第38回総会期第6回宣教委員会は10月6日〜8日、台北(台湾)にて開催された。
初日は2つの教会を訪問。先ず、昨年2013年に創立百周年を迎えた雙連教会を訪ねた。陳文欽(主任)牧師と長老たちから教会の歴史とその働きを伺った。その後、台北の古いアパート群の一角で開拓伝道が開始され、今年創立55周年を迎えた大安教会を訪問。大安教会はこの5月に4回目の会堂(地下4階、地上8階)を献堂。羅聯昇(主任)牧師から活発な宣教活動、特にマラウイ(アフリカ)の教会への支援活動を一教会で行う大安教会の宣教力に圧倒される思いで伺った。
2日目は、台湾北部で伝道を開始したカナダ長老教会のマカイ宣教師由来の馬偕病院を訪問した。馬偕病院は創立以来、台湾における医療のパイオニア的存在として地域社会に貢献し続けている。それから、PCT総会(台湾基督長老教会本部)を訪問。林芳仲総幹事によるPCT紹介を伺った。PCTは2015年に宣教150周年を迎える。数年程前から「一領一新倍加 門徒培育プログラム」(信徒訓練)を実施している。
その後、マカイ宣教師が最初に上陸した淡水へ向かい淡水中学校(幼稚園〜高等学校)、真理大学、淡水教会を訪問。
最終日は、台湾神学院を訪問。宣教学担当教師と懇談の時を持った。
それから、神学院の一室を借用し委員会を開催。諸報告を受け、次期総会期への申し送り事項について協議。張田眞委員長は次のようにコメント。「当委員会の課題の一つは教団の宣教方策に取り組むことである。グローバル化に伴う社会変化に着目し、それに対応できる態勢を整えるための研究の継続が求められている」。
第38期宣教委員会は、左記の7つの申し送り事項を確認した。①キリスト教社会事業同盟、キリスト教保育所同盟との連携強化。②「障がい」を考える小委員会の継続。③「牧会者とその家族のための相談室」の設置。④幼稚園、保育園問題の課題(伝道協力)。⑤グローバル化時代の宣教態勢の研究。⑥「宣教方策会議」の開催。⑦「宣教方策」の取組みの開始。
最後に通訳奉仕をされた蔡恩慈氏に感謝の意を表し、黙祷をもって閉会した。(具志堅篤報)
ドイツには6百年ほど前からシンティ・ロマという、インドにルーツを持つ人々が住んでいます。一般に「ジプシー」(ドイツでは「ツェゴイナ」)という蔑称で呼ばれ差別を受けてきました。
ある街では、百年程前にシンティ・ロマとドイツ人では神の宣教も違う、と市民議会で決議し、川を隔てた狭い土地にシンティ・ロマの人々を押し込めました。現在でもシンティ・ロマの人々はその村に住まわされています。この出来事は、人は差別のためなら神様をも利用するということを教えています。私たちはこの事実を真摯に受け止め、自らを省みければなりません。
大手新聞社による数年前の意識調査に、ドイツの4割の人が自分の家の隣にシンティ・ロマは住んで欲しくないと答えるなど、今でも差別意識は根強く残っています。結婚差別や就職差別があることは言うまでもありません。昨年も、交通事故の被害者がシンティ・ロマであったことを見るや、警察が対応をなおざりにするといったあからさまな差別が起こっています。ナチス政権下においても、ユダヤ人より早くから過酷な強制労働につかされていたにも関わらず、現在ある差別意識のゆえに補償が進んでいません。
ドイツのキリスト教界も、シンティ・ロマを差別から解放することには消極的でした。近年になって風向きは変わりつつあるものの、人的にも財政的にも解放の取り組みは全く十分ではありません。日本のキリスト教界に於ける部落解放の取り組みもそうですが、差別がないから取り組まないのではなく、差別しているから取り組まないのです。
日本基督教団部落解放センターは、そのような差別の現状を知り、連帯して解放の取り組みを推し進めるため、連帯福音宣教会を通して10日間のドイツ研修に3名を派遣しました。弱い部分が互いに結びつき、一つとなって神様のからだを形づくる。そのような神の国のためにこれからも解放の取り組み続けていきます。
皆さんも共に、主よ御国を来らせてくださいと祈ってくださいますように。(岡本拓也報/部落解放センター活動委員長)
東日本大震災を覚えて、多くの祈りが捧げられてきました。被災された方々を覚えて、多くの祈りが捧げられてきました。宗教法人立、社会福祉法人立、その他の法人立にかかわらず、また無認可のボランティアの皆様を覚えて、祈りが捧げられてきました。特別の思いをもって、働きを担っておられる皆様を覚えて、祈りが捧げられてまいりました。そして今も、祈りと共に、全国の諸教会から、日本基督教団東日本大震災救援募金が捧げられています。深く深く感謝をいたします。
今年も12月第一主日の「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」を迎えます。日本全国に、多くの働き人が散らされています。十分に光の当たっていないところには、さらに光を当てようとしているわたしたちの仲間がいます。継続が大事な福祉を、心を込めてこれからも続けようと努力している仲間がいます。そして東日本大震災の中で、心のこもった福祉を実践しようと心がけている仲間がいます。祈りをあわせて支えたいと思います。
日本における社会福祉の根拠となるものは日本国憲法第25条です。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。2国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
また『福祉六法』と呼ばれる法が定められています。老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、生活保護法、児童福祉法、母子及び寡婦福祉法です。それに老人保健法と社会福祉法を加えて『福祉八法』と呼ぶこともありますが、憲法に基づいて社会福祉を支えるものとなっています。社会福祉事業は、社会福祉法二条で定められている事業のことを言いますが、その内容は多岐にわたり、細部ににいたるまで触れられています。
わたしたちの日本社会に社会福祉が体系的に入ってきたのは、プロテスタントのキリスト教が伝えられてからでした。また、心のこもった福祉を実践しようと心がけてきたのも、キリスト教社会福祉事業でした。
実際の働きがあります。祈りをあわせて、支えたいと思います。
2014年12月7日
第38総会期日本基督教団社会委員会 委員長 釜土達雄
藤川辰夫氏(無任所教師)
14年10月17日逝去、91歳。東京都に生まれる。52年に受允し、同年より頌栄、代々木山谷教会を経て、56年より84年まで広島女学院に務める。
遺族は妻・藤川玲子さん。
塩見耕讀氏(隠退教師)
14年10月30日逝去、83歳。愛媛県に生まれる。56年に同志社大学大学院を卒業、同年より奈井江中部、札幌北光、宮崎教会を経て、94年に隠退。
遺族は妻・塩見邦子さん。
小原順子氏(隠退教師)
14年10月28日逝去、96歳。東京都に生まれる。45年に日本女子神学校を卒業、47年より淀橋教会で牧会し、90年に隠退。
遺族は姪・川上善子さん。
40:9 高い山に登れ/良い知らせをシオンに伝える者よ。力を振るって声をあげよ/良い知らせをエルサレムに伝える者よ。声をあげよ、恐れるな/ユダの町々に告げよ。見よ、あなたたちの神
40:10 見よ、主なる神。彼は力を帯びて来られ/御腕をもって統治される。見よ、主のかち得られたものは御もとに従い/主の働きの実りは御前を進む。
40:11 主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め/小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる。
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