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主の愛が生んだ不思議な恵み
高原教会では、毎年こひつじ会(教会学校)と合同でクリスマス礼拝を捧げています。お楽しみは、何と言っても礼拝後の祝会です。例年ですと、「一品持ち寄り」の、バラエティー豊かな料理が並ぶ豪華な食卓が備えられるのですが、2020年は食事なしの少し寂しいクリスマスのお祝いでした。
しかし、昨年のクリスマスは、2年続けてのコロナ渦中ではありましたが、不思議と、ここ10年ほどの中で最も多くの礼拝者が集められた降誕祭となりました。何よりも大きな喜びは、礼拝の中で、幼児洗礼式が行われたことです。この幼い姉妹は、教会員59名のうち、80歳以上が19名、平均年齢64歳の当教会の希望の星となりました。
祝会も、座席は礼拝時のまま、一人一人静かにお弁当をいただくというスタイルではありましたが、2年ぶりに食事を伴うクリスマスのお祝いとなりました。
それにしても不思議です。2年前から続くコロナ禍のため、私どもは緊急事態宣言などで在宅での礼拝をたびたび強いられてきました。その間、ズームとユーチューブを併用したオンライン礼拝を始めましたが、それによって、別帳会員だった一人の兄弟が、毎週オンライン礼拝に出席するようになり、今では現住陪餐会員に復帰しています。また、このオンラインでの礼拝に与れない方には、御言葉を届けるために、毎主日の朝に週報と説教原稿を教会員宅に届ける奉仕者が起こされました。また、緊急事態宣言中であっても、会堂での礼拝を希望する人は自由に礼拝してもいいことにしていましたが、そのことで思いがけず他教会から何名かが出席するようになり、そのうちの一人が、宣言が解かれた後も継続して出席して、共にクリスマスもお祝いしました。
こうした経験を通して今私どもが思わされていることは、主は私どもの教会を愛しておられる、ということです。これが、コロナ禍で味わった、クリスマスの恵みです。
(髙多 新報)