3月8日から13日にかけて世界教会協議会(WCC)の世界宣教伝道会議がタンザニア・アルーシャにて開催された。テーマは「霊に導かれて進むことー変革をもたらす主の弟子となることへの招き」だった。全体で1000名以上、日本から10名が参加、教団世界宣教委員会からは、野川祈氏(国立)と三浦洋人氏(仙台北)を派遣した。
会議は、礼拝、聖書研究、社会と教会が抱える課題についての発題とワークショップから成り、特に10日は「周縁からの宣教」(Mission from the Margins)というテーマで障がいを抱える人、少数民族、移民、女性等から発題があり、討論する時間があった。ここで言う周縁とは社会から弾き出された弱者を指す。確かに周縁に置かれている人々に眼差しを注ぐことは極めて重要であるが、「周縁や少数者という言葉を用いること自体が、中心にいる自分たちと、そうでない人々を既に差別してしまう」という指摘もあった。
会議にはイスラム教等、他宗教からも参加者があった。日本に存在する宗教は多様だが、他宗教であっても「隣人」として愛していくことが、この日本社会にキリスト者として生きていくためには大切なことと感じた。
会議中至るところで現地教会の方々による迫力のある讃美やダンスに触れた。心を込め精神を尽くして主に讃美を捧げる姿を見て、文化や個人各々に適した方法があるが、主を讃美する姿勢を省みる機会となった。 (廣中佳実報)