夏の雪のように、また刈り入れ時の雨のように/愚かな者に誉れはふさわしくない。渡り行く鳥のように、飛び行くつばめのように/呪いが理由もなく襲い来ることはない。馬には鞭、ろばにはくつわ/愚かな者の背には杖。愚かな者にはその無知に合わせて受け答えをするな/あなたがその人に似た者とならないために。愚かな者にはその無知に合わせて受け答えせよ。/その人が自分を知恵ある者と思い込まないために。愚かな者に言葉を託す者は/自分の足を切り、暴虐を吞み込む者。愚かな者が口にする箴言は/歩けない人の弱々しい足。愚かな者に誉れを与えるのは/石投げひもに石を縛りつけるようなもの。愚かな者が口にする箴言は/酔いどれが手に振るあざみ。愚かな者を雇い、通りすがりの人を雇う者は/敵味方の見境なく射抜く射手のよう。犬が自分の吐いたものに戻るように/愚かな者は自分の無知な行いを繰り返す。自分に知恵があると思い込む者を見たか/それよりも愚かな者のほうに希望がある。