広島・呉市天応が大災害に苦しんでいる。わたしが小学生時代に通った学校の校庭は災害救援の車両でいっぱいだ。住んでいた天応の家はそのまま残っていて広島に行くたびこの家を見る。この家を見ると元気が出る。この地域で大切にされて育った。今年6月に行ったときには、自治会長の溝口さんが門の所にいたので声をかけた。「秀、秀、秀」とわたしの名前を思い出そうとしてくれて50年前を思い起こしてくれた。
7月に見舞いのために呉市に行き「キリスト教会・呉ボランティアセンター」の働きを知らされた。呉市の教会が力を合わせて天応での働きをしている。
呉山手教会の三矢亮牧師は、大型免許を持っていて懸命に土砂を運搬していた。呉平安教会の小林克哉牧師は、ボランティアをしながら「わたしは牧師です、祈らせてください」と言うと、被災した方が「そうだと思った、お願いします」と言って涙を流し「アーメン」と祈りに心を合わせてくれると言う。
重機やトラックなど災害復旧に必要な機材を揃えてのボランティアセンターの働きは高く評価されている。「キリストさんのお陰でこの道が通れるようになった」。自治会長の溝口さんも「キリストさんのお陰」と言ってくれた。わたしの大切な町、天応で教会の働きが大きな評価をされていることを知り感動した。
(教団総会議長 石橋秀雄)