セールスの電話などで “かみまち教会さまですか”と、時々読み間違われます。その都度丁寧に、“うわまちと読みます”と応答します。伝道の一環のつもりです。上町と書いて “うわまち”とは、なかなか読んでもらえません。印刷物には仮名を振っています。
私はみふみ認定こども園の保護者として上町教会を知り、信仰に導かれ、教団Cコースにより補教師となり、不思議な導きにより、妻と共に母教会に2004年4月に赴任いたしました。母教会に赴任するというのは、それまで信徒として見てきた教会を、今度は教師として見ることです。何も変わらないはずの教会自体が全く異なった姿に見える気がして、戸惑いを感じたことを思い出します。
就任当初から現在にいたるまで、教会ビジョンとして変わらずに掲げてきたことは、「祈りと賛美に満たされる教会」「地域に開かれた教会」の2点です。
「教会」と「教会学校」同じ敷地内の「みふみ認定こども園」の3つが良い関係をもってこそ、伝道の土台ができると思っています。教会員に限らず、園児、保護者など多様性のある人たちを巻きこもうと、様々な工夫をしました。
宇都宮のような地方都市では、年齢や居住地域によって、教会に集うために必要なことが異なります。高齢の兄姉、教会への交通手段の悪い方が希望すれば、役員が送迎奉仕をしてくれます。信徒の高齢化に伴う課題として、取り組んでいる一つです。
教会学校では、小中学校の夏休み中、教会学校教師が夏休みの宿題を見てあげる宿題会を行います。これは子どもたちにも保護者の方々にも評判が良く、普段教会学校に来ない子どもたちも誘いやすい行事です。子どもの聖書輪読会も催します。内容を全て理解することはできないかもしれませんが子どもの声で聴く御言葉に心を打たれます。
もう5年になろうとしている東日本大震災は、地域の中で教会がどのような存在となることができるのかを、もう一度真剣に考え直す機会となりました。被災後、教団、教区、各教会の方々の熱い祈りと、尊い献金によって2015年7月に新会堂を献堂する御恵みをいただきました。
新会堂は建物自体の耐震性はもとより、地域の災害対応の避難施設の働きの一部を担える建物を目指し、災害時緊急に必要な、食料、毛布、寝袋等の備蓄スペースを作りました。地域に呼びかけて、災害時の教会と地域のあり方も順次検討したいと思います。
東日本大震災の記憶を風化させないために、献堂の思いを後世に伝えようと、献堂記念プレートを新会堂内に設置いたしました。「深い感謝とともに、100年後もこの教会がここに立ち続け神と人とに仕え神様の愛が豊かに現れるところとなりますようにと願っています」と記されています。
新会堂献堂から7か月が過ぎて、受洗者が5名与えられ、今年6月には、最初の結婚式が予定されています。神の愛が豊かに現される教会として歩んで行けますようご祈祷ください。(宇都宮上町教会牧師)
「第30回外キ協全国協議会」が1月28日~29日にかけて在日本韓国YMCAを会場にして開催された。「外キ協」とは「外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会」の略で、この法案の制定に向けて全国各地域で活動している各外キ連の代表者と加盟教派・団体の代表者約40名の参加者があった。教団関係者としては、長崎哲夫総幹事をはじめとして、外キ協事務局長秋葉正二氏、NCC議長小橋孝一氏、NCC総幹事網中彰子氏など8名の参加があった。
協議会の流れは、開会礼拝、基調提案、全体協議と続き、今回の主題である「外キ協30年の歩みを共有し、宣教課題を定立しよう」を基本線として、2015年活動報告並びに2016年活動計画について話された。活動計画の主な課題は、「外国人基本法の制定にむけて」の署名活動の展開と6月12日を各教会での祈りの日としてもらうことをはじめとして、「ヘイト・スピーチに抗し、人種差別撤廃法案の実現」を課題とすること、2012年入管法の是正と法改正を求めること、東日本大震災で被災した外国人を支援することなどを主な課題とすることが協議された。
また、協議の合間に特別講演やシンポジウムが開催されたが、特に李清一氏(在日韓国基督教会館名誉館長)による「日本のキリスト教界と外キ協の30年」の講演では、30年間の全国集会の報告書の厚さは18cmにも及び、その間、第1回からの外キ協の活動精神に一貫性があることが紹介された。特に、外キ協の活動の前史にあたる指紋押捺拒否の運動は、1981 年に二人の高校生姉妹が指紋押捺を拒否したことに大いに刺激と触発を受け、それ以後10 年以上に亘る指紋押捺撤廃までの運動の原動力となったことが伝えられた。
日本基督教団でも在日韓国朝鮮人連帯特設委員会を通して、各教区総会において、「『外国人住民基本法』の制定を求める国会請願書」への署名活動を続けているが、今年も新たな気持ちで、署名に協力していただきたい。(宮本義弘報)
