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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4910号】♦︎第36回ヨーロッパ・キリスト者の集い♦ 自由と解放を信仰的に問い直す

2019年9月14日

 第36回ヨーロッパ・キリスト者の集いが7月25日から28日までルーマニアのクルジュ・ナポカ市のホテルで開催され、ヨーロッパ在住の日本人キリスト者とその関係者200名を超える大人とその子弟30〜40名が参加した。1983年にデュッセルドルフの日本語教会が近隣の他の二つの日本語教会に呼びかけて、共同で年一度の集いを始めたのがきっかけとなり、それ以降一度も中止することなく開催され、諸教派の信徒たちの参加の輪が広がったとのことである。

 今回のテーマは「解放された者として生きる・東欧解放30周年、ルーマニアで」である。東欧圏国での開催は初めてである。1989年の東欧共産主義諸国の体制崩壊によって、圧政から解放された諸国民は今年、解放30周年を迎えた。自由と解放の意味と課題を見つめ、それを信仰的に問い直す機会としたいとの実行委員会の願いが、ルーマニアで30年活動を続ける日本人宣教師の勧誘の下で実った。

 日本基督教団・世界宣教委員会はこのたび初めて、委員の一人である私と加藤誠幹事とをこのカンファレンスに送り出した。年一度のエキュメニカルな〈集い〉ではあるが、その多くは福音派系の教会信徒たちであり、讃美・証し・祈り・伝道に情熱を燃やし、信仰を励まし合った。世界宣教委員会が派遣した数名の宣教師とその群れの信徒たちも毎年これに参加し、交わっている。

 〈集い〉の終了後に二泊三日のオプショナルツアーがあり、約60名がルーマニア北西部のマラムレシュ地方を巡って、伝統ある正教信仰のシンボルとなる木造教会や修道院などを見学した。

 またバプテスト教会の主日夕礼拝では3名の日本人の証言があり、その内の一人の加藤誠牧師は、日本のキリシタン時代や第二次大戦下のキリスト教徒迫害に触れつつ、ルーマニアにおける受難期を耐え抜いた信徒との連帯とキリスト者の使命について力強く証言した。
(朴 憲郁報)

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