行するために教区を置く」(教憲第6条)とあることから、教団が派遣する問安使は教区総会に各教会教師・信徒が集まるこの機会をもって安否を問うため総会に出席し、教団として教区と教会との間柄を深め、互いに恵みを分かち合おうと願って今日までの歩みを進めて来た。

それ故に、問安使はまず教区総会のために、主の恵みと平和を祈り、教区と教会の負う宣教的課題を共有するのである。

今回、わたしもそうした願いを込めて各教区総会に出席させて戴き、皆に温かく迎えられた。その中で、幾つかのことが心に残ったので以下それらを書き記す。

先ず、各総会とも開会礼拝に次ぐ按手礼・准允式・逝去教師と信徒の追悼礼拝等実に厳かに、しかも喜びと感謝に溢れて献げられたことである。

これらの儀式は、日頃より地域社会の只中で様々な軋轢の中、孤独な闘いを強いられている教師にも信徒にとっても大きく深い信仰の励ましと慰めに導かれるものとなった。

実に教区の力が、主に対する一つの信仰による喜びに満ちた礼拝説教と賛美と祈りにおいて示されたのである。

更に、按手礼及び准允式も教団式文に沿って行われたことは、今後の教団にとって間違い無く健やかな歩みが約束されたものと確信し感謝した。ただ、教区によっては賛美歌に「アーメン」を付けないのは何か理由があるのか。

財務報告を含むいわゆる法定議案に関しては、何処の教区にも手堅いものを感じた。更に、小教会に対する援助や互助の手が様々な配慮と工夫において血液の毛細管まで至るような支え合いと配慮が随所に見えた。

これらには、現在見直されようとしている「教区活動連帯金」制度の扱いとの関連もあり、関係者の注意深い扱いを期待する声があったことも事実である。

今回、教団議長挨拶の冒頭、教団はキリストと教会の一体性、洗礼と聖餐の一体性及びその秩序の確立が改めて強調され、一人でも多くの人が洗礼に導かれて聖餐に陪り、喜びに満ちた人生を送って戴くことが求められた。

この件を巡って、多くの総会で質疑があったが、それ以上の異議は出ず、問安した教区では、大きく信仰の一致を目指す意気込みがあることが感じとられた。

3月末のイースターに発足式を終え、直ちに認定子ども園運営・教育・保育の検討会を持った伝道推進室は、これを各地域に広げて実施しようとの計画がある。

平行して、いわゆるCコース受験者のための研修会開催と「ユースミッション2013」日独及び日米青年交流会に対して多数の青年派遣等をもって伝道の実質的な成果を教区の協力のもとであげようとしていることを伝えた。

一方、これらによって浮上していることは、子ども園に幼児が集まらぬことや諸教会に於ける高齢信徒減少の波は止まず、諸教会の深刻な困窮の声を聞いた。

多くの教会に未だその動きが届いていないが、第37回教団総会期以来検討されている宣教基礎理論を巡る宣教研究所の第一次草案は、現在各教区に諮問されている。

これに対する批判もあるが40年前、教会の体質改善・伝道圏伝道から発した教会の社会化路線は、行き着く所暴力主義に陥ったことも総括されずにはおかないだろう。

それらが時を経て、今日の伝道路線が生み出されており、教区によっては尚かつての名残を見せる姿があったが、「教会の一切の社会運動は主にある奉仕と証しの業以外何ものでもないのではないか」と訴えた。

これと共に、教団機構改正(第33回教団総会期)により、教団センターの責任が教区の扱いとなり、教区の管理体制が急ピッチで進んでいることや、教区によっては「人事」委員会の開設等注目すべき幾つかの案件があった。

この他、注目すべきは北日本3教区等3・11の被災にも拘わらず、年金局並びに隠退教師を支える運動への協力が担当者によって果敢になされていることに驚きと共に感謝の思いを厚くしたことである。