小学生だった水田真木子さんを、日曜学校に導いたのは、熱心な信仰者であった祖母タキさんであった。弘前教会や弘前学院の宣教師館を建てた明治の棟梁、桜庭駒五郎はタキさんの義父で水田さんの曽祖父にあたる。多くの青年が活発に集まっていた弘前教会で受洗に導かれたきっかけは、高校2年夏に参加した奥羽教区のワークキャンプだった。一緒に活動していた同世代の仲間から教団の正教師が3人誕生している。
ピアノを習っていた水田さんは、周囲から奨められるままに、讃美歌講習会に参加し、そこでパイプオルガンに出会った。東京神学大学のチャペルで受講生たちが弾くオルガンの音に、なぜか涙があふれて止まらなかった。その場で、講師の先生に「オルガンを習いたい」と申し出た高校生に、「ぼくの所へ来たら教えてあげる」と驚くべき答えが。こうして、月1回土曜日、学校の授業が終わると、特急に飛び乗って弘前から仙台に通い、母の友人宅に泊まってレッスンを受ける生活が始まった。大学でオルガンを専攻する一方、奏楽をさせてもらった仙台東一番丁教会では、ドイツで教会音楽の国家資格を取得された先生から毎週、手取り足取り、讃美歌と奏楽のレッスンを受けた。「牧師は言葉で語り、奏楽者は音楽で語る」と、礼拝奏楽者の基本をたたきこまれた。
大学や教会関係者に導かれるままに、函館の遺愛学院に赴任すると、半年後に礼拝のためのオルガンが設置されることになっていた。また、函館教会にはそれ以前からオルガンがあり、自分の思いをはるかに超えて、神さまが、礼拝奏楽の御用に招いていてくださっていたことがわかった。
学校と教会では、出席者は違うが、讃美歌をとおして礼拝者の魂の奥深いところに、神さまが触れてくださる事実がある。卒業生や教会員のちょっとした言葉でそれを知らされるとき、とてもうれしくなる、と水田さんは語る。水田さんのオルガンにはメッセージがあって、とても落ち着くと教会員も深い信頼を寄せる。
弘前市出身。遺愛学院女子中学高等学校教師。函館教会員。
13:28 「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。
13:29 それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。
13:30 はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。
13:31 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」
13:32 「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。
13:33 気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。
13:34 それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくようなものだ。
13:35 だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたには分からないからである。
13:36 主人が突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見つけるかもしれない。
13:37 あなたがたに言うことは、すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい。」
私の仕える静岡教会も毎週水曜日の昼夜に聖書研究祈祷会を行っている。多くの教会と同じように聖書の御言に聴き、その後にグループに分かれて祈る。そこで与えられた御言の恵みに共に立ち、共に祈ることは教会にとって大きな喜びとなる。信仰の養いであり、また使命を自覚する時ともなる。しかしその喜びと恵みを積み重ねる業がどれだけ為されているのか自問している。その時々の恵みに与るだけでなく、恵みに恵みを重ね、喜びに喜びを重ねて教会が信仰を強められる、その経験が大切だと考えるからである。祈りを重ね、聖書の御言に親しむのは私たちにとって日常のことであり、分かりやすい。しかしそこで強められた肢々と教会が更に将来に向かって成長している姿をしっかりと捉えたいものである。庭の木々は昨日と今日は同じように見えるが、1年経てば明らかに変わっている。私たちが気がつかない間に大きくなっている。教会も御言の恵みを重ねて強められているのである。ますます私たちの中に主の贖いと復活の事実が鮮明になり、主の再臨への希望がふくらんでいる。そして世の人々への伝道と奉仕の業が喜びをもって為されて行くのである。教会はこの時だけに立ってはいない。将来を担う人々、将来の肢々に信仰内容とその恵みを手渡していくのである。今一方で新会堂建築を祈りながら、一方で説教や聖書研究の内容を文書にしている。教会の年輪、御言の恵みの年輪を感謝しながら。(教団総会副議長 佐々木美知夫)
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