4月23日から26日にかけて台北市マカイ記念病院講堂を会場にして第64回台湾基督長老教会総会が、「一つの体として互いに愛し合い、キリストを証ししよう」(台湾語「相愛連結肢體,生命見證基督」)というテーマで開催された。
教団からは秋山徹総幹事、服部修東中国教区副議長、加藤誠世界宣教幹事が出席した。服部東中国副議長が参加した理由は、2018年7月の西日本豪雨後に、岡山の平島地区に台湾全土から台湾基督長老教会(以下PCT)を通して5チーム20名の大工が派遣され被災家屋のリフォームが行われた、そのお礼の挨拶を総会で行うためであった。
総会議員数は約600名、それに海外ゲスト40名が加わる。海外ゲストにはレシーバーが手渡され、英語か日本語の同時通訳が受けられる。PCTは今回7名の青年からなる通訳チームを用意した。台湾は多民族国家であり、多言語文化である。PCTは日本統治以前から話されていた台湾語に強いこだわりを持つ。中国語で義務教育を受けた青年たちにとって、聞き慣れない台湾語から日本語への通訳はさぞや大変であったはずである。
初日夜のプログラムでは議長選挙が行われた。PCTでは議長の任期は1年であり再選はない。通例は選挙を経て副議長が議長に当選する。今年も陳見岳牧師が副議長から議長へ当選した。副議長には原住民である布農中会から阿布絲・打給絲非來南牧師が当選した。
二日目と三日目には海外ゲストのために3つの特別プログラムが用意された。高齢者受入施設の訪問と228記念館訪問、そして台湾エキュメニカル・フォーラム説明会である。228記念館は、1947年2月27日に起きた、台湾全土で2万8千人以上が犠牲になった台湾で最も悲しい事件を記念している。それから1987年まで戒厳令が布かれるが、この期間は、一般に「白色テロ時代」と呼ばれる。
三日目の午前中、エキュメニカル・シェアリングの時間帯では国際日語教会へ派遣されているうすきみどり宣教師より、主に1991年前後のWCCとPCTそして日本基督教団との関係が語られた。
(加藤 誠報)