神奈川教区

教区形成基本方針朗読を巡り議論

第130回神奈川教区総会は、6月29日、清水ヶ丘教会で正議員233名中183名出席で開催された。
議事日程承認に関する件が上程され、神奈川教区形成基本方針の朗読される直前に、議場から「この基本方針は、教団信仰告白および教憲教規の枠内で朗読されるものか」との発言があり、論議が始まった。「教区形成基本方針を朗読するならば、教団信仰告白は前提としてあるということを議長団は明言してほしい」「基本方針は教区運営一致のために生み出されたものであり、決めつけをしないためにも今まで通り朗読すべき」との意見が続いた。
その中で、「教区形成基本方針の代わりに、教団信仰告白を告白する」という議事進行修正案が提出され、178名中58名の賛成によって、修正案は否決され、従来通り、教区形成基本方針は朗読された。
また、補教師の准允の執行方法について、議場から例年、議長が准允や按手をする時に「この度の試験が神奈川教区からみて不当とまではいえない」と発言することに関して、「教区の教師を立てるのではなく教団の教師を立てるのである」との意見から、「例年の議長の発言はやめてほしい」との動議が提出された。この動議にセカンドが付く前に、更に提出された動議に対する修正動議が出され、「動議案に加えて准允者の所信表明、および総会の場での質疑応答はせず、准允者の准允後挨拶を求める」修正案が提案された。
2つの動議は前案動議が、後案の修正動議に意見を合わせる形で一つにまとめられ提案された。修正案は179名中56名で否決され、原案通り、准允者の所信表明はなされ、准允式は執行された。
各種委員の選任に関する件において、北村慈郎氏が委員長である委員会があることに対して、議長団の見解を求める場面があり、「北村慈郎氏に関しては、免職を適用された教師として理解している。一方で教区では、教団総会での決定を受け入れ、教師として扱うことをやめている。ただ、もう一方では教区総会で教団の決定に対して反対をし続けている状態でもあるので、常置委員会で審議をし、北村氏を含む委員会名簿を承認した」と古谷正仁副議長は応答した。
これに対し、議場から動議として北村氏を委員長とする2つの委員会を切り離しての一括承認を求める動議が出されたが、161名中44名の賛成で否決、原案通り一括承認され、各種委員を選任した。
この後に、審議された北村慈郎教師の「免職」撤回を求め、教団内に聖餐の在り方を議論する場を設置する件では、「既に教規に違反しているところで、教団内に議論する場を設置すべきではない」、「免職の問題が出てから教団が一致できない姿が露わになった。免職を撤回し、教団のあるべき姿を求めたい」などの意見が飛び交う中、平良愛香議長は審議を打ち切り、採決した。148名中100名の賛成で可決された。
この時点で既に閉会予定時刻を過ぎる中、大阪市長橋下徹氏への抗議声明、および4・28「主権回復の日」記念式典に対する抗議声明がそれぞれ可決された。
それぞれの議案に賛成反対意見が寄せられる中、「土曜日に総会を開催する状況では、議論を深められない。このような場合、総会で採決せずに、常置委員会付託とできないか」という意見もあった。
(佐藤進報)

17:16 パウロはアテネで二人を待っている間に、この町の至るところに偶像があるのを見て憤慨した。
17:17 それで、会堂ではユダヤ人や神をあがめる人々と論じ、また、広場では居合わせた人々と毎日論じ合っていた。
17:18 また、エピクロス派やストア派の幾人かの哲学者もパウロと討論したが、その中には、「このおしゃべりは、何を言いたいのだろうか」と言う者もいれば、「彼は外国の神々の宣伝をする者らしい」と言う者もいた。パウロが、イエスと復活について福音を告げ知らせていたからである。
17:19 そこで、彼らはパウロをアレオパゴスに連れて行き、こう言った。「あなたが説いているこの新しい教えがどんなものか、知らせてもらえないか。
17:20 奇妙なことをわたしたちに聞かせているが、それがどんな意味なのか知りたいのだ。」
17:21 すべてのアテネ人やそこに在留する外国人は、何か新しいことを話したり聞いたりすることだけで、時を過ごしていたのである。
17:22 パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。「アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、わたしは認めます。
17:23 道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。
17:24 世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。
17:25 また、何か足りないことでもあるかのように、人の手によって仕えてもらう必要もありません。すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神だからです。
17:26 神は、一人の人からすべての民族を造り出して、地上の至るところに住まわせ、季節を決め、彼らの居住地の境界をお決めになりました。
17:27 これは、人に神を求めさせるためであり、また、彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。
17:28 皆さんのうちのある詩人たちも、/『我らは神の中に生き、動き、存在する』/『我らもその子孫である』と、/言っているとおりです。
17:29 わたしたちは神の子孫なのですから、神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考えてはなりません。
17:30 さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今はどこにいる人でも皆悔い改めるようにと、命じておられます。
17:31 それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人にそのことの確証をお与えになったのです。」
17:32 死者の復活ということを聞くと、ある者はあざ笑い、ある者は、「それについては、いずれまた聞かせてもらうことにしよう」と言った。
17:33 それで、パウロはその場を立ち去った。
17:34 しかし、彼について行って信仰に入った者も、何人かいた。その中にはアレオパゴスの議員ディオニシオ、またダマリスという婦人やその他の人々もいた。

