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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5023号】各教区それぞれに、夏の行事を開催(3面)

2024年9月28日

東海教区/青年修養会、九州教区/平和セミナー

東海教区中高生・青年修養会2024

 「罪ゆるされて生きる」を主題に

 東海教区は年一度、中高生・青年修養会を開催しています。7月の海の日を基準に前日の日曜夕方から月曜昼まで行ない、今年度は7月14〜15日、御殿場東山荘で「罪ゆるされて生きる」の主題のもと、青年6、中高生0、委員他17、当日病欠2で全参加者23でした。少ないようですが毎年の参加者の他、新しい参加者もあり、活発な会となりました。

 例年は講師を教区外から立てていましたが、今回は担当委員が二度の講演、開会閉会礼拝、早朝祈祷、讃美伴奏など、総ての役割を担いました。このような集まりでは参加者が来て良かったと思えるような全体の流れや雰囲気が特に重要です。会後の感想から参加者の満足度の高さが伺われました。講演も、内容を受けとめての今後の歩みへの影響も、ある深さまでは及んだのではないかと思われます。また後日、参加者感想をまとめた青年ジャーナルを発行します。

 東海教区では2年ごとに委員が入れ替わりますが、今回の2年任期を終えての総括、展望は以下となります。全体としては今の形でより内容を深め、青年の参加を訴えかけていくことを確認しながらも、中高生参加がなかったことに対しては交通や日程の関係も大きく、今後も中高生と青年の共催が可能か否かを検討しています。日程は教区分区の他集会との兼ね合いから当面は同日程です。場所も広い教区の総てから参加しやすい山梨あたりとしたいところですが、昨今の値上がりで予算的に施設も限られます。また今年度から案内も印刷物ではなく添付メールで各教会でのプリントをお願いすることを始めましたが、こちらも諸教会の協力を仰ぎながら継続します。講師も次年度からも今年同様に委員が講演などを行なうかたちを続けます。講師謝礼の関係だけではなく、同じ教区にある教師が、自らの教区の青年に向き合い、準備していくのが最適との確信によります。この青年の活動が継続祝福されますように。

(川﨑一路報)


九州教区第41回反核・平和セミナー

 「生きながらの死」、ガザの現実を学ぶ

 8月8〜9日、長崎銀屋町教会で九州教区第41回反核・平和セミナーが開催された。ここでは岡真理さん(京都大学名誉教授、早稲田大学大学院教授)による講演「ガザとは何か、21世紀のホロコーストと私たち」について、レポートします。

 「今、ガザでは、ジェノサイド(大量虐殺)が進行中です」と、岡さんは熱く語り始めました。一刻も早い即事停戦が必要。57年にわたる軍事占領と17年に及ぶ封鎖により、ガザの人たちは「生きながらの死」を強いられてきた。食糧や医薬品が不足し、電気や水が大幅に制限され、下水処理ができないため地下水が汚染し、感染症が蔓延している。イスラエルは、病院や住宅だけでなく12の大学すべてを破壊し、4000年の歴史を紡いできた史跡や記憶の痕跡を粉砕し、パレスチナ人とその社会を殲滅しようとしている。

 そもそもパレスチナでは、イスラム教徒だけでなくユダヤ教徒もキリスト教徒も共存して暮らしてきた長い歴史がある。ところが、ナチスによるホロコーストを生き延びた25万人のユダヤ人の行き場に困った欧米諸国は、ユダヤ人国家建設を願うシオニズム運動に便乗して、イスラエル建国を後押しした。これは、その地に生きるパレスチナの人々の存在を無視する暴挙であった。1948年のイスラエル建国と第1次中東戦争によって、75万人が故郷から追放され難民となった。1967年の第3次中東戦争以来、イスラエルはヨルダン川西岸地区とガザ地区を軍事制圧しているが、これは国連決議違反である。

 日々の報道は、「はじめにテロありき」、「テロと報復の連鎖」といった歴史的文脈を無視したもので、問題の本質を伝えていない。イスラエルは、民族浄化ともいうべき攻撃を続けながら、恥じるところがなく開き直っている。こうした残虐行為を見過ごしにしている私たちは、巨大な悪を阻止する責任を怠っているのだ。

(中村和光報)

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