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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4843号】人ひととき 小林 直樹さん 福音を分かち合うために

2016年7月2日

 小学校入学以前、近所の友達に連れられて、近所にあった教会にはじめて行った。その日、牧師と教会学校の先生たちが暖かく迎えてくれた。そこは、これまで自分が味わったことのない、ほっと安心することができる場所だった。それが、奈良高畑教会との出会いとなった。

 進学について悩んでいた頃、それまでつかず離れずであった教会へ心が向いた。久しぶりに教会に足を踏み入れると、牧師先生と教会学校の先生たちが、以前と変わらず喜んで暖かく迎え入れてくれた。その瞬間、あの幼少時代に教会で覚えた安心感をはっきりと思い出した。そしてふと気が付くと、牧師にこう話していた。「先生、僕、これから教会に来ていいですか」。やがて、洗礼を受けた。

 大学卒業後、学校教師への憧れを抱き、ある進学校の高校に就職した。そこで、教師として多くの良き経験を与えられたが、やがて学校の教育方針に疑問を抱く。ちょうどその頃、大阪YMCA国際専門学校との出会いがあり、キリスト教主義学校での就職の道が開かれた。現在、多くの子どもたち、全国のYMCAのスタッフたちとの良い出会いと交流を与えられている。

 キリスト教主義の職場と言っても、キリスト者の人数は決して多くはない。昨年、ある願いが与えられた。職場にて若手のスタッフたちが福音に触れる機会を願い「パストラルアワー」を企画し、職場の上司と責任者からも了承と応援を得た。所属教会の牧師をはじめ近隣教会の牧師の協力を得て、昨年末から毎月1度の開催を始めた。願わくは、スタッフたちが日常業務から少し離れて自分を見つめ直す時を与えられ、さらには、教会に行ったことのない人が、教会の礼拝に導かれるように。そして、キリストが、その一人一人と出会ってくださるように。

1976年奈良県生まれ。奈良高畑教会員。長老。

 6月から毎主日の礼拝の中で「祈りの時」を持つようになった。もちろん今までも礼拝に於いて祈ってきたのである。ただ今回は牧会祈祷に続いて奏楽者が静かに讃美歌を弾いている間、会衆がそれぞれに黙祷をする時を設けたのである。

 この事が幹事会で提案されたのは、新会堂建築に関連してであった。新会堂建築実現に向けて私たちの信仰が強められ整えられることが大切であり、会堂だけでなく教会が主によって建てられるようにとの願いからである。新会堂はまさに礼拝の場である。それならば教会全体が礼拝の場でこのことを祈り続けるのが幸いとの判断であった。毎主日の週報に祈りの課題が示される。それも含めて各自が自由に祈る。新会堂建築はその中で積み重ねられる祈りとなる。

 祈りの間、百数十人が座る礼拝堂から物音が消える。わずか2分程度ではあるが、オルガンの音だけが流れ、皆が祈りに集中している。神に心を向け、存在を向けた姿がそこにある。先日は子どもたちとの合同礼拝であったが、子どもたちもまた静かに祈っていた。大人たちのよき証がそこに立てられていたからであろう。共に祈る幸い、共に祈る喜びが礼拝の中に具体的に現れ、主に従う群れが形成されて行く時、祈る事柄に神の御業を見る信仰も一層強められていることであろう。信仰は見えない事実を確認するのだから。
(教団総会副議長佐々木美知夫)

