宣教委員会の下に設置されている当小委員会は、「障がいを考える全国交流会」を2年ごとに主催している。10月1~2日には「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」を主題に全国交流会を開催する。
また「牧会者とその家族のための相談室」設置は当委員会の祈りの課題である。
4月16~17日、第3回委員会を瀬戸キリスト伝道所(高知)にて開催した。1日目は委員会協議の時を持ち、2日目は、今秋の全国交流会講師の杉本園子氏(高知教会員、臨床心理士)を招き学びと懇談の時を持った。委員会を高知で開催したのは、高知で働きを担っている杉本氏と会うためである。
1日目の協議では、主に全国交流会のための準備の確認をした。各教区を通して参加申込みしてもらいたい。
また、「相談室」設置準備委員会の加藤幹夫委員長より経過報告を受けた。常議員会では時間を割いて審議され、理解が深まったこと、実際に相談に当たる相談委員の研修や匿名性の課題、牧師からの相談を担うのは牧師の方が良いとの指摘があることなどを共有した。
2日目は杉本氏を招いて話を聞いた。精神科では治療法として与薬があるが、障がいは薬では治せない場合が多く、心理療法、環境調整などが必要なこと、牧会にて牧師が一人で背負い込むのではなく、保健所などとの連携を求めて良いこと、また例えば、臨床心理士でも患者の相談に乗りながら、臨床心理士自身のメンタルヘルスを守るためにストレスを管理していく術が必要であることなどを聞いた。
もっとも、結果的に一方的に話を聞くよりも、委員が障がいと牧師・家族を巡る課題を出し合い、杉本氏に共有してもらう会となった。交流会に向けて良い準備の時となった。(森田恭一郎報)