22:6 イスラエルの王は、約四百人の預言者を召集し、「わたしはラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか」と問うた。彼らは、「攻め上ってください。主は、王の手にこれをお渡しになります」と答えた。
22:7 しかし、ヨシャファトが、「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と問うと、
22:8 イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主の御旨を尋ねることのできる者がいます。しかし、彼はわたしに幸運を預言することがなく、災いばかり預言するので、わたしは彼を憎んでいます。イムラの子ミカヤという者です。」ヨシャファトは、「王よ、そのように言ってはなりません」といさめた。
22:9 そこでイスラエルの王は一人の宦官を呼び、「イムラの子ミカヤを急いで連れて来るように」と言った。
22:10 イスラエルの王はユダの王ヨシャファトと共に、サマリアの城門の入り口にある麦打ち場で、それぞれ正装して王座に着いていた。預言者たちは皆、その前に出て預言していた。
22:11 ケナアナの子ツィドキヤが数本の鉄の角を作って、「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殲滅せよ」と言うと、
22:12 他の預言者たちも皆同様に預言して、「ラモト・ギレアドに攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と言った。
22:13 ミカヤを呼びに行った使いの者は、ミカヤにこう言い含めた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に幸運を告げています。どうかあなたも、彼らと同じように語り、幸運を告げてください。」
22:14 ミカヤは、「主は生きておられる。主がわたしに言われる事をわたしは告げる」と言って、
22:15 王のもとに来た。王が、「ミカヤよ、我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか、どちらだ」と問うと、彼は、「攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と答えた。
22:16 そこで王が彼に、「何度誓わせたら、お前は主の名によって真実だけをわたしに告げるようになるのか」と言うと、
22:17 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」
多様な世界宣教の遺産を引き継いで
連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。
EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。
2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。
EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南アフリカ、ナイジェリアなどアフリカの諸国、レバノンやパレスチナなど中近東、インド、インドネシアなど東南アジア、韓国、日本の東アジア、南米などの教会が含まれているが、これまで長年続けられた一方的な援助・被援助の関係から、平等な議決権と規模に応じた負担金の負担と宣教計画によって、新しい宣教の連帯の体制となってきている。
このグローバルな多彩な宣教の課題を抱えた教会の交わりの中で、福音の伝道、教育、奉仕、貧困との戦い、正義・平和・創造世界の保全など、キリストの福音の全体的な視野に立って、神の国の実現を目指すものである。
かつて「宣教師」としてヨーロッパの諸国からアジアやアフリカに送り出されていた形は、今は宣教協力者「エキュメニカル・コーワーカー」として一方的な派遣の形ではなく、北と南の各国の教会間の相互の人的交流だけでなく南と南の教会間の交流プログラムもはかられ、また特に、エキュメニカル・ユース・ボランティアや国際的な女性の交流の機会などが盛んに行われてきている。日本でも、京都での宗教間対話や部落解放センターへの援助などが長年にわたって続けられてきた。
特に、東日本大震災に際して、いち早くドイツのビュルテンブルク州教会から1億円の援助の申し出があったが、これはEMSの仲介によるものである。福島原発事故による放射能汚染のホールボディー・カウンターによる測定や、釜石、石巻などの教団が展開している津波被害者への救援事業、こひつじキャンプなどの多くがドイツ、スイスの教会からの多額の献金によって支えられてきた。仙台で行なわれた第1回の国際会議にもEMSの紹介によって各国からの参加者が与えられた。これらのさまざまな人道支援の働きに対して資金援助を受けている。
また、シリアの難民の問題が世界の緊急の課題となっているが、EMSではレバノンに難民のための学校を建てて、難民となった子どもの教育プログラムを立ち上げている。これには教団からの献金も大きく貢献している。緊急の災害や戦禍のもとにある人々や難民への援助活動も行っているのである。
EMSの本部はドイツのシュトゥットガルトにあるが、2年に1度開かれる総会、また、決議機関として「ミッション・カウンシル」がある。ドイツやスイスの代表者のほか、アジア、アフリカなどの地域と性別のバランスを考慮した17名が選ばれ、東アジア代表の一人として私も選ばれているので、年2回開かれる会議に出席し、EMSの活動全般について責任を負っている。