10:1 いったい、律法には、やがて来る良いことの影があるばかりで、そのものの実体はありません。従って、律法は年ごとに絶えず献げられる同じいけにえによって、神に近づく人たちを完全な者にすることはできません。
10:2 もしできたとするなら、礼拝する者たちは一度清められた者として、もはや罪の自覚がなくなるはずですから、いけにえを献げることは中止されたはずではありませんか。
10:3 ところが実際は、これらのいけにえによって年ごとに罪の記憶がよみがえって来るのです。
10:4 雄牛や雄山羊の血は、罪を取り除くことができないからです。
10:5 それで、キリストは世に来られたときに、次のように言われたのです。「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、/むしろ、わたしのために/体を備えてくださいました。
10:6 あなたは、焼き尽くす献げ物や/罪を贖うためのいけにえを好まれませんでした。
10:7 そこで、わたしは言いました。『御覧ください。わたしは来ました。聖書の巻物にわたしについて書いてあるとおり、/神よ、御心を行うために。』」
10:8 ここで、まず、「あなたはいけにえ、献げ物、焼き尽くす献げ物、罪を贖うためのいけにえ、つまり律法に従って献げられるものを望みもせず、好まれもしなかった」と言われ、
10:9 次いで、「御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために」と言われています。第二のものを立てるために、最初のものを廃止されるのです。
10:10 この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです。
10:11 すべての祭司は、毎日礼拝を献げるために立ち、決して罪を除くことのできない同じいけにえを、繰り返して献げます。
10:12 しかしキリストは、罪のために唯一のいけにえを献げて、永遠に神の右の座に着き、
10:13 その後は、敵どもが御自分の足台となってしまうまで、待ち続けておられるのです。
10:14 なぜなら、キリストは唯一の献げ物によって、聖なる者とされた人たちを永遠に完全な者となさったからです。
10:15 聖霊もまた、わたしたちに次のように証ししておられます。
10:16 「『それらの日の後、わたしが/彼らと結ぶ契約はこれである』と、/主は言われる。『わたしの律法を彼らの心に置き、/彼らの思いにそれを書きつけよう。
10:17 もはや彼らの罪と不法を思い出しはしない。』」
10:18 罪と不法の赦しがある以上、罪を贖うための供え物は、もはや必要ではありません。

2016年7月1日

The Japanese Diet is presently working on legislation to outlaw “hate speech,” which is defined as the use of hateful expressions or speech designed to incite discrimination. In 2014, the United Nations Human Rights Committee and the Committee on the Elimination of Racial Discrimination both issued a recommendation to Japan to make hate speech and other discriminatory practices illegal. This has increased the demands from both inside and outside Japan to expedite efforts to pass such legislation, which would be in line with the International Convention on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination and on par with legislation on the status of foreign residents of Japan. Representative of this effort is the International Conference held in the fall of 2015 by The Korean Christian Church in Japan.

 

The Kyodan relocated its headquarters to a temporary site from June 2014 until March 2016 while the Japan Christian Center in Nishi Waseda was being retrofitted for earthquake safety, and the location of those temporary offices was in a building in Okubo Dori 1-Chome in Shinjuku, exactly where the largest demonstrations concerning hate speech have taken place. It was also right at this time that the district court in Kyoto issued a ruling against a group that calls itself “The Citizen’s Group to Deny Special Privileges to Koreans in Japan,” which had held an inflammatory demonstration in front of the Kyoto Korean Elementary School in 2010. The final verdict against this group took place in October 2014, when they were ordered to pay compensation of 12,260,000 yen (about $110,000). Thus, fortunately, we did not have to witness such hate speech ourselves. The part of Tokyo where we were temporarily located had been referred to as “Korea Town,” since so many Korean restaurants and other businesses are there. However, it has now become very multicultural, with some 30 languages being used by people in the area.

 

Our country has been calling for internationalization, so we need to ensure that our actions match our words by quickly passing this legislation. It will be a disgrace if we do not. (Tr. TB)

 

—Nagasaki Tetsuo, general secretary

今、「ヘイトスピ-チ(差別煽動或いは憎悪表現)の法規制」をめぐり国会の議論は山場である。2014年には国連自由権規約委員会及び人種差別撤廃委員会から勧告がなされ、国内 外から、「人種差別撤廃基本法」「外国人住民基本法」と同等の効力をもってヘ イトスピ-チ等の差別行為を違法化する、国内法の整備を急ぐべきという強い要請が沸き起こった。2015年秋の在日大韓基督教会国際会 議は、その代表である。日本基督教団は2014年6月から2016年3月まで、西早稲田の日本キリスト教会館の耐震・補修工事で 、一時このヘイトスピ-チ・デモの国内最大地点であった、新宿区大久保通り一丁目に仮事務所を設けていた。

 丁度この期間、在特会(在日特権を許さない市民の会)主催のデモ が京都朝鮮第一初級学校を襲撃した件で、京都地裁が在特会に1226万円の賠償 金支払いを命じ、最高裁も2014年10月に最終判 決したこともあり、直接的なヘイトスピーチ等に出くわす機会はなかった。もとよりこの地域は通常「韓国人通り」と言われ、韓国系の店 舗・食堂が並ぶ街であるが、交わされる言語は30ケ国語以上にも達し、居住者は韓国系の方々のみならず、実に多国籍である。我が国はこれだけ国 際化を叫んでいるのだから、他国に恥じないよう、早急に法案可決をすべきである。  長崎哲夫

The day after receiving news of the Kumamoto earthquake on April 14, the Kyodan formed the Kumamoto Earthquake Relief Committee, headed by General Affairs Executive Secretary Dohke Norikazu. Following discussion, the committee decided to dispatch Commission on Ecumenical Ministries Executive Secretary Kato Makoto to the affected area to assess the situation.

