6月29日から7月4日にかけて、イギリス第二の都市バーミンガム、ヒルトンホテルで開催された英国メソジスト教会の年会に参加した。最初のプログラムは、年会補助書記のルツ・ギー牧師による「メソジスト教会は1744年以来このような形で年会を行っている」との宣言で始まり、一同起立してチャールズ・ウェスレーの讃美歌を歌いつつ退任する議長と副議長を迎えた。任期は1年で、議長は教職が、副議長は信徒が代々選ばれ、再任されることはない。1844年以来の伝統で、新議長バーバラ・グラーソン牧師にはジョン・ウェスレーのフィールドバイブルが、新副議長クライブ・マーシュ氏にはチャールズ・ウェスレーの1739年度版の讃美歌がそれぞれ贈呈された。
約20名の海外ゲストのうち、アジアから、CCC(China Christian Council)2名、ミャンマーと日本から各1名であった。海外ゲストはそれぞれ33教区に割り振られ、正議員としてすべての議事に参加する。私はロンドン教区に席が与えられ議事に参加した。
翌日曜日は、午前に会議場で礼拝が行われた。プログラムの最後、午後には地域の教会で按手を受ける教職と執事の派遣式があった。
年会の議事では執事の職務についての話し合いがあり、説教を含めてミニストリーの指導者的な位置づけが確認された。礼拝では10曲以上が賛美された。これほどに讃美する総会を、私は他に知らない。月曜日から本格的な議事が始まった。英国メソジストも少子高齢化からくる教会員の減少の影響を受け、予算の審議は白熱した。同性婚も3年前の年会で専門委員会が発足して協議された。議員数はおよそ350名。2分の発言時間が与えられ、4日間で約半数の議員が発言した。
召命(Calling)についても熱心な議論が展開された。終わってみれば教会修養会に参加した気分であった。(加藤 誠報)