近隣の教会や近所の方々と一緒に
台灣基督長老教會 《台湾》
能登半島地震被災地の健康と安全、復旧を台湾の方々と祈りを合わせております。
台北の私たちの教会にも富山や新潟、金沢ご出身の方も数名おられ、被災地の生の声も耳にしています。
昨年のクリスマス活動の一つ。12月17日、台灣基督長老教會の近隣6教会連合でSOGOデパート前でクリスマス音楽会を開催しました。
各教会から讃美やサックス、ウクレレ、リードオルガン等の演奏、小学校吹奏楽部演奏や讃美体操、等が披露されました。
台湾では政府に申請し、許可、補助を受けて教会等で高齢者デイケア活動が行われています。ウクレレ教室もその一つで地域のデイケア参加者と教会聖歌隊合同での今回のクリスマス音楽会出演でした。
讃美体操はある長老教会員の考案で、讃美歌に合わせてダンス体操の振付がされたもので、台灣讚美操協會も設立され、毎朝各地の公園等で、鮮やかなデザインの揃いのウェアを着て体操されています。DVDも10巻出ており、各教会でもクラブ活動があり、そのご出演でした。
私たち国際日語教会からは教会合唱団と教会で練習されている地域の合唱団(多くは日本人女性)合同でクリスマス讃美歌メドレーを讃美し、この2つの合唱団指導・指揮者である声楽家足立育子さんのソプラノソロで出演しました。
台北も当日は寒くて皆でカイロを体に張るような中、多くの方が聴きにいらしてくださいました。
また同時に、この近隣の6つの台灣基督長老教會連合で、近所の高島屋とSOGOデパートでクリスマス・カード数百枚を2週間展示して頂きました。教会学校や教会内外関係者で描いたり装飾したお手製カード。
昨年イースターには装飾した数百個のプラスチックの卵を同様に近隣の三越、SOGOデパートが展示くださいました。参加した子どもたちもご家族も大喜び。楽しくイースターの意味をお伝えしました。
近隣教会や地域の方々と一緒にお祝いできた恵みに感謝。
戦時下、被災地にこそインマヌエル。
(うすきみどり報)
「本物のクリスマスをあなたに」
富山市民クリスマス 《富山》
「本物のクリスマスをあなたに」と、31回富山市民クリスマスが12月2日、富山国際会議場ホールで行われた。
約200人の富山市民が、クリスマスメッセージと日本語メサイアの演奏に耳を傾けた。
富山市内の教会はそれまでも教派を超えて協働の歩みをしてきたが、1991年、「平和を願い本物のクリスマスを富山市民に伝えること」を目的に始まった。富山市内の日本キリスト教団の3教会(富山鹿島町教会と富山新庄教会、富山二番町教会)、聖公会、バプテスト連盟、カトリック教会と富山YMCAが実行委員会を組織して、各教会が持ち回りで実行委員長と練習会場を提供している。
当初は、教会員有志の聖歌隊による賛美と聖書朗読、県内の音楽家によるクリスマスソング、寸劇などを行ってきた。そのような中で、回を重ねるごとにもっとクリスマスの喜びを伝える内容にしたいとの声が強まっていく。そうして、メサイアを演奏すること、特に英語ではなく日本語で演奏することとなり、1997年の第7回市民クリスマスから、第1部を礼拝、第2部を日本語メサイア演奏という形が定着し今日に至っている。
私は2021年に富山二番町教会に赴任し、コロナ禍で2年間の休会を経て3年ぶりに開催された富山市民クリスマスに2022年から実行委員、聖歌隊員として参加している。
私自身は、学生時代にメサイアを歌ったことがあるが、それは、英語のメサイアで日本語のメサイアを歌う経験はなかった。もともと、英語の歌詞にメロディがつけられたことを考えると日本語の歌詞で歌うことは想像以上にハードルは高かった。
しかし、歌詞もこれまでの木岡栄三郎訳をそのまま歌うのではなく、初めて聴く人にも歌詞が分かるように、オリジナルの歌詞となっている部分は多い。たとえば、「And the glory of the Lord」は木岡訳では「主エホバのみいつは」だが、富山オリジナルでは「見よ神の栄光は」にという具合に、格調の高さを求めるのではなく、キリストの生涯と福音を聴く人に伝えることを、何よりも優先したものとなっている。
プロのソリストを立て、諸教会の教会員が聖歌隊に参加し、富山市内の年末の風物詩となっている。この富山市民クリスマスで、初めて礼拝とメサイアで福音に触れた人が、一人でも多く教会に連なることを願っている。
(勇 文人報)