わたしたちの教団が「一つの、聖なる、公同の、使徒的な教会」に連なっていることの具体的な表れとして、このEMSとの絆を持っていることを多くの人に覚えてもらいたいと思う。キリストの体の生きた「連帯」に加わるために、特に若い世代の人々がEMSの門戸と絆を通して、世界の教会を経験する機会となることを願っている。
私は、2015年1月31日から7月31日まで日本基督教団世界宣教委員会を通じて、ドイツの連帯福音宣教会(EMS)が主催するエキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラムに参加してきました。
このボランティアでは、半年間ドイツでホームステイをさせてもらい、教会やその付帯施設などでワークをし、ドイツのキリスト教や、文化、言語について知る、ということが狙いとされていました。
今回のこのボランティアには、私のほかにインド、インドネシア、ガーナ、タンザニア、南アフリカの5ヶ国から7人参加していました。それぞれに、シュトゥットガルトやシュパイヤーなどのドイツ南西部の街でホームステイをし、幼稚園や介護施設などの教会にかかわりのあるところでワークをしました。
私は、6ヶ月間カールスルーエという街で主に牧師の家庭でホームステイをさせてもらい、教会付属の保育園でワークをするという生活をしてきました。保育園では主に1歳から3歳前半の子どもたちのクラスでお世話になりました。初めのうちは、言葉や、子どもとの距離感、先生とのコミュニケーションなどに苦労しましたが、多くの方にとてもよくしていただいて、楽しく子どもたちと遊び、たくさんの学びを得ることができました。
また、私たちの生活は、主にそれぞれのステイ先でのボランティアワークでしたが、6ヶ月の間には3回のセミナーなどでボランティア同士、交流し、お互いの経験を分かち合うときもありました。
セミナーでは自分が受けたカルチャーショックなどについて分かち合うときがあったのですが、異なった国から集まり、それぞれ異なった文化で生活をしてきた私たちは、同じドイツで生活をしていても、どんな違いにショックを受けたか、何が印象的だったかなど、感じていることはとても大きく異なっていました。
今回のボランティアでは、ただドイツの文化などを学ぶだけではなく、ほかの人との「違い」をどのように受け入れていくかということも学ぶことができ、とても充実した6ヶ月間となりました。
(佐藤留緒記報/郡山教会員)
年に数回、幼稚園の各クラスで子供たちのグループをシャッフルし組み替える。小さい年齢のクラスでは組み合わせを教師が考えるが、年上のクラスになると子供同士話し合いグループ分けをし、それぞれ名前を付ける。▼ここで新しくなったグループ名は、「とんぼ」町中の園庭にも飛んでくることがある、「つみき」子供たちに身近な遊具だ、「にじ」ノアの物語を覚えているだろうか、「クリスマス」降誕劇の準備もはじまる、「プレゼント」楽しみにしているのだろう、「ハムスター」飼っている子がいるのだろうか、「さいたま」? 何故「さいたま」と付けたのか訊ねると「東京より上だからだ」(?)と言うのである。▼大きな日本地図がクラスルームに貼ってある。子供たちはこれを見て東京の上は埼玉だとなったと言う。栃木も、群馬、茨城も、北海道だってあるし、そもそも地図上では北が上でも、実際は上だ、下だと言ったことではないのだが。確かに直近の新報紙面でもノーベル賞受賞者夫人出身幼稚園などで埼玉が沸いたことはある。▼一番上になりたい者は、すべての者の僕になるよう、主は仰った。下の者でも、上の者でも自己主張、自己保身に陥るなら御言葉の前に自らを省みなければならない。「さいたま」グループ、活躍が楽しみだ。
10月6日に教団救援対策本部第8回(通算第42回)会議を、11月12日に同第9回(同第43回)会議を、教団会議室にて開催した。
まず募金については、10月末現在で、全国募金(本年3月末日で終了した国内募金)が10億1648万4627円(募金終了後の献金額は1119万7713円)、海外からの献金は4億286万6286円(同1661万1761円)となっていることが報告された。
救援対策室からは、会堂・牧師館再建復興貸付金返済状況確認、EMS等からの支援金受領、第19・20回こひつじキャンプ開催報告、ハートフル釜石お茶っこサロン開催状況報告等を扱ったことの報告、および、救援対策本部会計報告がなされた。
続いて奥羽教区から、宮古教会礼拝堂・牧師館新築工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画(地盤調査、設計見直し)等の報告がなされた。
東北教区からは、東北教区被災者支援センターエマオ(ボランティア活動など)および放射能問題支援対策室「いずみ」(甲状腺検査実施など)の活動状況報告、「東北教区東日本大震災救援対策を続けるための募金」設置検討等の報告がなされた。
関東教区からは、水戸中央教会の建築工事状況、借入金の返済が困難な教会のための関東教区内での募金計画等の報告がなされた。
その他、「国際青年平和会議 in 京都」〔仮称〕(2017年3月28~31日、関西セミナーハウスにて)開催計画、東日本大震災救援対策事業記録刊行委員会(教団救援対策活動の記録編集作業のための実務委員会)報告、被災3教区幼児教育担当者会による被災教会・施設訪問報告、『東日本大震災救援対策本部ニュース』第18号発行等の報告がなされた。
審議においては、被災地支援演奏会開催に関して各教区に協力を呼びかけること、こひつじキャンプの参加定員を増員することを承認したほか、エマオ石巻の活動の見直しや、二本松幼稚園園庭側溝設置工事支援等について検討した。
次回会議は2016年1月22日、教団会議室にて開催する。
(雲然俊美報)
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