破壊されたビルや、敗残の戦車、路上に散在する死体、ロシアのウクライナ侵攻の暴挙、その惨状に目を覆うような光景を見せられる日々を過ごしています。その勃発以来、教団は何かのメッセージを発信すべきではないかとの声に即応して、「平和を求める祈り−ウクライナとロシアを覚えて」の祈り、また社会委員会より募金の訴えをホームページに載せています。
即刻戦争が止み、戦禍の中にある人々の日常が取り戻されるように、平和と正義の回復を願う切実な祈りが込められた募金を、どこに、どのように届けるべきか、これは募金を呼びかける者に課せられている重大な責任です。教団として、今回はACT(Action by Churches Together)アライアンスという団体に送ることにしています。世界のルーテル教会、メソジスト教会、改革派教会などプロテスタント系の世界最大の救援団体で、カトリックや正教会もこれに加わっています。
今回のウクライナ危機に際して、国境を接するハンガリーやポーランド、ルーマニアなどの教会と共に、国内に残されている人々のための人道支援、国外に避難する女性、子供、高齢者のために、安全な避難先や国への案内、シェルターの設置、生活物資の提供、資金援助、精神的、心理的なケア、就労支援など多岐にわたるボランティアの働きが伝えられています。
(教団総幹事 秋山 徹)