キリストの力が相談者に宿るように
第43総会期第1回目の、牧会者とその家族のための相談室委員会は、教団事務局会議室で、1月29〜30日に行われた。
電話相談においても、メール相談においても、数は多くないけれども、どれも深刻な相談が寄せられている。牧会上での問題や、牧師家族の問題について、相談室が受け皿として受け止めて、祈りつつ寄り添う働きがなされている。
教団の組織する委員会の中で、「問題解決を目的としない」委員会は、相談室委員会だけではないかと認識している。牧会の課題において、他者が介入して簡単に解決に至るようなものは少ない。むしろ「わたしは弱いときにこそ強い」と力強く語った使徒パウロのように、キリストの力が、相談者に宿るような活動を心がけていきたいと願っている。
どんな試練の時にも、福音の喜びに生かされることによって、祝福を受けることを信じつつ、この働きを担っていきたい。本委員会の働きを覚えお祈りいただきたい。(吉澤 永報)
相談用メール
受理したメールは1週間以内に、ご回答致しますが、相談内容、相談件数等によっては、時間を要する場合もありますので、ご了承ください。
教団総会のあり方を検討
1月21日、第43総会期第1回教団機構改定検討委員会が教団会議室で開催された。この委員会は昨年12月の第1回常議員会で設置が決定され、黒田若雄・藤掛順一・久世そらち・河田直子・豊川昭夫の5名が委員として選任されていた。
審議にあたり、委員長に黒田若雄、書記に久世そらちを選任し、また本委員会は「常議員会の意向をふまえて委員会活動を行う」、「第43回教団総会における決議『日本基督教団の全体教会としての一体性を確認する件』に明らかにされている教団形成の基本姿勢を土台とし、将来的に予想される教団所属の諸教会・伝道所の教勢および財政力の低下を見通した教団機構の検討を目的とする」ことを確認した。
日本基督教団では第15回教団総会(1968年)において「機構改正」がなされ、現行の教団組織・機構はこれに基づいている。第33総会期以降、何度か機構改定について検討され、答申や資料がまとめられてきた。今回の委員会では、まずこれらの先行する機構についての検討の経緯と資料を確認し、機構改定の具体的な課題について理解をはかった。
これまで教団の機構について検討された際、いずれの機会においても教団総会のありかたが課題となってきたことを踏まえ、当委員会でもまずは教団総会について検討していくこととした。
2026年秋に予定されている第44回教団総会に機構改定に関する何らかの議案を提出するためには、遅くとも2026年2月の常議員会には当委員会から素案を提出する必要があることを見据えて今後の作業を進めることとした。
黒田委員長は、有意義な議論のために当面は対面で委員会を開催することが望ましい、との考えを示し、次回の委員会は3月19日に教団会議室で行うこととした。
(久世そらち報)
「複合災害への備え」を活動方針に
第43総会期第1回社会委員会が、2月7日に教団会議室にて開催された。委員7名中2名は交渉中のため、現5名の委員の中で組織および役割分担を行った。委員長・真壁巌、書記・大塚啓子、宣教委員会・真壁巌・秋間文子、日本キリスト教社会事業同盟理事・秋間文子、日本キリスト教保育所同盟理事・髙承和、日本キリスト教社会事業同盟・長澤道子。
秋間委員による開会礼拝をささげ、業務報告、会計報告、常議員会報告を受け協議に入った。
まず前期社会委員会の申し送り事項を確認し、今期の活動について話し合った。前期から「日本キリスト教社会事業同盟」との関係を保ち、教団との関係がより密になっていくことを目指してきたが、今期もその活動を継続することとした。また、「教団救援対策室及び各教区との緊密な連携をもって今後予想される複合災害に対応していただきたい。災害掲示板やBCP(事業継続計画)などについても共有できるとよい」との申し送りを受けて、今期も複合災害への備えを活動方針の一つとした。全国社会委員長会議は期の2年目(26年6月)に開催しテーマは「複合災害への備え」を継続する。
社会福祉施設援助金に関して、申請のあった4教区5施設の申請を認めたが、1施設は条件付き、1教区で2件の申請があった施設は折半という形で、1教区10万円ずつ援助することを決定した(委員会後に、1教区1施設を追加することを決定)。東北教区「いのちの家LETS」、東京教区「みんなのトイトイ食堂」、「子ども食堂三本松」、東海教区「子ども食堂そらのとり」、大阪教区「子どもの居場所Yu-Ya」、兵庫教区「子ども食堂『マンナ』」。
募金に関して、台湾地震救援募金より1千万円を24年12月24日台湾長老教会に送金した。同募金は25年3月末で閉じることとする。「ウクライナ救援募金」および「ガザ救援募金」は、25年3月末としていた期限を12月末まで延長することを決議した。
「社会委員会通信」第52号は今年度中に発行し、まずは教団のホームページに掲載し、紙媒体は全国発送時に同封する形とした。(大塚啓子報)
さいはての町で
小林啓太さん
石川県能登半島最北端の禄剛崎灯台のある、さいはての町・珠洲市。2024年1月に発生した能登半島地震後の支援活動を担っているボランティアキャンプ珠洲(通称:ボラキャン珠洲、石川県珠洲市蛸島町鉢ケ崎)にコーディーネーターとして働く小林さん。発起人たちと業務提携している企業に支えられながら、井戸掘りプロジェクトから始まったこの活動に、地震1ヶ月後から現在まで働いている。