 

Flying immediately to Kumamoto, Kato joined Kyushu District Secretary Niihori Masayuki and traveled to Omuta Shozanmachi Church, where he delivered a message of condolence from the Kyodan. From there, Niihori and Kato headed to Yamaga Onsen, where they joined Kyushu District Vice-moderator Kusakabe Kenji. Hotels within Kumamoto City had suspended operations because of the earthquake. In the early hours of April 16, the strongest earthquake struck Kumamoto. The tremor was also severe in Yamaga, which is 20 kilometers to the north.

 

The first place visited was Yamaga Church. As it is currently without a minister, staff members of adjacent Reizen Kindergarten were consulted about the damage experienced. The church executives met Kyushu District Moderator Umezaki Koji at Kumamoto Kusabacho Church, and together they paid visits to the Kyodan’s Nishikigaoka Church, Musashigaoka Church, Kumamoto Shirakawa Church, and Kumamoto Joto Church, as well as to Kumamoto Church of the Korean Christian Church in Japan.

 

Among these churches, the most striking exterior damage was at Kumamoto Shirakawa Church, where many roof tiles had fallen and broken. Interior damage was most pronounced at Kumamoto Kusabacho Church and Nishikigaoka Church, which suffered damage to their pipe organs as well as to many of their dishes. In most of the churches, printed materials and furnishings were scattered around the meeting rooms and ministers’ offices. Amid this situation, every minister was busily trying to confirm the safety of church members. In addition, Kumamoto Shirakawa Church and Nishikigaoka Church were providing overnight accommodations and meals to church members and neighbors who came for shelter.

 

On April 17 Kyodan Moderator Ishibashi Hideo joined the other executive, and together they delivered most of the relief materials to Musashigaoka Church because it had been opened to provide food to anyone. On April 18, some of the broken water lines were restored, and relief materials were carried into the city with great speed. That night, while staying in Fukuoka City, they noticed the swaying, back and forth, which must have been due to the constant aftershocks. This caused them to consider again how much stress the people in affected are facing. (Tr. DM)

 

—Kato Makoto, executive secretary

熊本地震視察

 

加藤 誠

 

 2016414日(木)に起きた熊本地震の報道に接し、翌15日、道家紀一総幹事事務取扱のもとに熊本地震救援対策委員会が設置された。協議の結果、加藤誠世界宣教幹 事を現地視察のため派遣することを決定した。直ちに福岡に飛び、新堀真之九州教区書記と共に先ず大牟田正山町教会に向かい、梅﨑浩二 九州教区議長に教団からの見舞金を渡した。次に山鹿温泉に向かい日下部遣志九州教区副議長と合流した。熊本市内のホテルは地震のため 営業を停止していた。16日未明、本 震が熊本を襲った。約20キロ北にあ る山鹿でも揺れは強烈だった。

 最初の訪問は山鹿教会であった。現 在無牧のため隣接する霊泉幼稚園の職員に被害状況を聞いた。熊本草葉町教会で梅﨑議長と合流し、錦ヶ丘教会、武蔵丘教会、熊本白川教 会、熊本城東教会、在日大韓基督教熊本教会を問安した。外から見て一番目立った被害は、熊本白河教会の屋根瓦の崩落と亀裂であった。 教会内部では熊本草葉町教会と錦ヶ丘教会のパイプオルガン損傷及び食器類の被害。ほとんどの教会で集会室や牧師室の書類や備品が散乱 していた。そのような中、教師たちは教会員の安否確認、熊本白河教会、錦ヶ丘教会では礼拝堂に避難してきた近隣の住民や教会員に宿泊 と食料を提供していた。

 17日、福岡で石橋秀雄教団議長と合流し支援物資のほとんどを武蔵丘教会に搬入した。教会をオープンにして誰 でも食料を手にすることが出来るようにしていたからである。18日には、断水も一部回復し物資も驚異的なスピードで市内に入ってきていた。同日夜は福岡に宿を取ったが無 意識に前後に揺れていることに気付いた。絶え間なく続いた余震のせいであろうが、現地の方々のストレスはいかばかりであろうかと思わ された。

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