2013年7月19日

17:1 パウロとシラスは、アンフィポリスとアポロニアを経てテサロニケに着いた。ここにはユダヤ人の会堂があった。
17:2 パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入って行き、三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、
17:3 「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっていた」と、また、「このメシアはわたしが伝えているイエスである」と説明し、論証した。
17:4 それで、彼らのうちのある者は信じて、パウロとシラスに従った。神をあがめる多くのギリシア人や、かなりの数のおもだった婦人たちも同じように二人に従った。
17:5 しかし、ユダヤ人たちはそれをねたみ、広場にたむろしているならず者を何人か抱き込んで暴動を起こし、町を混乱させ、ヤソンの家を襲い、二人を民衆の前に引き出そうとして捜した。
17:6 しかし、二人が見つからなかったので、ヤソンと数人の兄弟を町の当局者たちのところへ引き立てて行って、大声で言った。「世界中を騒がせてきた連中が、ここにも来ています。
17:7 ヤソンは彼らをかくまっているのです。彼らは皇帝の勅令に背いて、『イエスという別の王がいる』と言っています。」
17:8 これを聞いた群衆と町の当局者たちは動揺した。
17:9 当局者たちは、ヤソンやほかの者たちから保証金を取ったうえで彼らを釈放した。
17:10 兄弟たちは、直ちに夜のうちにパウロとシラスをベレアへ送り出した。二人はそこへ到着すると、ユダヤ人の会堂に入った。
17:11 ここのユダヤ人たちは、テサロニケのユダヤ人よりも素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日、聖書を調べていた。
17:12 そこで、そのうちの多くの人が信じ、ギリシア人の上流婦人や男たちも少なからず信仰に入った。
17:13 ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、ベレアでもパウロによって神の言葉が宣べ伝えられていることを知ると、そこへも押しかけて来て、群衆を扇動し騒がせた。
17:14 それで、兄弟たちは直ちにパウロを送り出して、海岸の地方へ行かせたが、シラスとテモテはベレアに残った。
17:15 パウロに付き添った人々は、彼をアテネまで連れて行った。そしてできるだけ早く来るようにという、シラスとテモテに対するパウロの指示を受けて帰って行った。

2013年7月18日

16:25 真夜中ごろ、パウロとシラスが賛美の歌をうたって神に祈っていると、ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた。
16:26 突然、大地震が起こり、牢の土台が揺れ動いた。たちまち牢の戸がみな開き、すべての囚人の鎖も外れてしまった。
16:27 目を覚ました看守は、牢の戸が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったと思い込み、剣を抜いて自殺しようとした。
16:28 パウロは大声で叫んだ。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」
16:29 看守は、明かりを持って来させて牢の中に飛び込み、パウロとシラスの前に震えながらひれ伏し、
16:30 二人を外へ連れ出して言った。「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」
16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」
16:32 そして、看守とその家の人たち全部に主の言葉を語った。
16:33 まだ真夜中であったが、看守は二人を連れて行って打ち傷を洗ってやり、自分も家族の者も皆すぐに洗礼を受けた。
16:34 この後、二人を自分の家に案内して食事を出し、神を信じる者になったことを家族ともども喜んだ。
16:35 朝になると、高官たちは下役たちを差し向けて、「あの者どもを釈放せよ」と言わせた。
16:36 それで、看守はパウロにこの言葉を伝えた。「高官たちが、あなたがたを釈放するようにと、言ってよこしました。さあ、牢から出て、安心して行きなさい。」
16:37 ところが、パウロは下役たちに言った。「高官たちは、ローマ帝国の市民権を持つわたしたちを、裁判にもかけずに公衆の面前で鞭打ってから投獄したのに、今ひそかに釈放しようとするのか。いや、それはいけない。高官たちが自分でここへ来て、わたしたちを連れ出すべきだ。」
16:38 下役たちは、この言葉を高官たちに報告した。高官たちは、二人がローマ帝国の市民権を持つ者であると聞いて恐れ、
16:39 出向いて来てわびを言い、二人を牢から連れ出し、町から出て行くように頼んだ。
16:40 牢を出た二人は、リディアの家に行って兄弟たちに会い、彼らを励ましてから出発した。

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