自分にできることはないか、という声をあげたことから始まった。食堂を兼ねている事務所のテントに入ると、被災者たちの要望が書かれたホワイトボード。地震後1年経過した今も、泥だし作業や家の片付け、材木や畳運び、家電・家財搬出や倉庫の片付け等50件以上の依頼がある。珠洲市でも海に近い寺家地区、宝立地区は壊滅的であったという。その中で、形をとどめているものを心込めて再生していこうという働きがある。キャンプ場の真ん中に、輪島塗りの器が山積みのテントがあった。思い入れのある輪島塗りをきれいに洗浄し再生していくのだ。
地元の方は、できれば石川で元旦を迎えたくないという声があったという。しかし、家の解体を迷われているような方もある。この町を愛し、懸命に生きようとしている人々に寄り添いつつ、支援していきたいと語る。
1年たつとニーズも変わり、フェーズも変わってくる中で、今後のことを見極めていかなければならないという。まさに、いついかなる時にも、神様に支えられている実感があるから続けられる。
小林さんが浦安教会に久しぶりに戻った昨年の夏。教会員の方がこの働きのために祈ってくださった。祈りに支えられて今の自分があるという。
【九州教区佐賀地区】
守り通すことの重みを噛みしめて
佐賀地区では毎年、2月11日に「2・11信教の自由を守る日」集会を行っています。
今年は第二次世界大戦終結から80周年を迎えます。世界の色々な国や地域で、それぞれの立場からこの年を記念します。一方では敗戦・挫折・失敗・占領。もう一方では勝利・成功・解放…。
誰もが、どこに立ってこの年を迎え、次の一歩を踏み出すのか問われます。わたしたち日本の信仰者は、80年前、日本国憲法が施行され、信教の自由が保証され、誰もが自由に信仰生活を守ることができる恵みをいただいた、その原点に立ち帰るべきとの思いをもって、参集者一同で開会礼拝をささげました。その後、秋永好晴教師(久留米櫛原教会牧師)を講師に迎え、「バルメン宣言と私たちの信仰」と題して講演を聴きました。先生からバルメン宣言成立の歴史的経緯、教会闘争の意義、また同宣言の6つのテーゼについて深く学びました。
昨年はバルメン宣言が決議されて90周年でしたが、バルメン宣言について初めて耳にする人も幾人かはいたようでした。
しかし、講演を通してマルティン・ニーメラーが神さまから問われ続けた「正しく福音を語らなかった責任」の問題と、この宣言の起草に関わったカール・バルトの「明確さなしには何ら決断したことにはならないし、決断なしには何らの平和もありえない」という言葉が聴く者の胸に強く迫り、改めて信仰・信教の自由を守り通すことの重みを噛みしめさせられました。
当日は、九州教区と共催の「地域と教会」伝道協議会が同日開催されたこともあり、地区内6教会、地区外10教会から41名が共に集い、平和への思いと、真実なる神さまに対する信仰を新たにすることができました。昼食を共にし、午後の一時、少人数の分団に分かれて意見を交わし、思いを分かち合うこともできました。主にある恵みに満ちた一日でした。感謝。(工藤俊一報)
【四国教区南予分区】
関心と意思表示こそ解決の希望
2月11日、八幡浜教会を会場に四国教区南予分区2・11信教の自由学習会が開催された。講師に山本光一氏(隠退教師)を招き、33名が集った。テーマは「パレスチナ問題解決の希望」。出席者には会員の友人なども含まれており、関心の高さがうかがえた。
山本氏は最後のパレスチナ訪問から帰国しておよそ10日後に紛争が始まったとのことで、パレスチナ現地での出会いや経験から鳥瞰図ではなく「虫瞰図」で語ってくださった。ハマスとイスラエルの戦争の原因はイスラエルによる入植植民地主義、占領戦略であり、絶望的だが諦めてはいけないとの言葉で始まった講演では、抑圧され過酷な状況にあっても明るさを失わず、決して諦めないパレスチナ人の姿勢や、イスラエルにおいても占領政策に反対するユダヤ教のラビたちがいることを知らされた。ヘブロンに住む老人の「日本人は優しいと思う。広島と長崎を経験しているから。アメリカの占領を経験しているから」との言葉は重い。パレスチナの人が想像しているほどの関心と共感を我々は寄せられているのだろうか。
講演の後には質疑応答の時間が持たれた。中立であることの危うさについての質問に、キリストはいつでも立場の弱い側につかれ中立ではあり得なかった、それゆえに強い側に殺されたのであるから自分も弱い側に置かれたパレスチナ側から物を見る姿勢を大切にしたいと語られた言葉が今も胸に響いている。パレスチナをめぐる問題に関心を寄せ、意思表示をすることが国際世論を形成することにつながる、それこそが解決の希望だと教えられた。キリスト教シオニズムの存在も影響力を持っているが、キリストに従う者としてはっきりと反対の姿勢を示していきたい。
関連書籍を販売するブースも設置でき、好評だった。開催に協力くださったアハリー・アラブ病院を支援する会、松山キリスト教書店に感謝申し上げる。(梅崎須磨子報)
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