広い会堂も400人の会衆でぎっしり
プロテスタント日本伝道150年記念、能登半島地震被災教会堂再建のためのチャリティーコンサートが、アドベント前夜、11月28日午後5時から銀座教会で開催された。
ヘンデル作曲「メサイア」を上演、ソリストに五十嵐郁子(ソプラノ)、佐々木まり子(アルト)、川瀬幹比虎(テノール)、清水宏樹(バス)の声楽家を迎え、合唱は銀座教会聖歌隊、弦楽合奏はメサイア・アンサンブル、オルガン筒井淳子、草間美也子(銀座教会音楽主任)が指揮した。
開場前から教会前に長い列が出来て、開場と同時に会堂は400人の会衆で埋め尽くされた。メサイア全曲53曲中37曲を演奏する本格的なもので、合唱を受け持った聖歌隊は、この日のために主日ごとの訓練、合宿などの特別訓練を積み重ねて来た。総勢33人、一部に賛助出演もあったが、日頃の訓練を忍ばせる整った素晴らしい出来だった。
プロの声楽家の圧倒的な歌声と相まって、聞き慣れた広いホールでのメサイアと違う心に響く力。何よりも、オラトリオは教会堂で歌わるべきものとの思いを強くした。
テノールで賛助出演した長山信夫牧師は、閉幕の挨拶で、「07年3月に発生した能登半島地震で被災した教会会堂再建のため、教団は支援募金を呼びかけているが、1億5千万円の目標に対し、あと2千数百万円にまでたどり着いた。能登伝道の灯を消さぬため、一層のご支援をお願いします」と訴えた。
(永井清陽報)